デイリーF1ニュース(2017年5月27日号) モナコGP フリー走行3の結果
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- モナコGP フリー走行3の結果
- ウルトラソフト、モナコなら80周もつ!?
- マッサ、クラッシュしたチームメイトを擁護
- ハース、F1が想像以上に厳しかったことを認める
- モナコGPの走行時間の23%はブレーキング
それではご覧ください。
前日のデイリーF1ニュース
デイリーF1ニュース(2017年5月26日号)パーマー、モナコがラストレース? 他
翌日のデイリーF1ニュース
デイリーF1ニュース(2017年5月28日号)モナコGP 予選結果 他
モナコGP フリー走行3の結果
順位 | ドライバー/チーム | タイム/トップとの差 |
---|---|---|
1 | S.ベッテル | 1:12.395 |
#5 フェラーリ | ── | |
2 | K.ライコネン | 1:12.740 |
#7 フェラーリ | +0.345 | |
3 | V.ボッタス | 1:12.830 |
#77 メルセデス | +0.435 | |
4 | M.フェルスタッペン | 1:12.940 |
#33 レッドブル | +0.545 | |
5 | L.ハミルトン | 1:13.230 |
#44 メルセデス | +0.835 | |
6 | D.リカルド | 1:13.392 |
#3 レッドブル | +0.997 | |
7 | C.サインツ | 1:13.400 |
#55 トロロッソ | +1.005 | |
8 | D.クビアト | 1:13.563 |
#26 トロロッソ | +1.168 | |
9 | K.マグヌッセン | 1:13.596 |
#20 ハース | +1.201 | |
10 | S.バンドーン | 1:13.805 |
#2 マクラーレン | +1.410 | |
11 | S.ペレス | 1:13.936 |
#11 Fインディア | +1.541 | |
12 | J.バトン | 1:13.976 |
#22 マクラーレン | +1.581 | |
13 | E.オコン | 1:14.072 |
#31 Fインディア | +1.677 | |
14 | F.マッサ | 1:14.072 |
#19 ウィリアムズ | +1.677 | |
15 | N.ヒュルケンベルグ | 1:14.283 |
#27 ルノー | +1.888 | |
16 | R.グロージャン | 1:14.547 |
#8 ハース | +2.152 | |
17 | L.ストロール | 1:14.675 |
#18 ウィリアムズ | +2.280 | |
18 | J.パーマー | 1:15.164 |
#30 ルノー | +2.769 | |
19 | P.ウェーレイン | 1:15.291 |
#94 ザウバー | +2.896 | |
20 | M.エリクソン | 1:15.863 |
#9 ザウバー | +3.468 |
ウルトラソフト、モナコなら80周もつ!?
ピレリのマリオ・イゾラ氏によると、ウルトラソフトタイヤは、理論的にはモナコGPの全周回(=80周)を走りきることができるのだそうです。
よってスーパーソフトタイヤでスタートした車は、1周目終わりにピットインして、ウルトラソフトに交換すれば、タイヤ交換義務を果たしつつレース距離を走りきれます。
逆にウルトラソフトでスタートすれば、モナコでよくあるセーフティ・カーの導入を見据えてピットタイミングを引き伸ばすこともできるわけです。
実際フリー走行で使われたウルトラソフトには劣化がまったく見られなかったと、イゾラ氏は語っています。
ちなみにウルトラソフトは、スーパーソフトより1周当たり0.7秒速いそうです。
しかしレース・ラップではもう少し差が縮まると見られています。
「ここはモナコ・モンテカルロ、絶対に抜けない!」という名実況のとおり、モンテカルロ市街地コースではオーバーテイクが事実上不可能なので、上位陣はスーパーソフトを履いてスタートするでしょう。
Source: Long-lasting UltraSoft leaves tyre strategy wide open | en.f1i.com
マッサ、クラッシュしたチームメイトを擁護
ランス・ストロール(ウィリアムズ)は、2回目のフリー走行でミスを犯し、側壁にクラッシュしてしまいました。
ストロールには「限界を探ろうとしていてリアタイヤのグリップを失い、路面の汚れた部分に乗ってさらに滑った。ストリートサーキットでの典型的なミス」だと、クラッシュした状況について語っています。
ストロールはシーズンオフのテストからクラッシュを連発していますし、予選・決勝レースともに後方に沈むことが多く、ポイント圏内で完走できたことはまだありません。
また、巨額の持参金でシートを得たために、結果を出せないと「F1ドライバーにふさわしくない」と見られがちで、それがストロールのプレッシャーになっています。
しかしチームメイトのフェリペ・マッサは、「彼にとってモナコでの最初の週末だし、多くのドライバーも事故を起こしている」と、18歳の若者を擁護しました。
「たぶん『Welcome to Monaco!』と言わなければならないだろうね。今日、ランスのラップタイムは良かった。バルセロナよりも競争力があったから、それはポジティブなことだよ」
「でも、モナコはモナコだし、ここでのミスはセッションを失うのだということを、ランスは理解しなきゃいけないね」
Source: Massa defends team mate Stroll after Monaco mishap | en.f1i.com
ハース、F1が想像以上に厳しかったことを認める
昨年からF1に参入したハースF1チーム。
新規参入したチームとしては予想以上の活躍をしているように見えるハースですが、オーナーのジーン・ハース氏の期待には添えなかったようです。
「F1の技術的課題の深さは、本当にはわかっていませんでした」とハース氏は言います。
「われわれはタイヤ戦略のような分野では弱く、ピット作業でも少し弱い。ポジションを失って、背後の車につかまえられてしまうのです。小さな事が積み重なって、0.1秒単位の損失となります。それは私たちが多くのタイムを失っている部分ですが、私たちが発展するにつれて、より良くなっていくでしょう」
現時点ではレースするよりも学ぶことを優先していきたいと言うハース氏。
それでもF1参戦に満足しているそうですから、根っからのレース好きなのでしょう。
Source: F1 proving harder than expected, admits Haas | foxsports.com
モナコGPの走行時間の23%はブレーキング
ブレーキメーカーのブレンボによると、各ドライバーはモナコGP中に約940回もブレーキングするそうです。
モナコは平均速度が遅いので、平均減速度は3.6Gと、ロシアGPより1Gも低くなっています。
つまりブレーキング自体はそれほど激しいものではないのですが、1ラップあたりのブレーキング・セクションの数が最も多い(カナダGPの12倍!)ため、ブレーキの温度管理は厳しいのだとか。
ブレンボの技術者は高温に対応すべく、今年はベンチレーション・ホールの数を1200から1400に増やしたと言います。
ドライバーは1周当たり16秒間ブレーキを踏んでいるそうです。これは走行時間の約23%に当たり、F1でもっとも長くブレーキペダルを踏んでいるコースということになります。
Source: The Brembo brakes on every single-seater tackle almost 1,000 braking sections at the Monaco GP | brembo.com
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