VWゴルフ8 ついに正式発表! 新型のスペックと画像まとめ
フォルクスワーゲン・ゴルフ8は技術的な問題により発売が遅れていましたが、欧州では2019年12月に発売されます。
そのゴルフ8が正式発表されました。
更新情報欄のリンクからご覧ください。
このページでは、ゴルフ8のスパイショットやスペックなど、最新情報を随時更新しています。
更新情報
ボディサイズとパワートレインの項目を更新しました。(2019/10/25)
正式公開されたエクステリア画像とインテリア画像を追加しました。(2019/10/24)
ティザー画像を追加しました。(2019/10/11)
発売日に関する情報を更新し、モデルバリエーションの項目を追加しました。(2019/10/04)
新型ゴルフGTEのスパイショットと、発売日に関する情報を更新しました。(2019/09/08)
最新のスパイショットを更新しました。(2019/08/05)
GTIのスパイショットを追加しました。また、古いスパイショットと予想CGは削除しました。(2019/07/09)
インテリアの項目を更新し、内装のスパイショットを追加しました。また、古いスパイショットと2018年分の更新情報を削除しました。(2019/05/16)
最新のスパイショットを追加し、発売日の情報を更新しました。(2019/04/27)
ゴルフRプラスに関する情報を追記しました。(2019/04/06)
ゴルフRに関する情報と、ゴルフ8の発売が遅れるという情報を追加しました。(2019/03/14)
スパイショットを追加しました。(2019/03/09)
市販バージョンのスパイショットを追加しました。(2019/02/18)
GTIのパワートレインに関する情報を更新しました。(2019/02/04)
ゴルフ8の概要
エクステリア
画像はクリック(もしくはタップ)で拡大できます。
ボディサイズ
寸法(mm) | ゴルフ8 | ゴルフ7 |
---|---|---|
全長 | 4,284 | 4,255 |
全幅 | 1,789 | 1,799 |
全高 | 1,456 | 1,452 |
ホイールベース | 2,636 | 2,637 |
上記はヨーロッパ仕様車の数値
噂ではホイールベースが200mm長くなると言われていましたが、実際にはゴルフ7とほとんど同じサイズでの登場となりました。
動画
スパイショット
市販バージョンのゴルフ8と思しき車両を捉えたスパイショットです。
上の動画と同じデザインの車両に見えます。
テールランプに擬装が施されているのが確認できるので、フロント周りも最終デザインというわけではないかもしれませんが、市販バージョンにかなり近いものと考えられます。
全体的なフォルムは、ゴルフ7とほぼ同じですが、ルーフ後方の傾斜は、ゴルフ7よりも若干強めです。
最新のスパイショット
宣材写真を撮影中のゴルフ8を捉えた画像です。
以前のスパイショットと比較すると、バンパー周辺のデザインが大分変わっているように見受けられます。
これまでずっと隠されてきたテールランプの形状も、ようやく判明しました。
GTIのスパイショット
ゴルフ8 GTIのスパイショットです。
標準車のゴルフ8とは明らかに異なる外観となっています。
シャシーはMQBプラットフォームの最新バージョンで、アダプティブダンピングコントロールが採用されるそうです。
新しいGTIは、標準仕様とTCRの2バージョンが用意されますが、スパイショットがどちらの仕様なのかは不明です。
GTIに関しては新たにページを設けましたので、詳細は以下のリンク先をご覧ください。
GTEのスパイショット
ゴルフ8 GTEのスパイショットです。
フロントバンパーとフロントグリルは、GTE専用デザインとなる可能性が高いでしょう。
ゴルフ7 GTEの充電ポートは、フロントグリルのVWバッジ下にありましたが、ゴルフ8 GTEでは車体側面のフロントフェンダー部分に移されるようです。
インテリア
画像はクリック(もしくはタップ)で拡大できます。
物理ボタンの大部分が廃止され、非常にスッキリとしたダッシュボードになっています。
ダッシュボードの断面がL字型になっているのも特徴といえるでしょう。
メーターもアクティブ・インフォ・ディスプレイとなり、アナログ計器類が廃止されています。
標準装備されるインフォテイメント用のタッチスクリーンは8.25インチ。オプションで10インチに拡大できます。
ステアリングも新しいデザインです。
インテリアのスパイショット
メーターとインフォテイメントのディスプレイが統合されています。
メルセデスのMBUXのような感じですね。
