デイリーF1ニュース(2017年9月16日号)ホンダの偉い人「来年はトップ3に」
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- シンガポールGP FP2・3の結果
- ホンダの偉い人「来年はトップ3に」
- アロンソ「来年の計画を知ってから残留を決める」
それではご覧ください。
シンガポールGP FP2・3の結果
ホンダの偉い人「来年はトップ3に」
来季からトロロッソ・ホンダとなることが正式発表されましたね。
両者は複数年契約を交わしたということで、レッドブル・ホンダの誕生も噂されていますが、レッドブルは2019年以降のエンジンに関しては未定としています。
ホンダの執行役員である森山克英氏(ブランドコミュニケーション本部長)は、マクラーレンとの決別後もF1に留まることについて、以下のようにコメントしています。
「ホンダにとってF1は、創業者である本田宗一郎の夢で始まりました。われわれは既にF1で50年の歴史を持ち(筆者注:ホンダの初参戦は1964年)、それはわれわれにとって明らかに重要な文化であり、当社のDNAでもあります」
「現在、(F1では)非常に厳しい状況に陥っており、とくに役員、現在の取締役会は誰も満足していません。その不満について多くの議論が行われたことは事実であり、われわれはプロジェクトの状況をどう改善するかについて、企業と話し合いました」
「F1をやめることは決してできない。この厳しい挑戦を乗り越え、このスポーツのトップランナーと戦うことが私たちの目標です」
「われわれの精神、ホンダの精神は戻ってくると思います。来年はグリッドのトップ3に入るために戦うことが目標です」
ホンダにとってF1は文化だからやめない、ということですね。
しかしF1でこれだけ醜態を晒しているにもかかわらず、ホンダの業績は絶好調です。
つまりF1がホンダのビジネスに与える影響は、かなり小さいと言えます。
にもかかわらず、F1に巨額を投じ続けても良いのでしょうか?
投資家たちが「文化」「DNA」で納得するとは思えません。
だから早く結果を出したくて「トップ3」と言い出したのでしょうけれど、トロロッソの資金力・開発力で、トップ3に入るのは不可能に近いのです。
かつては最強を誇ったウィリアムズですら、今ではコンストラクターズランキング4位に入れずにもがいているのですから。
第4期ホンダF1プロジェクトの初代総責任者であった新井氏もそうですが、今のホンダには大言壮語する人間が多すぎます。
ホンダにとってそれほどF1が重要ならば、F1に詳しいヨーロッパの人材主導で開発を進めた方がいいですし、2021年以降の参戦についてコミットメントすることで、F1村での政治力を高めるべきでしょう。
文化だDNAだトップ3だと抽象論ばかり振り回していては、ますます遅れを取るだけです。
Source: Honda targets “top three” with Toro Rosso in 2018 | f1fanatic.co.uk
アロンソ「来年の計画を知ってから残留を決める」
マクラーレン・ルノーの誕生が決定したことで、望みどおりの環境を手に入れたかに見えたフェルナンド・アロンソですが、マクラーレンとの契約延長については、慎重な姿勢を崩していません。
「(マクラーレンが)ルノーに期待していることと、来年に向けての改善内容について、私は何のデータも持っていない」とアロンソ。「このレースの後、私は彼らの計画についてもっと知るために、彼らと接触したり調べてみようと思う。そこから決定を下すだろう」
「(ホンダとの決別が)チームにとって良い動きなのか、悪い動きなのかは決してわからない。しかしマクラーレンがホンダと別れてルノーに行く時期だと思ったのなら、来年について良い情報があるからだと思う」
シンガポールGPのFP3では、アロンソはなんと4番手タイム、バンドーンも5番手で続きました。
果たしてマクラーレンのシャシー性能だけで、ワークス・ルノーやカスタマーメルセデス勢を抑えられるものなのでしょうか?
しかしアロンソはあれだけホンダ批判を繰り返していたくせに、ルノーへのスイッチが決まった途端、「来年の計画については何も知らない」ですからね。
まあ、契約条件について有利に交渉すべく揺さぶりをかけているのだと思いますが、彼がこれまで所属したチームとことごとく喧嘩別れに終わっているのも、なんだかわかる気がします。
Source: Alonso wants more information before signing new contract | en.f1i.com
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デイリーF1ニュース(2017年9月15日号)マクラーレン、ルノーとの契約を正式発表
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デイリーF1ニュース(2017年9月17日号)アロンソがトヨタからル・マン出場!?
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