日産リーフは現行型を最後に廃止か

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Nissan Leaf US 2023 Front corner

日産 リーフは、現行型が最後になるかもしれません。Automotive Newsは非公式の情報源だとしながらも、日産リーフが段階的に廃止されるとしています。

今回はリーフが廃止されるという噂の信憑性を検証します。


日産リーフが廃止される!?

初代リーフは2012年10月に発売されました。当時は庶民が買えるようなEVが存在しなかったため、発表(2009年8月2日)のときから大きな注目を集めていました。

Nissan LEAF 2011 Front corner
初代リーフ

日産はリーフのために3か所の製造拠点を整備し、NECとの合弁(AESC)でバッテリーの自社製造にも乗り出しました。社運をかけた一大プロジェクトだったのです。

しかし販売は順調とは言えませんでした。
テネシー州・スマーナに建てられた工場は、年間15万台のリーフと20万個のバッテリーパックを生産すると予想されていましたが、最も生産された年(2014年)でも、リーフは米国で30,200台しか売れなかったのです。

日本ではバッテリー劣化問題が取り沙汰され、リセールバリューははっきり言って良くありません。特に初代リーフの初期型は、バッテリーの劣化が早いことで知られています。バッテリーは交換可能ですが、新品だと24kWhバッテリーが65万円(工賃別)もするため、別の車に買い替える方が現実的です。

Nissan Leaf US 2023 Acceleration
2代目リーフ

2代目リーフでは、航続距離を伸ばしたリーフe+などのモデルも投入されましたが、日本でも米国でも販売は芳しくありません。
リーフはEVの先駆者的なモデルとして登場したものの、初代リーフは実用面やリセールバリューの面でつまづき、2代目はテスラなどのライバルに阻まれ売れず、結局EV市場の果実を手にすることはできなかったのです。

Nissan Leaf US 2023 Rear corner
2代目リーフ

このような事情を鑑みると、廃止される可能性は高いと言わざるを得ません。廃止時期は2020年代半ばになると噂されています。

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リーフ廃止後のEVラインナップについて

日産は2030年までにBEVのラインナップを15台に拡大する計画です。リーフが廃止されると日産にはアリアとe-NV200(商用車。現在は欧州のみで販売)くらいしかBEVが無くなるので、BEVラインナップの拡大は急務です。

英国のサンダーランド工場では、現在生産中のリーフに替わって、電動クロスオーバーを生産することが確実となっています。
このクロスオーバーは、CMF-EVプラットフォームを採用したBEVです。2021年に発表された「日産チルアウトコンセプト」の市販バージョンだと言われています。

Nissan Chill Out Concept 2021 Front
日産チルアウトコンセプト

Nissan Chill Out Concept 2021 Side
日産チルアウトコンセプト

搭載されるバッテリーには、Envision AESC(かつて日産とNECが合弁で立ち上げたAESCが、中国企業に売却された)が開発した最新のものが採用されます。
この電動クロスオーバーは世界市場向けに開発されているそうなので、日本にも導入されるでしょう。

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