フェラーリ 499P 跳ね馬のル・マン復帰を担うハイパーカー

Ferrariの新車情報

フェラーリル・マン ハイパーカー(LMH)の「499P」を発表しました。
フェラーリというとF1のイメージが強いですが、実はこれまでに9回もル・マン24時間レースを制しています。その名門フェラーリのル・マン復帰にあたって開発されたのが、この499Pです。

今回はフェラーリ 499Pの概要をご覧ください。


フェラーリ 499Pの概要

エクステリア

画像をクリック(タップ)すると拡大できます。

フェラーリ 499P。フロントフェンダー上部の開口部が大きい。

フェンダーが大きく切り欠かれている。トヨタのGR010よりもアグレッシブなエアロだ。

波打つフロントスプリッターの造形がすごい。

カラースキームは312Pをオマージュしている。312Pは、フェラーリがワークスとして最後に開発したスポーツプロトタイプだ。

リアウイング翼端板は、1971年のポルシェ917Kを思わせるデザインだ。

カーナンバーが50なのは、フェラーリが1971年にスポーツプロトタイプから撤退、復帰がそれから丁度50年後の2021年に正式発表されたため。

水平2連のリアウイングがユニーク。プジョーはリアウイングレスだし、リア周りが空力開発の肝となっているようだ。

ドアはこんな感じに開く。

目次に戻る

シャシー

現在のル・マンのトップカテゴリーはLMHとLMDh(ル・マン デイトナ・h)なのですが、後者は指定サプライヤー(ダラーラ、オレカ、リジェ、マルチマチック)からシャシーの供給を受ける必要があるため、フェラーリは独自にシャシーを開発できるLMHを選択したそうです。

目次に戻る

パワートレイン

LMHのレギュレーションではエンジン型式や最大排気量が自由なのですが、フェラーリはV6ターボを選択しました。このエンジンは296GTBのものがベースになっていますが、もちろん中身は別物です。
LMHの最高出力は、システム出力が500kW(680ps)に制限されているので、499Pも同様となります。

LMHはハイブリッドモーターの搭載が任意なのですが、499Pはハイブリッドを選択しました。また、モーターの搭載位置はレギュレーションでフロントと決められており、モーターが駆動するのも前輪のみと定められているので、必然的にAWD(全輪駆動)となります。
ちなみにバッテリーにはF1のテクノロジーが採用されているそうです。

目次に戻る

登場時期

499Pは既に12,000kmものテスト走行を完了しています。フェラーリは2023年3月のセブリング1000マイルで499Pをレースデビューさせ、その年のWEC(世界耐久選手権。第4戦がル・マン24時間レース)に参戦する予定です。果たして1965年以来のル・マン制覇となるのでしょうか。

目次に戻る

最後まで読んでいただきありがとうございます。以下の関連記事もぜひご覧ください。