メルセデス・ベンツ新型Sクラスがマイナーチェンジ 自動運転は高級車のスタンダードへ
メルセデス・ベンツSクラスといえば、高級車のベンチマークです。そのSクラスのマイナーチェンジが間近に迫っています。
新型Sクラスのためにメルセデスが注力したのは、自動運転システムです。
メルセデスが自動運転を投入するとなれば競合他社も後追いするのは確実ですから、自動運転システムが高級車のスタンダードとなる日も、そう遠くはないでしょう。
今回は新型Sクラスの自動運転システムと、エンジンラインナップについてお伝えします。
画像の出典: autoexpress.co.uk
新型Sクラスのエンジン
ガソリンエンジンは最新のモジュラー・エンジン「M256(408hp・500Nm)」です。
3.0L直列6気筒には、電動コンプレッサーとISGとが組み合わせたマイルドハイブリッドで、V8並のパワーと低燃費を両立させたものです。
このエンジンはV6をリプレースする形で、Eクラスにも搭載されます。
ディーゼルは2.0L・直列4気筒(OM654, 195ps・400Nm)と、3.0L・直列6気筒(OM656, 313ps・650Nm)の2つが用意されるようです。
こちらもEクラスと同じものになります。
また、ハイパフォーマンス・グレードには、4.0L・V8ツインターボ(M176, 476ps・610Nm)が搭載される予定です。
M176のバリエーションであるM177は、AMG E63 4MATIC+に採用されています。
このように新しいSクラスはEクラスとの共通点が多いのですが、Eクラスの車体が大きくなっただけ、というわけではありません。
新型Sクラスの特徴は最新の自動運転システムであり、それがEクラスとの最大の相違点だからです。
新型Sクラスの自動運転システム
新しいSクラスには、「アクティブ」と付く自動運転用の装備がてんこ盛りです。
- アクティブ・ディスタンス・アシスト・ディストロニック
- アクティブ・スピードリミット・アシスト
- アクティブ・ステアリング・アシスト
- イヴァシブ(回避的)・ステアリング・アシスト
- アクティブ・レーンチェンジ・アシスト
- アクティブ・エマージェンシー・ストップ・アシスト
- リモートパーキング・アシスト
これらの装備により新型Sクラスは、NHTSA・レベル3に該当する半自動運転が可能となりました。
レベル2・半自動運転との違いは、ステアリング、アクセル、ブレーキのすべてを操作するという点です。
レベル2では、その中の2つだけでした。
レベル3は、システムが要求したときにはドライバーが即座に対応しなければなりませんが、通常はシステムまかせでも運転してくれます。
また、新型Sクラスは日産セレナのプロパイロットとは異なり、一般道でも自動運転が可能です。
一般道での自動運転を可能にしたのは、探知範囲が250メートルまで拡大したカメラ&レーダーと、プロセッサの処理能力向上によるところが大きいみたいですね。
面白いのは選択した運転モードによって、自動運転システムの振る舞いも変化する所です。
例えばスポーツモードならばブレーキングを遅らせたり、勢い良く加速したりするのだとか。
自動運転というと無味乾燥で機械的な感じがしますが、こういうシステムだと急に人間味が感じられてくるから不思議です。
テスラにはない、メルセデスならではの自動運転システムと言えるでしょう。
Source: autoexpress.co.uk
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