VWゴルフ7.5(GTI) 新型2017年モデルはビッグマイナーチェンジ!【3/14更新】
フェイスリフトされたフォルクスワーゲン(VW)ゴルフが発表されました。VWは今回のマイナーチェンジ(M/C)モデルをゴルフ7.5と呼んでいます。M/Cの内容をさっそく見ていきましょう。
更新情報
「VWゴルフR Performance」の情報を追加しました。(2017/03/14)
「VWゴルフGTE」のパワートレインのスペックを追加しました。(2017/01/28)
「VWゴルフR」および「VWゴルフ・ヴァリアントR」の画像とスペックを追加しました。(2016/12/23)
「VW e-ゴルフの画像」と「e-ゴルフのスペック」を更新しました。
新型VWゴルフ(ゴルフ7.5)の概要
今回のM/Cでの大きな変更点は、インフォテイメントとエンジンです。フェイスリフトされたものの、エクステリアは小変更にとどまっています。
エクステリア
オプションでLEDヘッドライトが設定され、フロントバンパーのエアダクト形状も変更されました。リアはLEDテールライトが標準装備で、上級グレードは「流れるウインカー」になるようです。レクサスやアウディが先鞭をつけた「シーケンシャルウインカー」ですね。
VWゴルフ(2017年モデル)
VWゴルフGTI(2017年モデル)
VWゴルフGTE(2017年モデル)
VWゴルフヴァリアント(2017年モデル)
VW e-ゴルフ(2017年モデル)
VW ゴルフR & ゴルフ・ヴァリアントR(2017年モデル)
ゴルフRおよびゴルフ・ヴァリアントRは、M/C前モデル比+10psの314ps、トルクは400Nm(40.8kgf・m)を発生します。
駆動方式はもちろん4WDで、0-100km/hは4.6秒です。
ドイツでの販売価格は、MT仕様が40,675ユーロ、DCT仕様が44,800ユーロとなっています。
VW ゴルフR Performance
ゴルフRの内外装を変更し、ローンチコントロールやレースモードなどを追加、さらにはサスペンションとステアリングのアジャストを行ったモデルです。
スピードリミッターも廃止されており、最高速は265km/hとなっています。
変更されたリップスポイラー、エアカーテン、リアスポイラー、ディフューザーによって、ダウンフォースは最大20kg増加。
ブレーキも強化されるなど、サーキットを走り込むにはうってつけの仕様となっています。
日本での発売時期はまだ不明です。
インテリア
シートカバーが変更されました。また、ダッシュボードやドア内張り、センターコンソールなどのマテリアルも新素材になっています。キャビンスペースやラゲッジスペースのサイズに変更はありません。
アクティブ・インフォ・ディスプレイ
運転席のメーターには、12.3インチの「アクティブ・インフォ・ディスプレイ」がオプションで用意されます。アウディのバーチャルコクピットと同じやつですね。アナログメーターは絶滅危惧種になりつつあるようです。
ナビ画面の大型化
センターコンソール上の標準装備ディスプレイは5.8インチでしたが、ゴルフ7.5では6.5インチに変更されます。今やスマホでも5.8インチのモデルがあるくらいですから、この変更はある意味必然でしょう。
ディスカバー・プロ
オプションで「ディスカバー・プロ」を選んだ場合のモニタサイズも、ゴルフ7では8インチでしたが、ゴルフ7.5では9.2インチに拡大されています。解像度も800×480から、1280×640にアップしているので、1画面あたりの情報量はかなり増えているはずです。
ディスカバー・プロは音声入力やジェスチャー・コントロールにも対応しています。
スマホ対応
Android AutoおよびApple CarPlay対応です。また、スマホのワイヤレス充電も可能になっています。
面白いのは、スマホやタブレットから車両のインフォテイメントシステムを操作可能だということです。つまりリアシートからエアコンやオーディオの操作ができます。
エンジン
標準的なモデルには、1.5L TSI Evoエンジンが搭載されます。最高出力150ps・最大トルク250Nm(25.5kgf・m)を発生。気筒休止技術も採用され、燃費は20.4km/Lです。
