フォード フォーカスがフルモデルチェンジ! 今もCセグメントのベンチマークか?
第4世代となるフォード・フォーカスが発表されました。
フォードは日本市場から撤退してしまいましたが、フォーカスはCセグメントハッチバックのベンチマークですから、世界のトレンドを知るにはうってつけの1台です。
今回は新型フォーカスの概要についてお伝えします。
新型フォーカスの概要
エクステリア
新型フォーカスには外観の異なるいくつかのグレードが用意されています。
- スポーティーな「ST-Line」
- 高級感のある「Vignale」
- SUV風の「Active」
- 装備充実の「Titanium」
いずれのタイプでも、5ドアかステーションワゴンのどちらかを選択可能です。
ホイールベースが53mm延長された他、前後のオーバーハングが短縮されたため、タイヤが4隅でしっかりと踏ん張っているデザインになりました。
全体的に力強く、ダイナミックな印象です。
顔つきは新型フィエスタと同様のデザインになったのですが、海外の自動車情報サイトのコメント欄では、キア・シードやマツダ3(アクセラ)に似ているという声が上がっており、あまり評判は良くありません。
インテリア
グレードごとに異なる加飾が施されています。
例えばST-Lineならレッドステッチ入りのシートですし、Vignaleならダッシュボードが木目調パネルです。
同セグメントのVWゴルフとは異なり、フォーカスのインテリアはあまり先進的ではありません。
メーターはアナログですし、センターコンソールには沢山の物理スイッチが残されています。
ただしインフォテイメントは先進的なもので、モバイルアプリを使用してドアロックやリモートスタートができる優れものです。
オーディオもバング・アンド・オルフセンの675W・10スピーカー(サブウーファー付き)が搭載されており、充実しています。
新型フォーカスのインテリアで最大のトピックは、広さが大きく拡大されたことでしょう。
後部座席の膝周りは50mm以上広くなっていますし、ステーションワゴンモデルのラゲッジスペース容量は最大1650リッターという大きさです。
シャシー
C2プラットフォームに変更されました。
このプラットフォームのおかげで、新型フォーカスの車重は先代よりも最大で88kgも軽量化されています。
パッシブセーフティーも向上しており、前面衝突に関しては負荷能力が40%も向上しているそうです。
パワートレイン
排気量(L) | 燃料 | 最高出力(ps) |
---|---|---|
1.0 | ガソリン | 85 |
100 | ||
125 | ||
1.5 | 150 | |
182 | ||
ディーゼル | 95 | |
120 | ||
2.0 | 150 |
先代モデルよりも燃費が向上しており、1.5リッター・ディーゼルの燃費は25.5km/L、1.0リッター・ガソリンの燃費は21.7km/Lと、いずれも低燃費です。
安全装備
200km/hまでの速度に対応し、ストップ&ゴー機能も付いたアダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)や、標識認識機能、レーンセンタリング、クロストラフィックアラート機能付きのブラインドスポット・インフォメーション、歩行者やサイクリストも検知できるプレコリジョン・アシスト、プリクラッシュブレーキなど、一連の安全装備はほぼ揃っています。
また、ヘッド・アップ・ディスプレイ(HUD)が装着されました。
このHUDは最も明るいものの1つで、最大10,000カンデラまで16段階の調整が可能です。
価格・発売時期
エントリーグレードは17,930ポンドからとなっています。
1ポンド=150円換算だと、約270万円ですね。
最上級グレードのVignaleは、25,450ポンド(同381.75万円)です。
ヨーロッパでは2018年9月から納車が始まります。
ちなみにアメリカでの販売は2019年後半からだそうです。
フォードはアメリカの会社ですが、フォーカスはやっぱり欧州車なんですね。
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