マツダ 次期ロードスターにSKYACTIV-X搭載か
マツダの次期ロードスターには、SPCCI(火花点火制御圧縮着火)を実現した「SKYACTIV-X」が搭載されるかもしれません。
次期ロードスターもEVになることはなく、内燃機関を採用する可能性が高まっています。内燃機関を維持しつつCO2排出量を削減するには、SKYACTIV-Xがうってつけだからです。
今回は次期ロードスターに関する最新情報をご覧ください。
次期ロードスターの最新情報
次期ロードスターには、現在マツダ3に搭載されているSKYACTIV-Xが採用される可能性が高いです。
ロードスターはマツダのハローカー(ブランドの象徴的な車のこと)ですが、販売台数自体は比較的少ないので、販売台数を加味した加重平均CO2排出量(フリートCO2)に与える影響も大きくありません。
そのためストロングハイブリッド(HEV)やプラグインハイブリッド(PHEV)をコストをかけて採用しても、CO2排出量という観点からすると、あまりメリットが無いのです。
しかし、いくら販売台数が少ないといっても、欧州と北米合わせれば年間2万台以上は販売されている車ですから、何らかの環境対策を行わなければなりません。
マツダのデザイナーである常務執行役員の前田育男氏も「(次期ロードスターは)人々が環境に優しくないことを心配せずに所有できる車でなければならない」とAUTOCARの取材に対しコメントしています。
そこでSKYACTIV-Xの出番というわけです。
SKYACTIV-Xには、スーパーチャージャーとマイルドハイブリッドが装備されており、通常のガソリンエンジンよりは重量が嵩みます。しかし、HEVやPHEVよりは軽量に仕上げられるはずです。
また、現行型のNDロードスターに搭載されているガソリンエンジンのSKYACTIV-G 2.0よりも高出力・高トルクなので、走行性能にもメリットがあるでしょう。
SKYACTIV-X | SKYACTIV-G 2.0 | |
---|---|---|
最高出力(ps) | 190 | 184 |
最大トルク(Nm) | 240 | 205 |
とはいえ、車重が重くなることは確実です。
現行型のNDロードスターは、1.5リッターモデルだと車重1,000kg以下のグレードがあるほどのとても軽量なモデルですが、次期型ではそうはいかないでしょう。
そもそもSKYACTIV-Xに1.5リッター仕様が存在しないため、次期型は2リッターモデルのみとなる可能性が高く、車重は次期型ソフトトップ車でも現行型のRF並(1,100kg)になるのではないでしょうか。
トランスミッションは6速MTが必ず用意されるはずです。MTはドライビングプレジャーに優れるだけでなく、重量面でもメリットがあるからです。
現行型のNDロードスターは、登場から6年が経過しています。しかしロードスターのモデルチェンジサイクルは長いので、次期型の登場までにはあと2年程度はかかるかもしれません。
よって次期型のデビューは2023年か2024年になるでしょう。
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