デイリーF1ニュース(2017年4月27日号) メルセデスが支配する時代は終わった 他
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- メルセデスが支配する時代は終わった
- ブラジルGPの将来に暗雲!?
- リバティ・メディア、ニューヨークGPを計画中
- フェラーリ式サイドポッドの利点
それではご覧ください。
メルセデスが支配する時代は終わった
今年のF1は3戦を終えた時点で、フェラーリの2勝に対し、メルセデスは1勝と、シルバーアローは劣勢に立たされています。
ちなみに2015〜2016年に行われた40戦中、メルセデスは35勝を上げました。勝率87.5%ですから、せいぜい年2〜3回負ける程度だったわけですが、今年はすでに2回負けてしまっているわけです。
メルセデスF1を率いるトト・ウォルフ氏は、メルセデスの支配が終わったことを認めています。
「ええ、3年間に渡る支配は終わりました」とウォルフ氏。「それはF1にとっては必ずしも良いとは言えませんでした。だから今、多くのファンが素晴らしい世界選手権を楽しみにしています」
しかしウォルフ氏にとっては良くなったこともあるようです。
「ここ3年間は、ロズベルグとハミルトンのマネジメントの方法について検討しなければなりませんでした。しかしその問題は現在解消されています」
Source: Mercedes’ era of dominance is over – Wolff | en.f1i.com
ブラジルGPの将来に暗雲!?
バーニー・エクレストン氏は、ブラジルGPの将来を確固たるものにすべく、関係者との接触を重ねてきましたが、その結果は芳しくなかったようです。
「われわれはサンパウロ市長に会いに行きましたが、彼は1ドルも使いたくないらしく、彼はサーキットを売りたいと考えていました」
「市長は私に、サーキットの買収に興味がないか尋ねました。もし売却が起こったら、われわれは買収に同意することもできましたが、誰であろうと買収した者は、F1サーキットを維持しなければなりません」
しかしブラジルGPのレース主催者を探すのは、ちょっとむずかしいようです。
「私たちが何もできないなら、私たちはそれを失うだろうと確信しています。2020年までは100%開催されるでしょうが」
Source: Ecclestone talks down Brazilian GP future | en.f1i.com
リバティ・メディア、ニューヨークGPを計画中
F1の新オーナーであるリバティ・メディアは、市場規模の大きいアメリカで、もう1戦GPを追加開催したいと考えています。
そして開催地の候補として浮上したのがニューヨークです。
コースはニュージャージー州のハドソン川沿いにある「ウィーホーケン」で、マンハッタンを見下ろすロケーションで、レイアウトはバクーに似ています。また、ナイトレースとして開催する計画のようです。
ただし開催されるとしても、2019年からになる予定です。2018年はもはやカレンダーに余裕が無く、単純に開催数を増やせません。
アメリカでは他にラスベガスも候補地に上がっており、こちらの交渉も継続されているようです。
Source: New York Grand Prix als Nachtrennen? | auto-motor-und-sport.de
フェラーリ式サイドポッドの利点
F1マシンはサイドインパクトクラッシュに対応するために、クラッシャブル構造と、コクピットのサバイバル・セルの位置が厳密に定められています。
通常はクラッシャブル構造をサイドポッドに収めるのですが、フェラーリはサイドポッドポッド前に設置したフェアリングに収納しているのがポイントです。
これによりフェラーリはSF-70Hはサイドポッドを短くできたため、フロントタイヤ周辺で発生した乱れた空気の流れの影響を、ボディワーク後方において少なくすることができます。
一方、メルセデスはホイールベースを長くすることで対応しましたが、理想的なホイールベースよりも長くなってしまったために、タイヤの消耗が激しいのではないかと考えられます。
Source: Tech insight – Ferrari’s clever crash structure solution | formula1.com
前日のデイリーF1ニュース
デイリーF1ニュース(2017年4月26日号)| 車知楽
翌日のデイリーF1ニュース
デイリーF1ニュース(2017年4月28日号)| 車知楽
最後まで読んでいただきありがとうございます。以下の関連記事もぜひご覧ください。