デイリーF1ニュース(2017年6月8日号)メルセデスが撤退!? 他
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- メルセデスが撤退!?
- 岐路に差し掛かるホンダとマクラーレンの関係
- ベッテルはフェラーリに残留する?
- パディ・ロウ、カナダGPを語る
それではご覧ください。
前日のデイリーF1ニュース
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翌日のデイリーF1ニュース
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メルセデスが撤退!?
F1チームの元オーナーであるエディ・ジョーダン氏が、「メルセデスはワークスチームとしての活動を2018年限りで終え、その後はエンジンサプライヤーに戻る」とモナコGPの週末に発言して、ちょっとした騒ぎになっています。
ジョーダン氏は、ダイムラーの会長であるディーター・ツェッチェ氏に、「自分ならそろそろワークスチーム撤退の決断を下す」という話をしたところ、ツェッチェ氏は否定しなかったと主張しています。
しかしメルセデスF1の代表であるトト・ウォルフ氏は、「個人の悪意ある推測に過ぎない」と、ジョーダン氏の主張を否定しました。
ウォルフ氏によると、メルセデスは2020年末までF1に参加する契約を結んでおり、2018年限りで撤退するということはありえないそうですが、ジョーダン氏と会話したツェッチェ氏は何のコメントも発しておらず、ウォルフの意見がメルセデスF1チームとしてのものなのか、それともダイムラー役員会の意見なのかは不明です。
ダイムラーの株主総会では、毎年のように「F1から撤退すべし」という株主提案が出るので、撤退するか否かは、社内で常に検討されていると思います。
しかしツェッチェ氏は、メルセデスがブラウンGPを買収したときにはダイムラーの社長だったので、彼の任期中(2019年末まで)にメルセデスがワークスチームをたたむ可能性は低いでしょう。
2020年末にそうする可能性は、大いにありそうですが。
Source: Mercedes rubbishes Eddie Jordan’s claim they will quit after next season | f1fanatic.co.uk
岐路に差し掛かるホンダとマクラーレンの関係
マクラーレンのエグゼクティブ・ディレクターであるザック・ブラウン氏が、マクラーレンとホンダとの関係は「限界に近づいている」とコメントしました。
Reutersのインタビューでブラウン氏は、「カナダでアップグレードが導入されないことに失望した」「もう1年こんなことを続けるつもりはない」などと話しています。
カスタマーエンジンに戻ることも示唆し、「それでも勝てる」とブラウン氏は強弁していますが、メルセデスを積んだところで勝てはしないでしょう。
また、ホンダからの資金援助(年間1億ドルと言われている)についても、「分配金の損失やスポンサーシップの喪失などを考慮すると、商業的利益はあまりない」としていますが、エンジンが無料なのは財政上大きなメリットのはずです。
カスタマーエンジンに戻れば、高額なエンジン使用代金を支払わなければならず、ホンダからの資金援助も無くなりますから、今度はシャシー開発に回すお金が足りなくなるでしょう。
ホンダにプレッシャーをかけたくて、こういうコメントをしたのではないでしょうか。
Source: Exclusive – McLaren, Honda nearing 'fork in the road’ | uk.reuters.com
ベッテルはフェラーリに残留する?
2017年末で契約の切れるセバスチャン・ベッテルには、メルセデスに移籍するのではないかという噂が根強くあります。
母国ドイツの自動車メーカーで走ることを望んでいるのでは? というのです。
フェラーリのテクニカル・ディレクターであるマッティア・ビノット氏は、「彼(ベッテル)は私たちと一緒にいるだろうと思っている」と語っています。
その理由についてビノット氏は、「F1ドライバーにとって、赤い車で勝つよりも美しいことはないから」とはぐらかしましたが、モナコでの16年ぶりの勝利や、SF-70Hが今後さらに速くなる見込みがあることなどを語っていることから、SF-70Hの速さこそが、ベッテルに残留を決意させると考えているようです。
ベッテルの契約は、フェラーリの会長であるセルジオ・マルキオンネ氏が、交渉期限を9月初めに定めているので、それまでには決断が下されるはずです。
そのころベッテルがチャンピオンシップでどれほどのリードを築いているかどうかによって、彼の意志も変わってくるでしょう。
Source: Ferrari’s Binotto: 'Vettel will stay with us’ | en.f1i.com
パディ・ロウ、カナダGPを語る
ウィリアムズの最高技術責任者であるパディ・ロウ氏は、カナダGPへの展望を語っています。
「とてもチャレンジングな様々なスロー・コーナーと、悪名高く容赦のない壁が散在しており、長いストレートを含めユニークな特徴をもっています」
「長いストレートとスロー・コーナーですから、一般的にダウンフォースレベルが低くなるため、ブレーキにとっては、F1カレンダーでもっとも厳しいサーキットの1つです」
「現行世代のタイヤは作動温度のレンジが狭いので、特に予選では適切な温度にするのが(ダウンフォースレベルの低いカナダでは)難しいでしょう」
「ここはランス(・ストロール)のホームレースなので、彼にとっては特別な週末になるでしょうね。モナコでの彼のパフォーマンスには勇気づけられましたから、彼は自信をつけて、モントリオールで良いレースをできるでしょう」
「もちろんフェリペ(・マッサ)は何度もレースしてきましたし、モナコよりもこのタイプのサーキットの方が、車も良くなるはずです」
フロントタイヤを上手く温められずに苦しんでいるメルセデスが、予選でどうなるか見ものですね。
ウィリアムズは、同じメルセデスエンジンを積むフォース・インディアと中段グループの先頭を争うことになるでしょうが、上手くいけばレッドブルの1台を食えるかもしれませんね。
Source: Williams looking to a positive weekend in Montreal – Lowe | en.f1i.com
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