デイリーF1ニュース(2017年9月20日号)ハミルトンは偽善者?
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- ハミルトンは偽善者?
- メルセデスのペースはなぜ改善したか
- マクラーレン、スケジュールに2週間の遅れ
それではご覧ください。
ハミルトンは偽善者?
ルイス・ハミルトンが偽善者だと批判されています。
事の発端は、ハミルトンの「ヴィーガン宣言」でした。
ヴィーガンというのは、ベジタリアンのように肉や魚を食べないというだけでなく、ウールや毛皮も着ない、革製品も使わないといった、「アニマル・プロダクト・フリー」な人たちのことです。
ハミルトンは「残酷なことは恐ろしいし、より健康的な生活を求めて、病気に先立つ形で」ヴィーガンになると主張しています。
しかし「人類として、我々が世界にやっていること──地球温暖化ガスの排出に関して、生産されている牛の量から生じる汚染は信じられないほどだ」と語ったのが余計でした。
排気ガスを放出してレースしている人間が、牛糞から生じるメタンガスを批判するのは矛盾している、ハミルトンは偽善者だと、一部の人たちから非難されてしまったのです。
筆者はヴィーガンでもなんでも勝手にやればいいと思ってますが、肉を食べる人たちを「残虐」だと非難するのは卑怯だと思います。
食文化はその地域で取れる食物を通じて形成されたものです。
牧畜で生活してきた遊牧民は、はたして残虐なのでしょうか?
Source: Furious farmers slam Lewis Hamilton for ‘hypocritical’ move to veganism | fginsight.com
メルセデスのペースはなぜ改善したか
シンガポールGPの予選で、メルセデスはフェラーリやレッドブルに歯が立ちませんでした。
しかし決勝になると、ルイス・ハミルトンはダニエル・リカルドよりも速いペースで周回を重ね、危なげなく勝利することができたのです。
対照的な予選と決勝のペース差は、なぜ生まれたのでしょうか?
その理由は、路面温度の低さと、ラバーグリップが洗い流されたことにあるようです。
路面温度が低ければ、メルセデスを悩ませているタイヤの過熱問題は解消されます。
ラバーグリップによるタイムの短縮幅は、なぜかメルセデスよりもフェラーリやレッドブルの方が大きいようです。
しかし雨でラバーグリップが洗い流されたために、メルセデスにとって有利な条件で走ることができました。
もちろんハミルトンが優勝できたのは、ペースの良さだけではありません。
フェラーリ2台とレッドブルのマックス・フェルスタッペンが、スタート直後にクラッシュし、リタイアに追い込まれたこと。
そして2位を走っていたリカルドのマシンにギアボックストラブルの兆候が出たことも、ハミルトンにとっては追い風となりました。
雨が降ったこともそうですが、ハミルトンは何か「持ってる」んですよね。
Source: Why Mercedes’ pace transformed in Singapore race | motorsport.com
マクラーレン、スケジュールに2週間の遅れ
来季からルノーエンジンにスイッチするマクラーレンですが、提携解消に遅れが生じたことで、マシン開発にも影響が出そうです。
スケジュールには2週間の遅延が発生しているのだとか。
しかしマクラーレンのエリック・ブーリエは、ハードワークで挽回できると考えているようです。
「「これによって来年に支障をきたすことは一切ない」とブーリエ。「もちろん、他のルノー・カスタマーチームと同等の経験はないので、パッケージを見つける必要がある。しかし私はエンジニアたちが良い仕事をしてくれると信じているし、2週間は挽回可能だと思っている」
早くも言い訳じみているのが気になりますね。
もしかすると赤字の部分を、来年は頻繁に聞くことになるかもしれません。
Source: McLaren: Late Renault switch hasn’t compromised 2018 | espn.co.uk
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