デイリーF1ニュース(2017年5月22日号) フェルスタッペン、ザンドフールトのレコード更新! 他
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- フェルスタッペン、ザンドフールトのレコード更新!
- アロンソ、初のインディ500は5番グリッドスタート
- マクラーレン、モナコで追加アップデートを投入
- モナコGPで必要とされるパワーユニットの特性とは?
それではご覧ください。
フェルスタッペン、ザンドフールトのレコード更新!
オランダ・ザンドフールトにおいて行われたイベントで、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が、かつてルカ・バドエルがフェラーリ・F2001で記録したコースレコードを更新しました。
フェルスタッペンが走らせたのは、デモラン用の旧型マシンRB8で、V8ならではのエキゾーストノートを響かせながらの走行だったようです。
4.307kmのサーキットで16年前に記録されたレコードタイムは1分19秒880でしたが、フェルスタッペンは1分19秒511を叩き出し、コンマ3秒ほど記録を更新しました。
かつてザンドフールトではオランダGPが開催されていましたが、1985年を最後に途絶えてしまいました。
オランダ国内ではGP復活への動きがあるようですが、実現するかどうかは不明です。
Source: Verstappen sets fastest lap ever around Zandvoort | en.f1i.com
アロンソ、初のインディ500は5番グリッドスタート
インディ500のポール・ポジションを決める「ファスト・ナイン」に進出したフェルナンド・アロンソは、平均速度231.300mphを記録し、見事5番グリッドを獲得しました。
このアロンソの記録は、彼のアタック後しばらく破られなかったため、「もしや初のインディ500でポール獲得か?」と期待して見ていたのですが、元F1ドライバーで昨年のインディ500ウィナーのアレキサンダー・ロッシに更新された後は、スコット・ディクソン、佐藤琢磨、エド・カーペンターらに抜かれてしまい、最終的には5番手となってしまいました。
ポール・ポジションはスコット・ディクソンが獲得しています。
もちろん初のインディ500予選で5番グリッドを得たアロンソの走りは素晴らしいですし、優勝を狙えるスピードがあることを証明してくれました。
佐藤琢磨選手も4番グリッドスタートですし、来週の決勝が今から楽しみです。
Source: Watch four remarkable qualifying laps by Fernando Alonso | en.f1i.com
マクラーレン、モナコで追加アップデートを投入
スペインGPでは新しい前後ウイングとフロア、ボディワークなどを投入したマクラーレン。その甲斐あってか、アロンソは見事予選7番手を獲得しました。
効果が実証されたため、モナコではスペインの続編とでもいうべきアップデートが投入される予定です。
パワーがあれば上位フィニッシュを狙えるとマクラーレンは考えているようですが、パワーの影響が最も少ないモナコでは、エースのアロンソが不在です。
スペインGPでもピット戦略が変則的すぎて自滅してしまいましたし、エンジンパワー以外にも課題は多そうに見えます。やってることがチグハグな感じに見えるんですよね。
Source: McLaren adds more updates to MCL32 for Monaco | en.f1i.com
モナコGPに合ったパワーユニットとは?
モナコGPで必要とされるパワーユニットとは、どのようなものなのでしょうか? ルノーのパワーユニット開発のボスであるレミ・タフィン氏が、その疑問に答えてくれました。
「モナコでは一貫性が必要となります。パワーユニットの仕事は、大忙しで狂乱状態の周回中に、あまり多くのエネルギー回生を行わず、ドライバーに一貫したパワーデリバリーを行うことです」
「幸運なことに、モナコは運転の仕方が独特であり、(パワーユニットが)一般のサーキットで注意を払う必要のある領域の一部は、さほど重要ではありません」
「ドライバーは他のトラックほどフルスロットルを使用しないため、エネルギーを簡単に回復することができます」
ターボ+ハイブリッドとなったことで、モナコで求められるものも変わってきたそうです。
「歴史的には、モナコはエンジンにとって厳しいサーキットでした。なぜならバンプがあり、ドライバーが高回転を維持するのが難しかったからです」
「われわれは、バンプから発生する全ての問題に対処しました。また、最新世代のエンジンはレブリミットが低回転で、トルク曲線も異なるため、高回転域は以前ほど重要ではなくなっています」
バンプで跳ねるとグリップレベルが変化するため、スロットルコントロール(アクセルを戻すこと)を強いられますが、自然吸気エンジンはともかく回していないとパワーが出ませんから、如何に高回転を維持させるかということに腐心していたのでしょう。スロットルレスポンスが過敏すぎてもコントロールしづらいですから、そこらへんの調整も難しかったはずです。
しかしターボ+ハイブリッドならば、エンジン回転数が落ち込んでも、過給と電気の力で復帰は用意です。もしかすると自然吸気エンジンの時代よりも、モナコGPは簡単になっているのかもしれませんね。
Source: Renault’s Taffin underscores power unit qualities for Monaco | en.f1i.com
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