最も環境負荷が少ない車はEVじゃない! プリウスがトップ
ACEEE(American Council for an Energy-Efficient Economy:米国エネルギー効率経済協議会)が、環境負荷の低い車を評価するGreenerCarsランキングの2024年版を発表しました。
環境負荷が低い車というとBEV(バッテリーEV)がイメージされますが、ランキング1位はトヨタ プリウスPHV(海外名: プリウスプライム)でした。このGreenerCarsランキングは、EVであっても重量が重く効率が悪い車の評価は下がるそうです。
今回は2024年版GreenerCarsランキングのベスト12とワースト12を紹介します。
GreenerCarsランキング ベスト12
順位 | メーカー | モデル | 動力 |
---|---|---|---|
1 | トヨタ | プリウスプライム | PHEV |
2 | レクサス | RZ 300e | BEV |
3 | ミニ | クーパーSE | BEV |
4 | 日産 | リーフ | BEV |
5 | トヨタ | bZ4X | BEV |
6 | トヨタ | RAV4プライム | PHEV |
7 | ヒョンデ | エラントラ ブルー | HEV |
8 | ヒョンデ | コナ エレクトリック | BEV |
9 | トヨタ | カムリ LE | HEV |
10 | キア | EV6 | BEV |
11 | トヨタ | カローラ | HEV |
12 | ヒョンデ | Ioniq 5 | BEV |
ベスト12はトヨタグループと現代・起亜グループがほとんどを占めており、それ以外でランクインしているのはミニだけです。1位のプリウスプライムは、Green Scoreで71点を記録しました。
ランキングにEVが多いのは当然としても、カムリ(Green Scoreは63点)やカローラ(同62点)などのストロングハイブリッド(HEV)もランクインしているのが興味深いですね。
また、ランクインこそしていませんが、ホンダ アコードハイブリッド(62点)などもカローラと同等のスコアを記録しています。面白いのは、三菱 ミラージュ(59点)がアコードハイブリッドに匹敵するスコアを記録している点です。よく「軽さは正義」と言われますが、軽量であることは環境負荷を低減するのにも有効なのでしょう。
GreenerCarsランキング ワースト12
順位 | メーカー | モデル | 動力 |
---|---|---|---|
1 | メルセデスAMG | G63 | ICE |
2 | Ram | 1500TRX 4×4 | ICE |
3 | フォード | F150 ラプターR | ICE |
4 | キャデラック | エスカレードV | ICE |
5 | ダッジ | デュランゴSRT | ICE |
6 | ジープ | ラングラー4×4 | ICE |
7 | ジープ | グランドワゴニア | ICE |
8 | メルセデス・ベンツ | G550 | ICE |
9 | GMC | ハマーEV SUV | BEV |
10 | GMC | シエラ | ICE |
11 | シボレー | コルベット Z06 | ICE |
12 | メルセデス・ベンツ | マイバッハ S680 | ICE |
ワースト12は大型SUVばかりです。面白いのは、9位にBEVがランクインしていることですね。EVであっても重量級の自動車は環境によろしくないようです。一方、コルベットのようなスポーツカーもランクインしています。ハイパワーですから燃費も悪いですし、現行型のC8コルベットは車重1,670kgもあるので、環境負荷が大きいのでしょう。
ちなみにワーストランキングのモデルは、ベストランキングのモデルと比較して平均して5倍の燃料費がかかるそうです。
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