BRZ STI? それともSTI Sport? → 米国版BRZ tSでした【6/9更新】
アメリカ・ミシガン州にあるスバルの開発拠点付近で、BRZ STIのプロトタイプが目撃されました。
STI Sportの可能性も考えられましたが、公式発表でアメリカ版のBRZ tSであることが確定しました。
今回お伝えする内容は以下の通りです。
- アメリカ版「BRZ tS」のスペック
- 価格・発売時期
- プロトタイプの画像
- プロトタイプが「STI Sport」である可能性を検証
それではご覧ください。
更新情報
「アメリカ版「BRZ tS」のスペック」と、「日本でも再発売される?」を追加しました。(2017/06/09)
アメリカ版「BRZ tS」のスペック
迎え角を調整可能な巨大なリアウイングの他にも、フロント、サイド、リアの各所にアンダースポイラーが装備されています。
これらはサーキット走行に対応するための空力アップグレードです。
ホイールは超軽量は18インチで、タイヤは215/40R18のミシュラン・パイロットスポーツ4を履いています。
ブレーキは日本版のBRZ tSと同じく、ブレンボの4ポットキャリパーです。
サスペンションはSACHSダンパーに交換されており、スプリングもそれに合わせて変更されています。
最近のSTI(コンプリートカーのS207や、レヴォーグSTI Sportなど)製車両と同じく、剛性を高めるための補強バーが、車体各部に数多く追加されました。
インテリアにも手が加えられており、室内は本革とアルカンターラ仕上げとなります。
ブラックをベースに、レッドステッチを加えたデザインになるそうです。
ボディカラーは、「WRブルー・パール」「クリスタル・ブラック・シリカ」「クリスタル・ホワイト・パール」の3色となる予定です。
日本でも再発売される?
BRZ tSは、日本では2013年と2015年の2度にわたり発売されたモデルです。
最初は500台限定、次は300台の限定モデルでした。
しかし日本版のtSには標準でGTウイングがついておらず、2013年版では60万円も高い「GT PACKAGE」というものを選ぶ必要があったのです。
そして2015年版では、GTウイングの設定自体が無くなってしまいました。
また、米国仕様は後期型BRZをベースにしたものですから、日本で発売されたtSよりも性能が良いはずです。
日本版tSではビルシュタインだったダンパーも、米国版ではSACHSに変わっているなど、変更点も多く見られます。
BRZ tSが、日本でもこれまでに複数回発売されていることを考えると、2017年版tSが、再び国内で発売される可能性は高いといえるでしょう。
プロトタイプの画像
プロトタイプにはアグレッシブなボディキットが装着されており、標準車とは明らかな差別化がなされています。
プロトタイプが「STI Sport」である可能性を検証
海外メディアは写真のプロトタイプを「BRZ STI」だと報じています。
たしかにSTIのバッジらしきものがついてますし、STI関連のプロダクトであるのは間違いないでしょう。
しかし2015年に発表された「BRZ STIパフォーマンス コンセプト」の過激さと比べると、写真のプロトタイプの外観は大人しすぎます。
また、黒いボディカラーにシルバーの加飾という組み合わせは、「STI Sport」の手法そのものです。
窓から見えるステアリングも、STI Sportのイメージカラーであるボルドー色に見えますし、このプロトタイプが「BRZ STI Sport」である可能性も捨てきれません。
STI Sportは「大人向け」のグレードなので、こんな巨大なリアウイングがふさわしいかは疑問ですが、BRZの顧客の年齢層が比較的若いとすれば、こうした外観にしたことにも納得が行きます。
決定的な情報が無いので全ては推測にすぎませんが、写真のプロトタイプが「BRZ STI Sport」ならば、さらに過激な「BRZ STI」が登場するかもしれないのです。
(2017年6月9日追記)
まあ、結局アメリカ版の「BRZ tS」でしたね……。
ステアリングの色はボルドーではなく、STIのロゴと同色のチェリー・ブロッサム・レッドのようです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。以下の関連記事もぜひご覧ください。
Posted by dangoliath