デイリーF1ニュース(2017年11月19日)フェラーリはF1から撤退した方が得!?
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- フェラーリはF1から撤退した方が得!?
- フェラーリはエンジン3基制限に賛同
- アロンソがトヨタTS050でテスト
それではご覧ください。
フェラーリはF1から撤退した方が得!?
フェラーリのセルジオ・マルキオンネ会長は、2021年以降のエンジンレギュレーションに絡み、F1からの撤退を匂わせる発言をしましたが、フェラーリの財政上も、F1から撤退した方が良さそうだという分析が出てきました。
フェラーリは「歴史的なチーム」ということで、毎年8000万ポンドのボーナスをF1から受け取っています。
これがあるおかげで、昨年のチャンピオンであるメルセデスよりも、分配金の額は4000万ポンドも多いのです。
また、スポンサーシップや商業的な活動(グッズ販売や版権収入など)による収入を合わせると、年間4億3200万ポンドを得ています。
しかし黒字かというと、そうではありません。
フェラーリは研究開発費に年間4億5000万ポンドも費やしているからです。
この金額はF1部門のみというわけではありませんが、かなりの部分(おそらく
75%ほど)は、F1のために使われていると考えられます。
また、チームの運営費用としてスタッフやドライバーに8000万ポンドほどを支払っているため、年間の赤字額は約1億ポンド(148億円)に上るというのです。
F1から撤退すれば、フェラーリの赤字は無くなります。
マルキオンネ会長の言葉は、決して脅しではない可能性が高くなってきました。
Source: Withdrawal from F1 would boost Ferrari by £100m | pitpass.com
フェラーリはエンジン3基制限に賛同
F1は来季から、1年間に使用可能なエンジンエレメント(ターボやMGU-Hなどのコンポーネント)が3基に制限されます。
しかし基数制限によるグリッドペナルティが、今季は730もあったことを考えると、今季以上に厳しい基数制限は、グリッドペナルティのさらなる乱発を招きかねません。
レッドブルのクリスチャン・ホーナーは、この変更に反対していますが、フェラーリは3基制限に賛成のようで、レッドブルは支持を得られませんでした。
ルノーやホンダに対し、フェラーリは信頼性で優位に立っているためです。
「年初の会議で(基数制限を)変更しようと試みたが、支持は無かった」とホーナー。「今年の終わりまでの間に課せられる山ほどのペナルティを見て、異なる結果が出ることを願っているよ」
コスト制限のために導入されたエンジン基数制限ですが、結果として強いチーム(メルセデス)を助けるためのものになってしまっています。
リバティ・メディアは誰が勝つかわからないエキサイティングなF1を目指しているはずなのに、基数制限がさらに厳しくなるのは矛盾しています。
Source: Ferrari opposes three-engine limit protest by Red Bull | en.f1i.com
アロンソがトヨタTS050でテスト
マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソが、バーレーン・インターナショナル・サーキットにおいて、トヨタのLMP1マシンであるTS050をテストします。
WEC(世界耐久選手権)を戦うトヨタ・チームは、バーレーンにおいて行われた今年の最終戦で勝利した後ですが、テストのためにそのままバーレーンに滞在しているようです。
「フェルナンドがわれわれの車でテストすることにとても興奮している」と語るのは、トヨタのWECチームを率いる村田久武です。
「彼がシート合わせのためにケルンのわれわれを訪問したとき、彼のこのスポーツに対する熱狂的な情熱を感じた。彼は本当のレーサーだ」
来季はポルシェが撤退するため、最高峰のLMP1クラスに参戦する自動車メーカーはおそらくトヨタだけでしょう。
そのためトヨタにとっては話題を欠くル・マンになりそうでしたが、アロンソの参戦で注目を浴びそうですね。
Source: Alonso will test WEC Toyota tomorrow | f1fanatic.co.uk
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