デイリーF1ニュース(2017年11月23日)F1の収入低下。先行きに懸念も
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- F1の収入低下。先行きに懸念も
- ジャン・トッドFIA会長、再選確実
- ニキータ・マゼピン、アブダビでのテストに参加
それではご覧ください。
F1の収入低下。先行きに懸念も
20世紀末から始まったテレビの多チャンネル化により、コンテンツの需要は増し、それを受けてスポーツ放映権料は高騰してきました。
F1の収入もこれまでは右肩上がりだったのですが、ここに来て大幅に減少することになりそうです。
F1のオーナーであるリバティ・メディアの四半期決算には、チーム間で共有され、賞金の原資となる収入プールの額が、2億7300万ドルに減少したと書かれています。
ちなみに昨年は3億1600万ドルでしたので、約16%の減少です。
この落ち込みは、F1がロンドンに新オフィスを構えたり、デジタル・メディアへの投資を増やしたことなどによる、支出の増加が主な要因と見られています。
マレーシアGPの終了などにより、今後はさらに収入が減少するのは確実です。
新興国で開催されていたF1GPからは、多額の開催権料収入がもたらされていました。
今後はDAZNのようなサブスクリプション・モデルを展開するインターネット・ストリーミング・サービスが、テレビに取って代わるはずです。
よって放映権料を支払うのも、テレビ局からネット企業へと移り変わっていくはずですから、リバティ・メディアが今取り組んでいるデジタル志向のメディア戦略は、やがて実を結ぶことでしょう。
問題は、結果が出るそのときまで、頭の固い自動車メーカーたちを引き止めておけるか、という点にあると思います。
Source: Is Formula 1’s drop in prize money the sign of a crisis? | autosport.com
ジャン・トッドFIA会長、再選確実
FIA(国際自動車連盟)会長のジャン・トッドが、3選目を果たすことが確実な情勢です。
何しろトッド以外に候補者がいないのですから。
ジャン・トッドはマックス・モズレーの後任として、2009年からFIAの会長を務めています。
FIA会長の任期は4年なので、2013年にも選挙が行われましたが、そのときも対抗馬無しで再選されました。
次の任期は2018〜2021年となります。
2021年はF1が新エンジンレギュレーションに切り替わるタイミングですから、トッドは今後4年間、FIA会長として難しい舵取りを強いられることになるでしょう。
Source : Todt unopposed for third term as FIA president | uk.reuters.com
ニキータ・マゼピン、アブダビでのテストに参加
ロシア人ドライバーのニキータ・マゼピンが、フォース・インディアからアブダビGP後のタイヤテストに参加します。
現在18歳のマゼピンは、今年FIA F3にエントリーし3回の表彰台を獲得、ランキング10位でシーズンを終えました。
これまでのキャリアを見ると、とてもF1ドライバーになれるような戦績とは思えません。
しかし将来性を期待されているのか、はたまたロシアンマネーの後ろ盾があるのか、フォース・インディアのテストドライバーとして2年目を迎えています。
マゼピンがVJM10(今季のフォース・インディアのマシン)をドライブするのは、ハンガリーでの合同テスト以来となります。
ダニール・クビアトのシート喪失により、ロシア人のレギュラードライバーがいなくなってしまったので、ロシアからの支援がマゼピンに集中すれば、いずれどこかのチームでシートを獲得できるかもしれません。
Source: F1: Mazepin to test with Force India in Abu Dhabi | crash.net
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