ただしVWの場合は、ディスプレイのつなぎ目が湾曲しているのが特徴です。
インフォテイメントディスプレイの根本には、タッチパネルがあるようです。
これはエアコンの操作パネルだと考えられています。
事前の情報の通り、操作系の大半がデジタル化されているようですね。
シャシー
最新バージョンのMQBプラットフォームが採用されます。
モデルバリエーション
5ドアハッチバック(ベースモデル、GTi、Rなど)の他に、ステーションワゴンタイプの「ヴァリアント」、ヴァリアントをSUV仕様にした「オールトラック」も販売されます。
パワートレイン
排気量(L) | 燃料 | 出力(ps) | ハイブリッド |
---|---|---|---|
1.0 | ガソリン | 90 | 非対応 |
110 | eTSI | ||
1.5 | 130 | ||
150 | |||
1.4 | 201 | eHybrid | |
2.0 | ディーゼル | 115 | 非対応 |
150 |
eTSIは、48Vマイルドハイブリッドです。
110ps以上のガソリンエンジンで選択できます。
eTSI車のギアボックスは7速DSGのみです。
eHybridはプラグインハイブリッドで、GTEグレードに該当します。
GTEは容量13kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載しています。
天然ガス
ローンチ時には用意されませんが、天然ガスに対応した「TGI」も後にラインナップされます。
ゴルフ8のTGIは「EA211 Evo」と呼ばれる1.5リッターユニットです。
ミラーサイクル、VGT搭載と、1.5リッター・TSIと同様の構成になっています。
1400rpmから200Nmのトルクを発生するTGIは、燃費も24.9km/L(NEDC)と良好です。
日本には導入されないでしょうが、海外ではディーゼルが禁止され、プラグインハイブリッドやEVが政策的に後押しされる流れの中で、天然ガス車もシェアをジワジワと伸ばしています。
ディーゼルのTDI以上にTGIが売れる日が、遠からずやってくるかもしれません。
新型ゴルフGTI
ゴルフ8ベースのGTIは、2.0リッター・直列4気筒ガソリンターボに、48Vマイルドハイブリッドが組み合わされたものになると言われてきましたが、イギリスの自動車メディアであるAUTOCARは、48Vマイルドハイブリッドの搭載は見送られると報じています。
ゴルフ8 GTIに搭載されるのは、アウディが開発したEA888型エンジンの最新バージョンです。
スタンダードなGTIには256ps仕様が、より強力なGTI TCR(GTIパフォーマンスの後継モデル)には290ps仕様が搭載されます。
ゴルフ7 GTIが220ps、GTIパフォーマンスが230psでしたから、かなりのパワーアップですね。トルクに関しても増強されます。
また、ゴルフ8 GTIは0-100km/hが6秒以下(ゴルフ7 GTIは6.5秒)、最高速は250km/h(同245km/h)となるでしょう。
トランスミッションは6速MTと7速DSGのラインナップで変わりません。
GTIに関しては新たにページを設けましたので、詳細は以下のリンク先をご覧ください。
新型ゴルフR
Mk8ゴルフをベースとするゴルフRも、4WDと7速DSGを組み合わせた現行型と同じ構成となります。
エンジンも2.0リッター・直列4気筒ターボのままです。
メルセデスやアウディに対抗すべく、パワーが400psにアップするという噂でしたが、VW側はこれを否定しました。
その理由についてVWは、「顧客は300psで5万ユーロ以下の車を望んでおり、400psにすると高価になりすぎて売上の50%を失うため」だとコメントしています。
また、新型ゴルフRはハイブリッドではないそうです。
ハイブリッド(PHEV含む)は手頃な価格でなければならず、パフォーマンスだけでなく経済的な理由が必要だとVWは述べています。
48Vのマイルドハイブリッドが搭載されるという噂でしたが、その話も怪しくなってきました。
VWは「表現力のあるデザインをもう少し追加する」とコメントしているので、新型ゴルフRのデザインは、現行型よりももう少しアグレッシブなものになるでしょう。
ゴルフRプラス
新型ゴルフRのパワーは300馬力で据え置かれますが、「ゴルフRプラス」は380~400psになりそうです。
以前ゴルフR400というコンセプトカーが発表されたものの、結局市販化には至りませんでした。
ゴルフRプラスは、そのDNAを受け継ぐモデルといえるでしょう。
英国の自動車メディアであるAUTOCARによると、ゴルフRプラスの生産については、まだゴーサインが出ていないのだそうです。
