デイリーF1ニュース(2017年6月29日号)FIAがベッテルに制裁か 他
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- FIAがベッテルに制裁か
- スチュワート、スチュワードを批判
- ウィリアムズがアストンマーチンと協力
それではご覧ください。
前日のデイリーF1ニュース
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翌日のデイリーF1ニュース
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FIAがベッテルに制裁か
セバスチャン・ベッテルがルイス・ハミルトンに対し故意に車をぶつけた件について、FIAは事故の原因をさらに詳しく調べると発表しました。
この調査の結果次第では、ベッテルにレース出場禁止の処分が下る可能性があります。
ベッテルは「ハミルトンがブレーキテストをした」と主張していますが、テレメトリー上ではブレーキテストの証拠は無く、ハミルトンはセーフティ・カーとの車間距離を開けるために、単にスロットルを戻しただけである可能性が高いです。
FIAは7月3日に詳細な検討を行い、オーストリアGPの前にその結果を公表します。
7月3日はベッテルの誕生日なのですが、今年はそれを祝うどころではなさそうです。
Source: FIA to investigate Vettel Baku incident | pitpass.com
スチュワート、スチュワードを批判
サー・ジャッキー・スチュワートは、一貫性の無いレース・スチュワードの判断を批判しています。
競技審査委員であるレース・スチュワードには、レース主催国から1人、FIAが指名するレース主催国とは異なる国籍を持つ者が2人、そして元F1ドライバーから1人の計4人が選任されますが、スチュワート卿は元F1ドライバーのみで構成すべきだと考えているようです。
現在のスチュワードの指名方法だと、さまざまな地域から経験や年齢が異なる人物が、レースごとに選ばれるため、一貫性のある判断は不可能であり、世界選手権の審判として必要な知識を十分に得ることができません。
スチュワート卿は現在の指名方法を変更し、元F1ドライバーと2〜3年の長期契約を結ぶ代わりに、レース中のドライバーの行動について理解する機会を与え、権威として機能させるべきだと主張しています。
サッカーと異なり、モータースポーツは世界共通のルールで行われていません。
なので経験を積む機会が少なく、審判員の育成が難しいわけです。
スチュワート卿のアイデアが正しいかどうかはともかく、経験を積みやすい環境は必要だと思います。
Source: F1 Stewarding not professional enough – Stewart | en.f1i.com
ウィリアムズがアストンマーチンと協力
アストンマーチンといえば、レッドブルと提携してハイパーカーAM-RB 001を開発中です。
そのアストンマーチンが、EVの分野でウィリアムズと協力します。
155台限定で生産されるRapidE(ラピードのEVバージョン)のバッテリーについて、共同で開発・生産にあたるようです。
ウィリアムズ・アドバンスド・エンジニアリング社は、アストンマーチンを含むコンソーシアムを形成し、Advanced Propulsion Centre(APC)のコンペを勝ち取ったようです。
APCは英国政府が自動車産業を支援するために設立した会社で、低炭素社会の推進のために、10年間で10億ポンドの拠出を行うことをコミットメントしています。
ウィリアムズとアストンマーチンが開発・生産するバッテリーは、APCにとって最初のプロジェクトとなる予定です。
APCが拠出した資金により、英国内で高性能かつ軽量・コンパクトなバッテリーが生産されるわけです。
APCは国策企業ですが、オープン・イノベーションを推進するための組織として位置付けられているところがユニークですね。
これならば「民業圧迫」と批判されることもありませんし、民間企業同士のパートナーシップを推進・資金調達を援助することで、産業競争力を高めるのにも役立ちます。
Source: Williams helps Aston Martin go electric | en.f1i.com
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