スバルの新型7人乗りSUV アセント (旧称VIZIV-7・ヴィジブ7)【11/29更新】
スバルの7人乗りSUV「アセント」が発表されました。かねてから噂のあったトライベッカの後継車種が、ついに姿を現したのです。
更新情報
流出画像、アセントのエクステリア画像(市販モデル)、アセントのインテリア画像(市販モデル)、エンジン・シャシーを追加しました。(2017/11/29)
当初はVIZIV-7として発表された車種の正式な名称が「アセント」に決定したため、ページ内の名称を変更し、アセント・コンセプトのエクステリア画像とインテリア画像を追加しました。(2017/04/13)
アセント(VIZIV-7)の開発車両を捉えた最新のスパイショットを追加しました。(2017/03/22)
エクステリア
VIZIV-7
VIZIV-7のデザインは良くできていると思います。とくにボディサイドのデザインは秀逸です。大型なボディにも関わらずクラッディングやホイールアーチを上手く使い、引き締まった見た目を実現しています。
しかしスバルはコンセプトカー詐欺の常連であり、スバルファンはこれまで何度も煮え湯を飲まされてきました。よってVIZIV-7の市販バージョンも、このままの姿では市販されないでしょう。新型インプレッサはある程度コンセプトカーに似せてきたので、スバルのコンセプトカー詐欺も多少はマシになってきていますが……あんまり期待しない方がいいと思います。
アセント・コンセプト
流出画像
アセントのエクステリア(市販モデル)
インテリア
アセント・コンセプトのインテリア
アセントのインテリア(市販モデル)
ボディサイズ
7人乗りSUVのアセントは、全長5mオーバーです。7人乗りSUVと言えば、代表的なのはランドクルーザーですが、そのランドクルーザーの全長が4950mmですから、VIZIV-7はかなり巨大な車と言えるでしょう。
主要諸元 | |
---|---|
全長(mm) | 5050 |
全幅(mm) | 1990 |
全高(mm) | 1840 |
ホイールベース(mm) | 2970 |
VIZIV-7のときは全長が5200mmもあったのですが、市販バージョンに近いアセント・コンセプトでは5050mmにまで縮められています。
とはいえ巨大なことには変わりありませんが。
エンジン・シャシー
エンジンは2.4リッター・ボクサーターボで、260ps・375Nmを発生します。
スバル・グローバル・プラットフォーム(SGP)が採用されたシャシーは、221mmの地上高、447mmのアプローチアングル、554mmのディパーチャーアングルが確保されています。
価格・発売時期
価格は3万ドル台前半とのことですから、400万円以下での販売になると思います。
発売時期は2018年を予定しているとのことです。
気になるのは米国専用モデルと発表されていることですね。
アセントの車体は大きすぎて、日本の道路事情に合っていないのは明らかですが、エクシーガ・クロスオーバー7が根強い人気を保っているのを見ても、スバルの7人乗りSUVへの需要は国内にも確実に存在します。なので7人乗りSUVのラインナップは何としても維持してもらい、エクシーガ・クロスオーバー7の後継車種となるようなモデルを出してもらいたいのです。
個人的にはフォレスターを大型化して、エクストレイルのように7人乗りバージョンを追加するのがベストだと思います。
フォレスターのベースとなる新型インプレッサが大型化した以上、次期XVのサイズアップは確実です。となるとフォレスターも大型化しないと、XVと差別化できなくなります。
現行型のフォレスターは、エクストレイルよりも全長で20mm、ホイールベースでは65mmも短いです。でも新型インプレッサを旧型と比較すると、全長が40mm、ホイールベースが25mm伸びています。
インプレッサとフォレスターのホイールベースはほぼ同じなのが通例でしたが、SGP(Subaru Global Platform)を採用する次期フォレスターならば、ホイールベースの設計に自由度があるはずです。よって7人乗りを追加するのも不可能ではないでしょう。
スバルの7人乗りSUVが復活するまでの経緯
トライベッカ後継モデル計画は、スバルオブアメリカが昨年11月に「2018年からスバル・インディアナ工場において、3列シートの新型クロスオーバー車を生産する」とコメントして判明しました。
スバルは米国販売の好調を背景に、3列シート・7人乗りのSUVを復活させるわけですが、その最大の理由はSUV市場の拡大でしょう。ガソリン価格の低下と燃費の向上によって、SUVは自動車販売の牽引役になっています。
特に3列シート・7人乗りのSUVは激戦区です。フォード・エクスプローラー、キア・ソレント、日産ローグ(エクストレイル)など、強豪がひしめき合っています。そこにマツダが新型CX-9で殴り込みをかけたことで、スバルにも火がついたのかもしれません。
アセント(VIZIV-7)の源流「トライベッカ」とは?
スバルが2005〜2014年にかけて生産していた7人乗り・3列シートが設定されたクロスオーバーSUVです。当初は「B9トライベッカ」という名前でしたが、2008年モデルから「トライベッカ」に改められました。
レガシィベースのクロスオーバー車で、上質な乗り味とインテリアをウリにした車でしたが、販売は振るわず、一代限りでその歴史に幕を下ろしました。
初代トライベッカが売れなかった理由
トライベッカは主にアメリカ市場向けに開発されたモデルでしたが、2012年の米国販売台数は、たったの2,075台でした。まったく売れていなかったのです。
売れなかった理由その1 奇抜なデザイン
2005年に登場したB9トライベッカは、当時スバルのファミリーフェイスだった「スプレッドウィンググリル」を採用していましたが、ファンキーすぎる顔つきは不評でした。
2008年のマイナーチェンジでフェイスリフトされたものの、時既に遅し。スタートダッシュに失敗した結果、販売拡大のチャンスを逃してしまったのです。
売れなかった理由その2 後部座席の狭さ
3列シート・7人乗りの車というと、室内が広いイメージがあると思います。しかしトライベッカはそうではなかったのです。
2006年モデルのフォード・エクスプローラーと比較すると、インテリアの広さに関する全ての数値(ヘッドルームやレッグルームなど)で、トライベッカは負けています。
売れなかった理由その3 燃費の悪さ
2006年ごろから原油価格が高騰し始め、リーマンショックで一度落ち込んだものの、結局は2014年まで続きました。
そんな時代に登場したトライベッカのEPA燃費は、City:6.8km/L・Highway:8.9km/Lという、アメ車もビックリの数値だったのです。そのうえ当初はハイオク指定だったのですから、売れるはずがありませんでした。
スバルの新型SUV・アセント(VIZIV-7)のスパイショット
擬装が厳重でデザインはまったくわかりませんが、フロント周りがアウトバック風、CX-9やフォード・エクスプローラーに近いサイズ(スバルの開発車両は2台を引き連れて走っていた)、フォレスターのようなLEDテールライト、2本出しマフラーであることなどは判明しています。
エンジンはおそらく3.6L・Boxer6で、プラットフォームはスバル・グローバル・プラットフォーム(SGP)が採用されるはずです。
最新のスパイショット(2017年3月22日追加)
最後まで読んでいただきありがとうございます。以下の関連記事もぜひご覧ください。
Posted by dangoliath