しかしVWのボスであるヘルベルト・ディース氏が支持しているそうなので、おそらく市販化されると思います。
ゴルフRプラスは強力なエンジンを搭載するだけではなく、よりワイドなフロントトレッドを持つそうです。
駆動方式はもちろんAWD(全輪駆動)の4Motionで、トランスミッションは7速DSG、そしてドリフトモードを装備すると言われています。
価格はアウディ RS3(日本価格は767万円)と同水準になるでしょう。
コネクティビティと運転支援
eSIMが搭載されており、We ConnectおよびWe Connect Plusといったオンラインサービスを利用できます。
Car2X
ゴルフ8は、800メートル以内に存在する他の車両から情報を受信できます。
また、交通インフラからも情報を得られるようです。
運転支援システム
トラベルアシストは、210km/hという高速域にも対応した運転支援システムです。ドライバーの加減速とハンドル操作を支援します。
その他にもインテリジェントなIQ.Lightや、予測速度検出機能付きのアダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)、フロントアシスト、アダプティブ・シャシー・コントロールなどが用意されています。
価格・発売日
ゴルフ8の発売に遅れ
当初は2019年9月のフランクフルト・モーターショーでワールドプレミアされる予定でしたが、Automotive News Europe(以下、ANE)は、ゴルフ8の発売が遅れると報じています。
その後VW側も発売の遅れを認めました。
その理由についてANEは、ゴルフ8に技術的な問題(オンラインアップデート機能の不具合)が生じており、その修正のために発売が遅延するのだとしています。
一方、VW側は生産との関係を否定しており、単にクリスマス前に発売したくないだけだと述べています。
双方の意見は食い違っていますが、どちらにせよ、発売が遅れることには変わりありません。
本来ゴルフ8は、2019年6月下旬から生産が開始される予定でした。
これによりゴルフ8の発売は、2020年初頭にずれ込みそうです。
ちなみに、本来ゴルフ8を発表するはずだった2019年のフランクフルト・モーターショーでは、電気自動車のI.D.ハッチバックが発表されました。
もしかするとI.Dの方が先に発売されるかもしれません。
発売は2019年12月
VWは2019年9月のフランクフルト・モーターショーにおいてゴルフ8を発表しませんでした。
しかし10月24日午後6時(現地時間)に、独自にイベントを開催して発表されました。
生産はヴォルフスブルクにて既に開始されています。
VWのブランドチーフであるJuergen Stackmann氏は、ゴルフ8が2020年第9週に発売されると語っていたのですが、欧州では2019年12月に発売されるそうです。
以前VWはクリスマス前に発売したくないと語っていたのですが……方針が二転三転していますね。
日本導入がいつになるかは不明です。
とはいえ日本でもゴルフは人気車種なので、それほど間を置かずに発売されるでしょう。
価格
価格はまだ不明です。
高級化で価格もアップすると筆者は予想しますが、果たしてどうなるでしょうか。
ゴルフ8は高級路線でI.D.と差別化する?
VWはディーゼルゲート事件以降、電気自動車(EV)に注力しています。
I.D.と呼ばれるEVハッチバックは、テスラ・モデル3と同程度の航続距離を実現しつつも、価格はそれを下回る27,000ドル程度で登場する予定です。
しかしゴルフ8がゴルフ7と同じくらいの価格帯だと、I.D.とは価格帯およびボディタイプが重複してしまいます。
したがって差別化しなければ、ゴルフとI.D.が「共食い」してしまうわけですが、ディース会長は「ゴルフ8が中核だ」と言い切りました。
でもVWグループ全体のEV重視戦略からすると、I.D.の販売台数を増やさなければなりません。
そこで考えられるのは、ゴルフ8の高級化です。
高級路線ならば、「非常に高度で多目的な車」というディース会長の発言も頷けます。
テスラ・モデル3のシンプル極まりないインテリアを見てもわかるように、300~400万円ほどの価格帯の車でEVを作ると、バッテリーにコストの大半を費やさなければならず、内外装や標準装備は簡素にせざるを得ません。
ゴルフを高級化すればI.D.と上手く差別化し、I.D.では満足できない顧客層を取り込むことができるでしょう。
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