ボルボの電動化戦略(EV・PHV・48Vマイルドハイブリッド)
ボルボのパワートレイン電動化戦略が明らかになりました。
今後3年の間に、電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド(EV)、そして48Vマイルドハイブリッドを次々と投入していく予定のようです。
今回はボルボが開発している電動パワートレインの内容について見ていきます。
ボルボの新プラグインハイブリッド
ボルボはV90などに「ツインエンジン」と呼ばれるプラグインハイブリッドを設定・販売していますが、これは6〜8気筒エンジンの替わりとなるものであり、4気筒エンジン+モーターの4WDという構成になっています。
しかし2018年から新たに投入されるPHVは、3気筒エンジン+モーターのFFという構成です。
こちらは4〜6気筒エンジンを代替します。
新PHVでエンジンと組み合わされるのは7速DCTと、9.7kWhのリチウムイオンバッテリーおよび55kW(75ps)のモーターです。
電気のみで50kmの距離を走行できます。
ボルボの48Vマイルドハイブリッド
2019年に投入予定の48Vマイルドハイブリッドは、ガソリンとディーゼルの両方に設定されます。
第1世代のモーター出力は10kW(13.6ps)に過ぎませんが、その後15kW(20.4ps)仕様が出る模様です。
また、エネルギーストレージとして、48V・0.25kWhのリチウムイオンバッテリーが搭載されます。
48Vマイルドハイブリッドは、V40のようなコンパクトクラスの車に採用されるでしょう。
VW・ゴルフ8など、48Vシステムを搭載する車は今後増え続けると思われます。
ボルボの電気自動車
ボルボのBEV(Battery EVの略。エンジン無しの電気自動車のこと)は、2019年に登場予定です。
現在ボルボは、コンパクトカー用の「CMA」と、ミッドサイズ以上の車種向けの「SPA」という、2つのモジュラープラットフォームを使用していますが、BEV用に「MEP(Modular Electrification Platform)」と呼ばれる新プラットフォームを開発中です。
CMAとSPAの関係と同様に、MEPも費用対効果を向上すべく、それらのプラットフォームと多くの部品を共有するものになるでしょう。
MEPは100kWhの大容量バッテリーや、100〜450kW(136〜
612ps)のモーターを搭載可能。
20kWのAC充電、およびDC高速充電にも対応しています。
ボルボは全ての価格帯のBEVを、MEPだけでカバーするつもりのようです。
ボルボは2025年までに100万台の電動化された車両を生産するとしていますが、これだけ大掛かりにやるならば、期限よりも早く達成できそうですね。
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