BMW M3とM4に全輪駆動モデル追加

BMWの新車情報

BMW M3コンペティションM4コンペティションに、全輪駆動のM xDriveを搭載したモデルが追加されます。
今回はその概要をご覧ください。


M3とM4のM xDriveシステム

M xDriveシステムは、トランスファーケース内の電子制御のマルチプレートクラッチを用いて、前輪と後輪に配分されるトルクをスムーズに調整し可変配分、アクティブMディファレンシャルやDSCと連動してトラクションを生み出します。
マルチプレートクラッチへのオイル供給は、サーキットでのスポーツドライビング時にも問題が出ないように最適化されているそうです。
通常時は後輪に駆動力の全てが配分されますが、後輪がグリップ限界を超えたときには前輪に配分されます。

トランスファーケースにはホイールスリップリミッターが搭載されているため、DSCの処理を介さずに前後輪の速度差を迅速に調整できます。
これにより全輪駆動システムの性能が向上し、ドリフト時のコントロール性など、スポーツドライビング時の安定感が高まっています。

ドライブシャフトは専用設計。
ダブルジョイントスプリングストラットを持つフロントアクスルのジオメトリも再設計され、ステアリングギアレシオも独自のものに変更されています。

エンジンに変更は無く、3.0リッター・直列6気筒ガソリンツインターボは510psを発生します。
しかし全輪駆動となったことで、0-100km/hは後輪駆動モデルよりも0.4秒速い3.5秒に短縮されました。
トランスミッションは後輪駆動モデルと同じく8速ステップトロニックです。

M xDriveを搭載したM3とM4は、ヨーロッパでは2021年7月に販売が開始されます。
日本導入時期は不明ですが、モデルラインナップに追加されることは確実でしょう。

目次に戻る

最後まで読んでいただきありがとうございます。以下の関連記事もぜひご覧ください。