ブルーモーションも同じエンジンですが出力が異なり、130ps・200Nm(20.4kgf・m)となります。こちらの燃費は21.7km/Lです。
GTIもパワーアップ
GTIの2.0L TSIは、10psアップの230psにパワーアップしました。また、パフォーマンス・エディションでは245psまで出力が向上しています。
GTEのパワートレインは変化なし……
今回のM/Cで唯一パワートレインに変化が無いのが、プラグインハイブリッドのGTEです。
エンジン(150ps)+モーター(102ps)はM/C前と同じもの。よって204psのシステム出力も変わりません。
EV走行距離に関しても、50kmで変わらず。
0-100km/hのタイムも7.6秒のままです。
つまり今回のM/CによるGTEの変化は、見た目とインフォテインメントのみということになります。
GTEに関してだけは、M/C前のモデルを中古で買った方がお得かもしれませんね。
カーセンサーでちょっと調べてみたのですが、走行距離5000km以下のゴルフ7 GTEが、コミコミ350万円程度で売られています。(2017年1月28日時点)
走りも良いモデルなので、M/C前のGTEは狙い目でしょう。中古車の流通台数の少なさがネックですが……。
トランスミッションも刷新
ゴルフ7では6速DSGが使われてきましたが、ゴルフ7.5では7速DSGに変更されました。
ゴルフ7.5バージョンの「ゴルフR」や、航続距離300kmを越えるEV仕様の「eゴルフ」も追加される予定ですが、今回は発表されませんでした。11月中旬のLAオートショーで発表されると見られています。
eゴルフのスペックについて(2016年11月18日追記)
LAオートショーでeゴルフのスペックが発表されました。新型eゴルフは、35.2kWhのリチウムイオン電池を搭載し、航続距離は199.6km(124マイル)になるそうです。→186マイルと予想を大幅に上回ってきました。詳細は以下の追記をご覧ください。
電気自動車はコストをかければいくらでも電池を積めるため、航続距離が長いからといって単純に高評価を与えることはできません。新型eゴルフの航続距離はシボレー・Bolt EVには及びませんが、ヒュンダイ・アイオニックのEV仕様よりは優れています。新型eゴルフの価格(現時点では不明)次第では、かなり魅力的な車になるはずです。
eゴルフの充電時間は、一般的な交流(AC)充電器を使用した場合、約6時間でフルチャージできるとのこと。しかし直流(DC)の急速充電器ならば、バッテリー容量の80%をチャージするのに1時間で済むそうです。
2016年12月12日追記
電気自動車のe-ゴルフが、他グレードからやや遅れてフェイスリフトされました。
新しくなったe-ゴルフは、航続距離が297.6km(+50%)に伸び、パワーは20psアップの136ps、トルクも20Nmアップの290Nmと、あらゆる面で性能が改善されています。
0-100km/hも9.6秒とまずまずの数字です。
航続距離が予想よりも大幅に伸びたことで、e-ゴルフの実用性は大幅に増したと言えるでしょう。
英国での価格は£32,000(£1=¥145換算で464万円)とのことですから、かなり競争力のあるモデルだと思います。
電気自動車というと専用モデルばかりに目がいきますが、e-ゴルフはもはや無視できない存在です。
安全装備
トラフィック・ジャム・アシストが追加されました。半自動運転で、渋滞時のドライバーの疲労を軽減してくれます。
トレーラー・アシストも新機能ですが、日本では使う機会が限られるでしょう。これはトレーラー牽引時の後退をアシストするものだそうです。
リアビューカメラを見ながらジョイスティックで場所を指定すると、あとはアクセルペダルを調整するだけで指定した場所にバックできるとか。大型SUVだとこういう機能も珍しくありませんが、ゴルフのようなコンパクトカーに付くのは初めてかもしれませんね。
プリクラッシュブレーキ"Front Assist"やシティエマージェンシーブレーキ、アダプティブクルーズコントロールなどは、継続して搭載されています。
発売時期
2017年2月から切り替わる予定です。ゴルフ7.5が日本にお目見えするのはたぶん春頃になると思います。
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