デイリーF1ニュース(2018年9月20日)マクラーレン・レーシング、1300万ポンドの損失を計上

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本日のニュースは以下の3本です。

  • マクラーレン・レーシング、1300万ポンドの損失を計上
  • セバスチャン・ブエミ、F1には戻らず
  • ヴァスール「キミの加入は大きな助けになる」

それではご覧ください。


マクラーレン・レーシング、1300万ポンドの損失を計上

マクラーレングループのF1部門にあたるマクラーレン・レーシングが昨年計上した損失額が、1300万ポンド(約19.3億円)であることが判明しました。
ちなみに2016年の損失額は320万ポンドでした。

売上自体は1億9650万ポンド(前年同期1億7980万ポンド)と増加したものの、それに伴い管理費用も増加(5490万ポンド→7070万ポンド)しています。
従業員の数も675人から706人へと増えていますが、人件費の増加はわずかなようです。

従業員の内訳を見ると、生産部門に354人、デザインとエンジニアリング部門に260人、管理部門に92人となっています。
開発より生産のスタッフの方が多いんですね。

マクラーレンが2017年に得たF1からの分配金は7500万ポンドと推定されます。

また、スポンサーシップ等を含むその他の収入は、1億800万ポンドとのことです。この中にはホンダからの資金援助(6000万ポンド)が含まれています。
ホンダからの収入を差し引くと、スポンサーから得た収入額がおぼろげながら見えてきますが、意外と少ない印象です。

今季のマクラーレンは「新スポンサーが増えたので資金には困っていない」と主張していますが、そのためには昨年比でスポンサー収入を倍増しなければなりません。
おそらくは、損失を穴埋めできていないはずです。
だからこそF2ドライバーのニコラス・ラティフィの父親に株式を売却し、資金調達したのでしょう。

Source: McLaren Racing losses grew by £10 million in 2017 – racefans.net

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セバスチャン・ブエミ、F1には戻らず

トロロッソでシート合わせまでしたセバスチャン・ブエミですが、来季のF1復帰はなさそうです。
2015/16シーズンのフォーミュラE(FE)チャンピオンであるブエミは、来季から日産にブランドを変更するE.Damsチームとの契約を延長しました。
ブエミは最多勝、最多ポールポジション、最多ファステストラップ、最多連勝、シーズン最多勝、最多連続ポイント獲得など、FEの記録をほぼすべて保持しており、同選手権を代表するドライバーといっても過言ではありません。

E.Damsでブエミのチームメイトとなるのは、今季F2に参戦しているアレキサンダー・アルボンです。

ブエミはE.Damsに加わってすでに4年が経過しており、かなりの長期契約となっています。
来季からは日産のドライバーとして走ることになるので、2度目のタイトルに期待したいところですね。

Source: No F1 return for Buemi as he commits to Formula E with Nissan for 2019 – racefans.net

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ヴァスール「キミの加入は大きな助けになる」

ザウバーを率いるフレデリック・ヴァスールが、キミ・ライコネンに対する期待を述べています。

「明らかにキミはF1で大きな経験をしている」とヴァスール。「チームのために、われわれは全ての部門を強化しており、彼はそのプロセスの大きな助けになると思う」」

「空力デザインのオフィスからトラックエンジニアリング、タイヤマネジメントに至るまで、キミが将来マシンに乗ることを大歓迎していると思う」

「マーケティングと商業面では、それが大きなプッシュになると確信している。我々が先週ソーシャルメディアの面で得たことを見てみよう。我々の生活の中であれほど多くのつながりを持つことは、おそらく初めてのことだった」

ライコネンのスピードは健在ですし、彼の経験は間違いなくセットアップの面で役に立つでしょうから、大きな力となるのは間違いありません。
アルファロメオのブランドを象徴する存在としても、知名度のあるライコネンは適役でしょう。

Source: Vasseur: Raikkonen all about Sauber’s future, not the past – f1i.com

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