スバルがミッドシップのハイブリッドスポーツカーを開発中?
スバルの新車情報
新型は718ボクスターの対抗馬か
CAR and DRIVERが、スバルの新型スポーツカー計画について報じています。同誌によると新型はスバル初のミッドシップ・スポーツカーであり、すでに評価テストが栃木で行われているというのです。
トップ画像の出典: caranddriver.com
目次
新型スポーツカーのパッケージング
搭載されるエンジンは、1.6L 水平対向4気筒直噴ターボだと言われています。おそらくレヴォーグに搭載されているFB16DITのことでしょう。
モーターはフロントに2つ、リアに1つと予想されています。その根拠となるのは、昨年の東京モーターショーで発表された「ヴィジヴ フューチャー コンセプト」のハイブリッドシステムです。
ヴィジヴのモーターはフロントに1つ、リアに2つとアナウンスされています。しかし新型スポーツカーはミッドシップなので、それを前後入れ替えたレイアウトになるわけです。
システム出力は330psほどになると予想されています。パワー的に見て、ベンチマークとなるのは718ボクスター(300〜350ps)でしょう。
スバルのハイブリッド戦略
スバルはハイブリッドのラインナップを順次拡大していくと考えられています。次期WRX STIがハイブリッド化されるとの噂もあるほどです。
同時にプラグインハイブリッドやEVのラインナップも増やされると思います。というのもカリフォルニア州のZEV(Zero Emission Vehicle)規制が2018年から厳格化され、ハイブリッドカーをZEVとは認めなくなるからです。
ZEV規制は、自動車メーカーにクリーンな自動車を一定台数以上販売するよう義務付けるものです。規制対象となるのは加州内で年間6万台以上販売するメーカーのみですが、2018年以降は年間2万台以上を販売するメーカーにまで適用範囲が拡大されます。
また、現状では低排出ガス車やハイブリッドカーもZEVとして扱われていますが、2018年以降はFCVとEVのみとなります。
PHEVはTZEV(Transient ZEV)という新たな区分に組み込まれ、ZEV扱いはされません。しかしスバルのように生産台数の少ないメーカーには、ZEV=TZEV(PHEV)とみなすという救済措置があるので、スバルはPHEVを販売することで、規制をクリアしようとするはずです。
BRZはどうなるのか?
次期トヨタ86がマツダ・ロードスターベースになるとの噂があります。
トヨタ 86 次期型はマツダ ロードスター がベースに!? | response
最初は飛ばし記事だと思っていたのですが、あらためてよく考えてみると、スバルには86/BRZの生産をやめる動機が十分にあるのだと気づきました。
スバルの供給力が不足している
アメリカにおけるスバルの自動車販売が大幅に伸びたことで、スバル車の需給は逼迫しています。納車3か月待ちだそうです。
スバル、バカ売れで納車3カ月待ち | biz-journal
スバルは既存工場の生産力アップで急場をしのいでいるようですが、スバル・グローバル・プラットフォームへの切り替えや、新型インプレッサがまもなくリリースされることなどを考えると、供給力の不足はしばらくの間続きそうです。
そんな状況下でトヨタのために86を生産し続けるのは、スバルのような小規模メーカーにとって負担が大きいのではないでしょうか。
スポーツカーゆえに絶対的な台数は少ないとはいえ、それでもスバルの年間生産台数の2〜3%程度は、86/BRZで占められているはずです。販売比率も2.1:1(2013年の米国販売データから)と86の方が多いので、スバル側がそろそろ潮時と考えてもおかしくはありません。
参考文献・サイト様
水素燃料電池車が必要な本当の理由 | 市民のための環境学ガイド
最後まで読んでいただきありがとうございます。以下の記事もぜひご覧ください。
Posted by dangoliath