デイリーF1ニュース(2018年1月27日) メルセデスとフェラーリ、空力コンセプトに変化か

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本日のヘッドラインは以下のとおりです。

  • メルセデスとフェラーリ、空力コンセプトに変化か
  • ルノー「今年はカスタマーの維持費が高くつく」
  • ウィリアムズの新車発表スケジュール

それではご覧ください。


メルセデスとフェラーリ、空力コンセプトに変化か

昨年は前半戦がフェラーリ有利、後半戦はメルセデス有利と、シーズンの前後半で対照的なシーズンとなりました。

前半戦にメルセデスが苦戦したのは、メルセデスが低レーキ角であること理由があるのだそうです。
レーキ角とは、車両を側面から見たときに、水平面から前下がり・尻下がりになっている角度のこと言います。

レーキ角を付けると、フロントウイングが地面に近づくため、ダウンフォースが増加します。

また、リアディフューザーの効果も高まります。
空気はより大きな空間へと膨張するときに、その空間の圧力がより低くなるため、空気が圧力が低い場所を満たすよう急激に進むにつれて、流れ込む空気の流速も増加するからです。

ただし高レーキ角で尻上がりになると、前面投影面積が増えるため空気抵抗も増えます。
また、リアのフロアと地面との距離が離れているため、周囲から乱れた空気がディフューザーに巻き込まれやすく、きちんと対策しなければなりません。
ブレーキング時にダウンフォースが失われやすいという弱点もあります。

2017年からの新レギュレーションにより、フロアの面積が増えたために、高レーキ角のマシンが有利になりました。
床下で発生するダウンフォースは、空気流速と床面積の倍数であるためです。
高レーキ角の方が空気流速が速いので、床面積増加分の恩恵が大きいわけですね。

メルセデスは低レーキ角のコンセプトを維持したため、足りないダウンフォースをロングホイールベースにして(=床面積を増やして)補う手法を取りました。
しかしそのせいで車体が大きく・重くなり、序盤戦ではバラストを利用したハンドリングバランスの調整ができなかったのだそうです。
シーズン中に軽量化を進めた結果として、後半戦にはバラストを活用できるようになったものの、それでもレギュレーションで認められている前後重量配分の範囲(フロント45.6〜46.7 : リア53.3〜54.5)をカバーできるほどではなかったと言われています。

対するフェラーリはホイールベースが短く、規定最低重量より8kgも軽く仕上がっており、バラストで自由自在にハンドリングバランスをいじれたそうですが、実際には5kgあれば、前後重量配分の範囲をカバーするには十分だったのだとか。
つまりフェラーリはホイールベースを短くしすぎて(=床面積を小さくしすぎて)、得られるはずのダウンフォースを不必要に削減してしまっていたのです。

よって2018年型のフェラーリは、昨年型よりもホイールベースが9cmほど長くなると推測されます。
重量3kg分だけ、ホイールベースを長くできるということです。

逆にメルセデスは、レーキ角を増やしてくる可能性が高いでしょう。
その分ホイールベースが短くなるわけですから、フェラーリと似たような寸法の車になるかもしれませんね。

Source 1: How Mercedes and Ferrari will approach F1 2018 | motorsportmagazine.com

Source 2: F1チーム別レーキ角一覧とフロアでのダウンフォースについての考察 | f1-motorsports-gp.com

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ルノー「今年はカスタマーの維持費が高くつく」

今季からマクラーレンにパワーユニットを供給するルノーは、当然ながらプレッシャーを感じています。
マクラーレンはこれまでパートナーだったホンダを、公の場でこき下ろしてきたからです。

しかしルノーのマネージング・ディレクターであるシリル・アビテブールは、マクラーレンやレッドブルといった手強い顧客とのやり取りにも前向きです。

「実際、私は維持費が高くつき、それを管理する面白いシーズンになると考えているにもかかわらず、それらの関係については否定的なことよりも、むしろポジティブなことの方が多い」とアビテブール。

「それは挑戦だが、面白いと思う。そしてすべての人々にモチベーションを提供している」

「偉大なチームとその素晴らしいドライバーにエンジンを供給していることが、誇りであることに疑いはない」

「マクラーレンは豊富な経験を持っており、われわれのエンジンを良くする方法を示すことができるだけでなく、われわれが勝てるパッケージを持っていると確信させることもできるはずだ」

もしルノーのパワーユニットに進歩が見られなかった場合には、ヨーロッパラウンドに入ったあたりから、早くもマクラーレンのルノー批判が始まると思います。
レッドブルもそれに同調するでしょうし、管理できるとは思えません。
ルノーはなんとしても戦闘力のあるパワーユニットをを作り上げなければなりません。

Source: Renault admits 2018 F1 customers will be “high-maintenance" | motorsport.com

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ウィリアムズの新車発表スケジュール

ウィリアムズが新車FW41の発表を、2月15日にロンドンで行うことを公表しました。
メルセデスから加入したパディ・ロウ(現ウィリアムズCTO)が、ウィリアムズで手がけた最初の車となります。

各チームのニューマシン発表日
チーム名 マシン名 発表日
ウィリアムズ FW41 2/15
メルセデス W09 EQ Power+ 2/22
フェラーリ ??? 2/22
マクラーレン MCL33 2/23
トロロッソ STR13 2/25

Source: Stroll hails 'strong package’ with Jackie Chan at Daytona | en.f1i.com

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