F1 第2回バルセロナテスト 4日目終了 さあいよいよ開幕だ!

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F1_2016_バルセロナテスト_2nd_day4_ハース

F1は3月20日開幕!

開幕前のテストは全ての日程を終了しました。まずはいつものようにタイム表からどうぞ。

トップ画像の出典: HaasF1Team


目次

  1. 第2回バルセロナテスト 4日目タイム
  2. 迷いの森のマクラーレン
  3. フェラーリは信頼性への懸念を払拭
  4. トロ・ロッソのシャシーは天下一品
  5. パーマー、かわいそうな子……
  6. テスト8日間の総周回数ランキング

第2回バルセロナテスト 4日目タイム

順位 ドライバー チーム タイム(記録時のタイヤ) 周回数
1 S.ベッテル フェラーリ 1’22″852 (SS) 142
2 C.サインツ トロ・ロッソ 1’23″134(US) 133
3 F.マッサ ウィリアムズ 1’23″644 (SS) 129
4 S.ペレス F.インディア 1’23″721 (SS) 60
5 L.ハミルトン メルセデス 1’24″133 (M) 69
6 D.リカルド レッドブル 1’24″427 (S) 123
7 J.バトン マクラーレン 1’24″714 (US) 121
8 J.パーマー ルノー 1’24″859 (SS) 90
9 M.エリクソン ザウバー 1’25″031 (S) 132
10 R.グロージャン ハース 1’25″255 (S) 66
12 E.グティエレス ハース 1’25″422 (SS) 25
13 R.ハリヤント マノー 1’25″899 (US) 58
14 N.ロズベルグ メルセデス 1’26″140 (M) 70

M=ミディアム S=ソフト SS=スーパーソフト US=ウルトラソフト

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迷いの森のマクラーレン

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レースシミュレーションをせず、空力テストを続けるマクラーレン。開幕戦はぶっつけ本番だ。

画像の出典: @McLarenF1


マクラーレン・ホンダがセッティングの迷宮をさまよっています。コーナー立ち上がりでのオーバーステア症状が治らないのです。

この症状自体は、第2回テストの2日目から出ていました。チームは空力パーツをとっかえひっかえしてマシンのオーバーステア傾向を修正しようとしているのですが、改善されることはないままテストを終了となってしまいました。

まともに車が走らないのでは、レースシミュレーションもできません。結局今日もバトンが10周程度のショートランを繰り返しただけでしたから、ホンダ製PUの信頼性が十分かどうかの判断材料すら無いという状況です。

PUのパワーについても、アロンソは「メルセデスやフェラーリに対し、30〜80馬力程度劣っている」とコメントしています。BBCのベンソン氏よれば、80馬力差だと1周あたり1.3秒遅くなるそうです。

メルセデスやフェラーリとマクラーレンとの差は、テスト期間中はずっと2秒程度で推移していました。PUで1.3秒失っているとすると、残りの0.7秒分はシャシーの性能差ということになります。ホンダだけでなくマクラーレンも、まだまだハードワークする必要があるようです。

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フェラーリは信頼性への懸念を払拭

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ベッテルもHaloをテスト。この状態でトップタイムを記録した。

画像の出典: @ScuderiaFerrari


2日前にはフェラーリ勢総崩れかというほどトラブルが頻発していたフェラーリ製PUでしたが、どうやら対策品が功を奏したようです。ベッテルはトラブルフリーでレースシミュレーションを終えています。

最新型のフェラーリ製PUを使うザウバーとハースも、トラブルに見舞われることなくテストを終えています。フェラーリ勢は第1回目テストの好調さを完全に取り戻し、開幕戦に弾みをつけた格好です。

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トロ・ロッソのシャシーは天下一品

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画像の出典: @ToroRossoSpy


今日一番のサプライズは、カルロス・サインツの快走でしょう。型落ちのフェラーリ製PUを積んだマシンで、2番手タイムを叩き出したのは賞賛に値します。

トロ・ロッソの新型マシン「STR11」の開発を主導したのは、テクニカルディレクターのジェームズ・キーです。

ジョーダン無限ホンダ時代に加入した彼は、長らくシルバーストンのチームでキャリアを積んでいましたが、2011年にザウバーへ移籍します。小林可夢偉選手の大活躍も、ジェームズ・キーのマシンがあってこそのものでした。

トロ・ロッソはPUの決定が遅れたために、第1回テストの初日はろくに走行できませんでしたが、2日目以降は着実にテストを消化、マシンをしっかりと熟成させてきました。

その信頼性に加え、今日の好タイムです。2012年に可夢偉選手を表彰台に押し上げた「ザウバーC31」のように、今季のSTR11も大暴れするかもしれません。

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パーマー、かわいそうな子……。

F1_2016_バルセロナテスト_2nd_day4_ルノー

画像の出典: @suttonimages


ルーキーのジョリオン・パーマーにとって、テストは経験を積むための数少ない機会です。しかし彼のマシンはトラブル続きで、トータルで267周しか走れませんでした。

でも、ルノーの信頼性が低いというわけではありません。チームメイトのケビン・マグヌッセンは、パーマーの倍近い509周も走っています。パーマーがテストを担当するときだけ、なぜかマシンが壊れてしまうのです。

チームがパーマーのときだけ手を抜いているのか、それともパーマーのドライビングが荒っぽくてマシンが壊れてしまうのか……パーマーにトラブルが集中する原因はわかっていません。わかっているのは、パーマーが不幸体質だということだけです。

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テスト8日間の総周回数ランキング

順位 チーム 総周回数
1 メルセデス 1294
2 トロ・ロッソ 1049
3 ウィリアムズ 856
4 フェラーリ 854
5 ザウバー※1 838
6 レッドブル 817
7 F・インディア 779
8 ルノー 776
9 マクラーレン 710
10 マノー 484
11 ハース 474

※1 最初の4日間は昨年型のマシンで走行。

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