【新車ニュース】1500馬力のブガッティ・シロン公式画像
明らかになったメガ・カーの姿
ジュネーブ・モーターショーに先立ち、ブガッティ・シロンの公式画像が公開されました。さっそくフランス産メガ・カー(1MW=1359.62ps以上の車のこと)の姿をじっくりと見ていきましょう。
フロントマスクは、ゲーム「グランツーリスモ」に登場した「ブガッティ・ヴィジョン・グランツーリスモ」のデザインを、ほぼ踏襲しています。
サイドから見ると、空力を追求したボディ形状をしていることがわかります。ブガッティの発表を鵜呑みにするなら、カーボンファイバー製シャシーのねじり剛性は、50,000Nm/deg.とレーシングカー並みです。乾燥重量は1995kgとヘビー級。
フロントタイヤは285/30 ZR20と巨大ですが、ブレーキもそれに負けず劣らずの8ポットキャリパーが装着されています。
カーボンセラミック製ディスクローターの直径は、なんと419mm! 最高速度420km/hに達するシロンの車体を止めるには、このくらいのブレーキが必要なのでしょう。100km/hから停止するまでに要する距離は、わずか31.4mだそうです。
アダプティブ・エアサスペンションには、5つのプリセットモードが用意されています。路面の段差に対応する「リフト」モードもあるので、亀の子になる心配もありません。
斜め後方から見ると、リアフェンダーがかなりボリューミーであることがわかりますね。フェンダーの下には355/25 ZR21のタイヤが収まっています。リアブレーキは399φのディスクに、6ポットキャリパーの組み合わせです。
リア周りは、一文字のテールランプが印象的です。W型16気筒エンジンからの排気は、4本のエキゾーストに集約され、センター出しのテールパイプから排出されるようです。
リアウイングは先代ヴェイロンと同様、高速域になるとせり上がってくる可変式。もちろんエアブレーキとしても機能します。
8.0L W型16気筒エンジンは、4つのターボで過給され、最高出力1500ps(6700rpm)、最大トルク163kgf・m(2200rpm)を発生します。0-100km/hは2.5秒、0-298km/hは13.5秒です。
膨大なパワーとトルクは7速DCTと電子制御センターデフを介し、4輪に伝達されます。
ドア周りは、サイドシル前端から始まり、弧を描いてルーフまで伸びるラインが特徴的です。キャビンがエンジンコンパートメントに鷲掴みにされているようにも見えますね。MR車特有のエンジン音に飲み込まれるような感覚を、このデザインは表しているのかもしれません。
ドアを開けて中に入れば、ブガッティらしいラグジュアリーなインテリアが出迎えてくれます。センターコンソールからルーフへのラインが、ボディサイドのデザインに合わせてあることにも注目です。
ステアリング周りは、スポーツカーらしくすっきりしています。
生産台数は500台を予定。価格は260万ユーロ(3億1200万円。1€=¥120換算)とのことです。購入者には、ラゲッジスペースにぴったりフィットする専用のカバンもついてきます。
日本にもシロンのキーを手にする人がきっといるのでしょう。羨ましい限りです。
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