次期ミニはEV!? ボディを小型化で原点回帰!
これまでモデルチェンジのたびにボディサイズを拡大し続けてきたミニですが、次期型では車体が小型化され原点回帰します。
しかし小さくなるからといって、室内まで狭くなるわけではありません。
鍵となるのは電化です。
今回は現在のミニを率いるBernd Koerber氏のコメントから、次期MINIの姿に迫ります。
次期MINI(第4世代)の概要
「スペースを巧妙に利用するという、ミニの本質に立ち返ることを期待しています」とKoerber氏はAuto Expressの取材に対しコメントしています。
BMCミニを開発したアレック・イシゴニスは、直4エンジンを横置きにした前輪駆動車にすることで、ボンネットの前後長を短くし、居住スペースを拡大しつつもボディを小型化する(=経済性を高める)というイノベーションをもたらしました。
次期ミニはこの思想に原点回帰するというわけです。
Koerber氏は、次期ミニをEV化することで、イシゴニスと同様のイノベーションを生み出せると考えています。
「電化の利点は、機能について妥協する必要が無いことです。バッテリーを賢く搭載すれば、小型化しつつも機能的にできます」
EV化すればエンジンが占有していたスペースを、居住スペースに割り当てることができます。そうすれば室内を広くしつつ、車体を小型化することも可能です。
次期ミニのボディサイズは、2001年に登場した初代BMWミニ(全長3,625mm×全幅1,690mm×全高1,425mm)と同じくらいになると予想されています。
ちなみにKoerber氏は2003年にBMWグループに入社し、ブランドマネジメントとして初代BMWミニに関わっていました。彼にとっても原点回帰といえるのかもしれません。
「次の5年から10年で、原動機は内燃機関から電気に変わるでしょう」とKoerber氏は語っていますが、すぐに内燃機関が無くなるとは考えていません。
「数年の間は、内燃機関と電動パワートレインは並行して販売されるでしょう。カントリーマン(日本名:クロスオーバー)のPHEVのように」
BMWは次期ミニを完全なEVとする一方、内燃機関を搭載した現行型を継続販売することで、顧客に多様な選択肢を提供する可能性があります。
これはフィアットが次期500でやろうとしている販売戦略と同様です。
Koerber氏によると、現在BMWが使用しているプラットフォームでは、彼の考えている次期ミニを実現できないのだとか。
次期ミニを小さくするには、新しいプラットフォームを開発しなければならないそうです。
よって新型の登場は2022年頃になると言われています。
なお、ホットモデルのジョン・クーパー・ワークス(JCW)は、次期ミニがEVになっても継続される可能性が高そうです。
「電化された環境と時代に合わせて、JCWを定義しなければならない。しかし、それは可能だ。問題とはならないし矛盾もない」とKoerber氏はコメントしています。
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