テクノロジー・業界分析 批評

1月の米国新車販売台数ランキング トヨタ販売不振

2017/02/07

1月の米国新車販売台数の結果が出揃いました。
自動車メーカー別の販売台数ランキングに、ちょっとした異変が起こっています。
早速見ていきましょう。

画像の出典: netcarshow.com

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1月の米国新車販売台数

順位メーカー名販売台数前年同月比(%)
1GM195,909-3.8
2フォード172,612-0.6
3FCA152,218−11.0
4トヨタ143,048-11.3
5日産112,319+6.2
6ホンダ106,380+5.9
7ヒュンダイ46,507+3.3
8スバル43,879+6.8
9キア35,626-7.0
10M-Benz27,900+3.5
11BMW21,219-0.5
12VW23,510+17.1
13マツダ21,698+10.1
14アウディ13,20111.4
15JLR9,102+30.0
16三菱6,457+3.1
17ボルボ3,472-18.2
18ポルシェ4,602+5.7
19マセラティ889+69.0

注目すべきトピックを以下にまとめましたので、合わせてご覧ください。

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トヨタの販売不振

フェイスリフトされたものの、登場から5年が経過したRAV4では、競争力で他社に見劣りする。

画像の出典: netcarshow.com

トヨタの販売台数は、前年同月比-11.7%と大きく減少しました。
原因はこれまでトヨタを支えてきた車種が、軒並み減少したことです。

カローラ-8.2%カムリに至っては-24.3%という落ち込みようでは、如何にトヨタといえども為す術がありません。

また、昨年は好調だったレクサスブランドのSUVも大きく販売台数を落としています。
レクサスNX−5.4%レクサスRX-20.6%と、ブランドの要が不振に陥ったため、レクサスブランド自体も-25.6%という大幅な減少に見舞われています。

レクサスのSUVが売れなくなったのは、他のラグジュアリーブランドがSUVのラインナップを強化したためでしょう。
レクサスはラグジュアリーSUVの先駆者だったのですが、その優位性はもはや失われたと見るべきです。

一方、カローラやカムリが売れないのは、世界的なSUVブームのためですから仕方がありません。
問題は、トヨタがセダンの代わりとなるSUVを投入できていないことです。
昨年末にようやくC-HRを発売しましたが、今頃になってコンパクトSUVを投入するというのは、いくらなんでも遅すぎます。

「いい車づくり」を目指すのも良いですし、「ラリー」に注力するのも構いませんが、販売やマーケティングを強みとしてきたトヨタが、市場の動向に対し鈍感になっているのが気にかかります
セダン不遇の時代ですから、新型カムリにも期待できません。
転落の予兆でなければよいのですが。

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日産が絶好調!

セダン不遇の時代だが、アルティマは健闘を見せている。

画像の出典: netcarshow.com

日産はインフィニティブランドが+35.8%と大幅な伸びを見せ、日産全体の販売台数を押し上げました。

インフィニティの売れ筋はQ50(スカイライン)で、+10.0%という伸びを記録。
日産車ではマイナーチェンジしたばかりのローグ(日本名:エクストレイル)が主力となっており、+45.5%という驚異的な販売増を達成しています。

今年はローグ・スポーツ(欧州名:キャシュカイ)が米国市場に投入されるので、SUV人気を背景とした日産の好調はしばらく続くでしょう。

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CR-Vが大人気のホンダだが……

新型オデッセイ(米国仕様)でさらなる飛躍を狙う。

画像の出典: netcarshow.com

ホンダを支えているのは新型CR-Vの人気です。
実に+52.5%も伸びたため、アコードやシビックの減少分を補うことができました。

しかしCR-V以外に売れている車種がピックアップトラックのリッジラインくらいしかなく、CR-Vの新車需要が一段落すれば、たちまち苦戦を強いられることになるでしょう。
ホンダが好調を維持できるかどうかは、新型オデッセイ(ラグレイトの後継で、日本仕様のオデッセイとは名前以外無関係の大型車種)にかかっています。

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スバルマジック炸裂! なんでこんなに売れてるの?

XV(クロストレック)の投入により、スバル車の販売はさらに加速するだろう。(画像はXVコンセプト)

画像の出典: netcarshow.com

1月の米国新車販売において、最大のサプライズはスバルです。

新型インプレッサ+16.5%)は新車需要があるので売れて当然ですが、他の車種も軒並み好調で、月間販売台数のランキングで、なんとキアを抜いてしまいました

アウトバック+17.8%)は登場から2年近く経ちますし、フォレスター+8.0%)なんてフルモデルチェンジからもう4年が経過しているにもかかわらず、スバルのSUVは売れに売れまくっています。
きっとスバル車には米国人の琴線に触れるものが何かあるんでしょうね。

さすがにセダンのWRX-8.3%)やBRZ-43.5%)は売上を落としていますが、それを補って余りあるほど、SUVが売れているのです。

3月にはXV(米国名:クロストレック)の投入を控えていますから、今年中にランキング7位のヒュンダイに追い抜けるかもしれません。

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最後まで読んでいただきありがとうございます。以下の関連記事もぜひご覧ください。

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