デイリーF1ニュース(2017年10月23日)ベッテルのタイヤは早々に終わった
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- ベッテルのタイヤは早々に終わった
- フェルスタッペン、スチュワードを非難
- ウィリアムズ、ウェーレインに興味ありと認める
それではご覧ください。
ベッテルのタイヤは早々に終わった
アメリカGPではルイス・ハミルトンが優勝しました。
セバスチャン・ベッテルが2位に入ったため、タイトル決定はおあずけとなりましたが、それも時間の問題でしょう。
ポール・ポジションからスタートしたハミルトンでしたが、スタートでベッテルに先行を許してしまいました。
ハミルトンは、「自分が(ベッテルの)後ろにつくことになるとは思わなかった」と述べています。
しかしたったの6周で、ハミルトンはベッテルを抜き返しました。
「比較的(ベッテルの)近くにいられることに気づいた」とハミルトン。「最初は近くにとどまれないのなら、ピットストップまで待たなければならないと考えていた」
「にも関わらず、僕には彼がプッシュしているように見えた。そして、今自分のタイヤの状態がかなり良く、彼はあまりにも速くコーナーを抜けているので、彼はタイヤをダメにするだろうと思った」
「彼は必要以上に速くコーナーを抜けていた。気温も上昇していた。もし彼がそれらの場所(コーナー)でペースを落としていたら、彼は僕の背後をキープできていたろうね」
結局ベッテルは16周目にピットイン。
19周目には、ピットを済ませてコースに戻ってきたハミルトンの背後に迫りましたが、オーバーテイクには至りませんでした。
レースでタイヤに優しいというのが今季のフェラーリの強みでしたが、ここ数レースはメルセデスの方がタイヤを上手く使いこなしている印象です。
ハミルトンは残りの3レースで一度でも5位以上に入ればタイトルが確定するので、ベッテルに逆転の目はもうありません。
また、今回のレースでは、メルセデスAMGの4年連続のコンストラクターズタイトルが決定しています。
Source: Hamilton: Vettel killed his tyres in the first stint | f1fanatic.co.uk
フェルスタッペン、スチュワードを非難
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、ファイナルラップにキミ・ライコネン(フェラーリ)を見事オーバーテイクし、3位表彰台を獲得した……ように見えました。
ところがレーススチュワードは、フェルスタッペンがオーバーテイクの際にトラックリミット(コース幅制限)を超えていたと判断。
フェルスタッペンには5秒のペナルティが加算され、結局4位という扱いになってしまいました。
スチュワードの裁定では「フェルスタッペンの車両の4輪全てが50cmほどトラックリミットを越えた」ということになっていますが、フェルスタッペンは納得が行っていないようです。
「現時点では、彼ら(スチュワード)は好意的だよ」とフェルスタッペン。「彼らは決定し、それに対して抗議することすらできないけどね。それはもちろん、本当におかしなことだ 」
「一体何ができるっていうんだ? 観客にとっても良くない。僕は来年、(観客が)誰も来ないことを本当に願っているよ! これじゃスポーツの意味を成していない」
「誰もが素晴らしいアクションを愛しているんだ。縁石の内側に5cm、10cmは行けて、みんなどこでもワイドに走っているのに、何も言わない。予選でのターン19のように、望む場所でワイドに走ることができる」
フェルスタッペンが怒っているのは、みんなやってるのになぜ自分だけが罰せられるのか、という点にあるようです。
レッドブルのボスであるクリスチャン・ホーナーも、同様の指摘をしています。
「彼ら(F1ドライバー全員)は今週末の全セッションで、トラックリミットをオーバーするドライビングをしていた」
「マックスはフェアな動きをしたし、力強い動きをした。それについて彼にペナルティを与えるのは、私は正しいと思わない」
ルールが厳密に適用されないと、誰も積極的にルールを守ろうとしなくなるため、ルール自体が形骸化していってしまいます。
ペナルティを出すならばFP1からどんどん出して、ドライバーたちにルールを強く意識させておくべきでした。
最後の最後でだけペナルティを出すのは、明らかに悪手です。
Horner calls penalty “appalling”, Verstappen blames “idiot steward” | f1fanatic.co.uk
ウィリアムズ、ウェーレインに興味ありと認める
ウィリアムズのCTO(最高技術責任者)であるパディ・ロウは、パスカル・ウェーレイン(ザウバー)に興味があるとを認めました。
「パスカルなら毎週F1マシンに乗っているので、彼をテストする必要は無いだろう」とロウ。「チームにとって最も重要なのは、2018年に最高のパフォーマンスと最もエキサイティングなレースを見せてくれるような、ドライバーのラインナップを選ぶことだ」
しかしメインスポンサーである酒類メーカーのマルティーニは、若手2人のドライバーラインナップに難色を示していると言われています。
ランス・ストロールは今年の10月29日を迎えてもまだ19歳なので、彼のチームメイトには「成熟した」イメージが必要なのです。
だからこそ、ロバート・クビサやポール・ディ・レスタを候補として、テストを繰り返してきたのでした。
「広告とマルティーニについては、いくつかの問題がある。しかし、もしそのときが来たら、マルティーニはそれが私たちの選択であれば、広告ではなくレースのための最高のラインナップを持つことの重要性を理解すると確信している」
ちなみにロウは、ディ・レスタとクビサのテストについては、「現在のF1カーではない」とし、条件付きの評価にとどめています。
ディ・レスタもクビサも良いドライバーですが、現役のウェーレインほどあてにできるわけではないでしょう。
ウェーレインはメルセデスのドライバーなので、メルセデスからの支援も期待できますし、ウェーレインが有力候補になりつつあると見てよいと思います。
Source: Wehrlein 'absolutely in contention’ at Williams – Lowe | en.f1i.com
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デイリーF1ニュース(2017年10月22日)ストロールとマグヌッセンにペナルティ
翌日のデイリーF1ニュース
デイリーF1ニュース(2017年10月24日)ブラウン「メルセデスの成功はF1ビジネスに有害」
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