ブガッティ ボリード(Bolide)パワーウエイトレシオ0.67のハイパーカー
ブガッティがサーキット専用ハイパーカー「Bolide(ボリード, 隕石を意味する)」を発表しました。
パワーウエイトレシオ0.67というとてつもないスペックを持つハイパーカーのコンセプトで、シミュレーションではニュルブルクリンク・ノルドシュライフェを5分23秒1で周回できるのだそうです。
今回はブガッティ ボリードの概要をご覧ください。
ブガッティ ボリードの概要
エクステリア
車体はかなりコンパクトです。ホイールベースは2,750mm、全高は995mmしかありません。一方、全幅は1,990mmとワイドに作られています。
後部のX字の造形は、世界で最初に音速を突破したベル X-1ジェットなど、航空史上のXプレーン(実験機・記録機)を意味しているのだそうです。
もちろん、空力的にも最適化されています。
インテリア
サーキット専用車なので、インテリアはシンプルです。
ブガッティによると、唯一の贅沢は2つのシートだけなのだとか。
それ以外の全てのものは、ただ走るためだけに存在しています。
シャシー
ボリードの乾燥重量はわずか1,240kgしかありません。
カーボンファイバーモノコックは軽量なだけでなく高剛性です。
ネジや締結部品は全てチタンで出来ています。
3Dプリンターで製作したチタン合金製の薄肉コンポーネントは、肉厚が最大で0.5mmしかありませんが、引張強度は1平方ミリメートルあたり1,250ニュートンもあるのだそうです。
ドライブシャフトは、カーボンファイバーと3Dプリントされたチタンのハイブリッドコンポーネントになっています。
コーティングを施したセラミックディスクブレーキは、重量わずか2.4kgのブレーキキャリパーとの組み合わせ。
ブレーキの冷却は、カーボンとチタンのハイブリッドで作られたターボファンラジアルコンプレッサーによって行われます、
鍛造マグネシウムホイールもフロント7.4kg、リア8.4kgと軽量。
タイヤ幅はフロント340mm、リア400mmと極太です。
サスペンションはプッシュロッド式となっています。
パワートレイン
8.0リッター・W型16気筒クアッドターボを搭載しています。
最高出力は1,850ps、最大トルク1,850Nmを発生します。
ターボチャージャーはブレードが最適化され、高G下でも機能するように補機類も見直されています。
インタークーラーは空冷式ですが、水冷で予冷するシステムとなっています。
オイルクーラーも3つ(エンジン用、トランスミッション用、ディファレンシャル用)搭載されており、サーキット走行時の冷却は万全です。
価格・発売日
ボリードはコンセプトカーなので、量産されるかどうかはまだ決まっていないそうです。
仮に量産されたとしても、生産台数はごく少数にとどまるでしょう。
価格は1億円をゆうに超えるはずです。
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