デイリーF1ニュース(2017年7月31日号)マルキオンネ会長、手のひらを返す

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本日のヘッドラインは以下のとおりです。

  • ハンガリーGP 決勝結果
  • マルキオンネ会長、手のひらを返す
  • ベッテルのトラブルをチームはレース前から知っていた
  • ウォルフ「ハミルトンに3位を譲らせたのは正しい」

それではご覧ください。


ハンガリーGP 決勝結果

レース結果
ドライバーズランキング(ハンガリーGP終了時点)
コンストラクターズランキング(ハンガリーGP終了時点)

ハンガリーGPは、フェラーリの1-2フィニッシュで幕を閉じました。
ベッテルはステアリングのトラブルに見舞われながらも見事に勝ち切り、ハミルトンとのポイント差を14としています。

マクラーレン・ホンダは2台揃って入賞し、コンストラクターズランキング最下位からついに脱出しました。
しかもアロンソは全体のファステストラップまで記録するという大活躍! チームの調子は確実に上向いています。

好結果にアロンソもご満悦。

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マルキオンネ会長、手のひらを返す

フェラーリのセルジオ・マルキオンネ会長は、これまで散々キミ・ライコネンのパフォーマンスを批判してきましたが、ハンガリーGPではフライング・フィンの貢献を賞賛しました。

「彼(ライコネン)は素晴らしかった」とマルキオンネ会長。「われわれは一緒に働くマラネロのチームだ」

来季も同じドライバーラインナップで臨むかという質問に対してマルキオンネ会長は、「たぶん50%以上の確率で」と答えています。

マルキオンネ会長が手のひらを返した理由については、セバスチャン・ベッテルがスクーデリアに残る条件として、ライコネンとのコンビ継続を提示したという説や、マックス・フェルスタッペンとの契約に失敗したためだという説があるものの、正確なところはわかりません。

来季のフェラーリのドライバーラインナップは、9月初頭に行われるイタリアGPで発表される予定です。

Source: Marchionne is happy with Ferrari’s line-up | f1technical.net

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ベッテルのトラブルをチームはレース前から知っていた

舵角とステアリングの中立がズレてしまい、直線なのにステアリングがやや左に傾いている状態での走行を余儀なくされたベッテルでしたが、チーム側はこのトラブルをスタート前から把握していたそうです。

「グリッドまで車を走らせるのは大丈夫だったけど、フォーメーションラップでステアリングが真っ直ぐでないことがわかったんだ」とベッテルは経緯を明らかにしてくれました。

「スタート直後にセーフティ・カーがあった。オープニングラップの間も、ステアリングが正しい状態だとは思わなかったけど、ズレが小さかったので影響もあまり無かったんだ」

「その後ステアリングのズレが悪化し、それはスティントの終盤に行くにつれて、徐々に酷くなっていった。どんどん難しくなっていったんだ」

「レースがとても、とても長く感じられた。毎周のようにタイムが落ち込んでも、それは終わらなかった。でも僕が少しリズムを見つけられた最後の数周は、ちょっとしたギャップを築けた。そのおかげでラストのトラフィックを楽に抜けられたし、レースを最後までコントロールすることができた」

レース中は縁石を使わずに、マシンを労りながら走っていたベッテル。
それだけに優勝の喜びもひとしおだったはずです。

Source: Ferrari discovered Vettel’s steering problem before the race began | f1fanatic.co.uk

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ウォルフ「ハミルトンに3位を譲らせたのは正しい」

チームワーク?

メルセデスは、ペースの上がらないバルテリ・ボッタスにチームオーダーを発動し、ルイス・ハミルトンを先行させ、2位ライコネンをオーバーテイクする作戦を取りました。

しかしライコネンは付け入る隙を与えず、ハミルトンはファイナルラップのホームストレートエンドでも抜けずに万事休す。
その瞬間、フェラーリの1-2フィニッシュが確定したのです。

チャンピオンシップのことを考えれば、ハミルトンを3位のままでゴールさせるべきでしたが、メルセデスは「ライコネンを抜く」という条件付きでチームオーダーを発動したため、最後の最後でボッタスを3位に戻すという決断を下しました

これによりベッテルは優勝、ハミルトンは4位という結果に終わり、2人のドライバーズポイントは14点差となってしまったのです。

にも関わらず、メルセデスF1を率いるトト・ウォルフは、この決断は正しかったと信じています。

「われわれはブランドを宣伝し、車が売れることを願って、サーキットを走っている。それは長期的なプロジェクトだ。われわれは冷酷で冷血な決定に対する、ブランドへの反発を見てきた」

メルセデス・ベンツというブランドを守るための決断を下せるからこそ、彼はチームを任されているのでしょう。
条件付きのチームオーダーは、ブランドイメージを守りながら勝つための、ギリギリの選択だったのです

Source: Wolff: We did the right thing | pitpass.com

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