ハイペリオン XP-1 燃料電池自動車のハイパーカー
アメリカのハイペリオンという会社が、燃料電池自動車(FCEV)のハイパーカー「XP-1」を公開しました。
まだプロトタイプとはいえ、最先端の技術を数多く盛り込んだ野心的なモデルのようです。
今回はハイペリオン XP-1の概要をご覧ください。
ハイペリオン XP-1の概要
エクステリア
ボディワークはチタニウム強化コンポジットで出来ているそうです。
フロントにはボルテックス・フォースド・エアインテークが内蔵されています。
ドアは「Vウイングドア」と名付けられていますが、これは一般的なディヘドラルドアのようです。
プライバシーを確保したいときには、ガラスキャノピーを電子的に着色することができます。
サイドブレード(ドア後方の黒い部分)は、アクティブ制御によって高速コーナリング時の安定性を高める機能もあるのだとか。また、サイドブレードにはソーラーパネルも埋め込まれており、太陽の位置に応じてサイドブレードが動くそうです。
インテリア
内装の画像は無いのですが、ハイペリオンはXP-1に98インチの湾曲ディスプレイを搭載していると主張しています。
おそらくダッシュボードの全面とドアの一部がディスプレイになっているのでしょう。
内装の加飾はカーボンファイバーとチタンで構成され、カーボンファイバーのシートにはレザーが施されているそうです。
シャシー
タイヤはピレリ P Zeroを履いています。
ホイールはフロント20インチ、リア21インチという前後異径。
ブレーキはカーボンセラミックで、フロントに457φ、リアに432φという巨大なディスクを装着しています。
カーボンチタンモノコックによって車重は1,032kg以下になるとのことですが、にわかには信じがたい値です。燃料電池はかなり重いので、もしかするとボディのみの重量かもしれません。
軽量化のために、ダブルウィッシュボーンサスペンションもアルミ製です。
パワートレイン
技術仕様の詳細は公表されていませんが、カーボンファイバー製の水素貯蔵システムが搭載されているようです。また、ウルトラキャパシタを用いたエネルギー貯蔵システムも搭載されているといいます。
水素のチャージも5分以内にできるそうです。
モーターは複数搭載するそうで、3速トランスミッションを介して全輪を駆動(AWD)します。
0-96km/hは2.2秒、最高速は356km/h、航続距離は1,635kmと規格外のパフォーマンスを見込んでいますが、実現するかはわかりません。
価格・発売日
価格はまだ公表されていません。
XP-1は2022年に生産を開始します。
生産台数は300台限定で、米国で製造されるそうです。
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