ブガッティ チェントディエチ 史上最速のブガッティは1600馬力!

Bugattiの新車情報

ブガッティが、かつて生産していたEB110をトリビュートした車を、ペブルビーチ・コンクール・デレガンスで発表しました。

EB110をトリビュートした「チェントディエチ」(イタリア語で110の意)は、シロンよりも軽量でハイパワーです。
よってブガッティ史上最強のモデルといえるでしょう。

今回はチェントディエチの概要と、その着想の元となったEB110の概要をご覧ください。

更新情報

チェントディエチの画像を追加し、パフォーマンスに関する記述を追記しました。(2019/08/17)

チェントディエチの画像を追加しました。(2019/08/15)


ブガッティ EB110とは?

EB110は、ブガッティの創業者であるEttore Bugattiの生誕からちょうど110年目にあたる、1991年9月15日に発売されました。

ブガッティ EB110スーパースポーツ

シザードアを開けた状態

特徴的な5つの円形通気孔

コクピットは流石に狭そう。

EB110のエンジンは、3.5リッター・V型12気筒クアッドターボで、最高出力は560psでしたが、翌年に登場したEB110スーパースポーツでは、611psにパワーアップ。
トランスミッションは6速MTで、駆動方式はフルタイム4WD、0-100km/hは3.2秒(スーパースポーツ)というパフォーマンスを実現していました。

カーボンファイバーモノコック(ボディワークはアルミ)の採用や、最高速355km/h(スーパースポーツ)を実現する空力など、当時としてはかなり先進的なマシンだったといえます。
しかしル・マン24時間等のレースでは結果を残せずに終わりました。

ブガッティは1995年に倒産し、EB110の生産もそこで終わりましたが、ブガッティはその後紆余曲折あってVWの傘下となり1998年に復活。今日に至るわけです。

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ブガッティ チェントディエチ

ブガッティ チェントディエチ

EB110と同様の馬蹄形グリルを持つ。

非常に薄いヘッドライト。LEDならではのデザインだ。

ミラーにもLED。開口部は空気の通り道を確保するためだろう。

フラットなルーフにより、低さが際立つデザイン。

ホイール形状もかっこいい。

ディフューザーはレーシングカーでも見ないほどの大きさだ。

リアウイングも巨大だ。

テールライトは宙に浮かんでいるようなデザイン。

EB110と同様に5つの孔が開いているが、機能しているかは不明。

8.0リッター・W型16気筒エンジンは、最高出力1,600psを発生します。
これはシロンの100ps増しです。
逆に車重はシロンより20kgも軽くなっています。

チェントディエチは0-100km/hに2.4秒しかかかりません。
0-200km/hでも6.1秒、0-300km/hでも13.1秒という驚異のパフォーマンスです。
最高速は380km/hとなっていますが、これは電子的なリミッターによるものなのだとか。
実際の最高速は400km/h以上でしょう。

価格は800万ユーロ(約9.46億円)で、生産台数は10台限りですが、既に完売しています。

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