ポルシェもやってた排ガス不正……
VWグループはみな不正に手を染めていたのか?
もう何を信じたらいいのやら……。
日本の自動車メーカーは大丈夫と信じたいところですが、日本企業でも東芝や東洋ゴム、旭化成の例があるので、どうしても疑い深くなってしまいます。
VWグループはどうなってしまうのか?
またもや社長交代か?
新しくVWグループのCEOに就任したマティアス・ミュラー氏の前職は、ポルシェのCEOです。もしポルシェが組織的に排ガス不正に関与しているとなれば、ミュラー氏も辞任に追い込まれるかもしれません。
高利益率の車で次々と不正発覚
しかも今回アメリカ当局が不正を指摘した車種の中には「カイエン(MY15)」が含まれています。カイエンはポルシェの屋台骨を支えているSUVですから、ポルシェ本体の業績が悪化する可能性が高いです。
他にもMY16のアウディ「A7クワトロ」「A7クワトロ」「A8」「A8L」「Q5」から、不正が発見されたと指摘されています。なのでアウディもある程度のダメージを覚悟しなければなりません。
もがれた両翼
これまでのVWグループは、VW自体は利益率の低さを、アウディやポルシェの高収益で補ってきました。しかしアウディとポルシェのブランドイメージが悪化すれば、グループを支えてきたハイ・ローミックス戦略は使えなくなるでしょう。VWグループは、今まさに正念場に立たされています。
モータースポーツファンとして気になるところ
ポルシェとアウディは、トヨタとともにWECを支えるブランドです。3メーカー(N社はル・マンしか出てこないので含みません。)がエントリーしていることで、WECは今盛り上がりを見せています。
しかしそのうちの2ブランドが撤退することになれば、かつてのスポーツカー世界選手権と同様、WEC崩壊が現実味を帯びてくるでしょう。
N社もWECに出てきてくれれば、日本の2メーカーがWECを主導できるのですが……ルノーがF1に復帰してしまったので難しいでしょうね……。
ファンとしてはポルシェかアウディのどちらかだけでも参戦を継続してほしい。けれど状況は日増しに悪くなっていると思います。