SUVの絶対王者 ランドクルーザー(200系)の評価・口コミ
ランクル200が王者である理由
SUVにカテゴライズされる車は雨後の筍のように増えましたが、王者たるランドクルーザーの地位は不動です。
走破性能と信頼性
ランクルは見掛け倒しではありません。本格的なクロスカントリー車として、超一流の走破性能を備えています。最近は輸入車にも高級SUVが増えましたが、ランクルと同等の走破性能を持つのはベンツGクラスかレンジローバーくらいでしょう。でも「世界のトヨタ」が作るランクルは、高い信頼性も兼ね備えています。アラブのお金持ちがランクルを移動手段にしているのも頷けますね。
質の高いインテリア
200系はとくにそうですが、インテリアの質感の高さはまるで高級セダンです。乗り心地も良く、静粛性の高さも際立っています。それでいて室内は広いので、高級セダン以上に快適な空間といえるかもしれません。
圧倒的なリセールバリュー
SUVは他のカテゴリーよりも値下がりしづらいのですが、その中でもランクルのリセールバリューはずば抜けています。たしかに新車価格は高いのですが、実質的な負担額は意外と少ないです。
高い安全性
衝突安全性能の高さに加えて、2015年8月のマイナーチェンジでトヨタセーフティーセンスPが装備されたため、さらに隙がなくなりました。
ランドクルーザー(200系)の評価・口コミ
インテリア
ランクル200のインテリア ここがイイ!
室内の広さ・シートの長所
- SUVとしてはかなり広い室内だが、ミニバンには及ばない。
- 革が柔らかく、クッションの厚みもあって疲れにくいシート。
- ライトブラウン内装の方がリセールバリューが高いとの情報も。
- 2列目シートもリクライニング&スライドする。
- 「ZX」にはシートベンチレーション(シートから風が吹き出す)が標準装備されているので蒸れない。
ランクル200のインテリア ここがダメ……
室内の狭さ・シートの短所
- 3列目は狭い。やはりミニバンには及ばない。
- 2・3列目を倒してもフルフラットにならない。
- 3列目の取り外しができない。しかも3列目の格納は両サイドに跳ね上げる方式なので、その状態だと2列目のリクライニングが阻害されてしまう。
- メモリー機能付きパワーシートは「ZX」グレードのみ。
- 1列目と2列目のシートヒーターは「ZX」と「AX-G」のみで、「AX」「GX」には設定なし。
インテリアの質感が低い場所・使い勝手の悪さ
- プラスチッキーな部分が目立つ。木目の質感もあまりよくない。
- ステアリングの木目部分が滑りやすく、木目とそれ以外との間に段差があるのも気になる。
小物収納の問題点・ラゲッジスペースの短所
- 2列目のカップホルダーはシート中央を倒した肘掛けの所にしかなく。2列目に3人乗っているとカップホルダーが足りない。
- 3列目シート格納時のラゲッジスペースはプラドの方が広い。
ナビ・電装系
ランクル200のナビ・電装系 ここがイイ!
ナビ・バックモニター
- MOPナビのマルチテレインモニターは必要不可欠なほど便利な装備。
空調関連
- エアコンが超強力。しかも「ZX」「AX-G」「AX」は、前後左右独立(つまり室内を前後左右で4分割)して温度をコントロールできる。
- センターコンソールボックスにMOPでクーラーボックスが付けられる。こちらも先代よりよく冷える。
オーディオ
- ◯「ZX」のMOPナビは18スピーカーで高音質。
ランクル200のナビ・電装系 ここがダメ……
スイッチ・レバー類
- スイッチの数が多すぎる上、ボタン類が大きすぎて安っぽい。
その他電装系
- 空気圧センサーがメーカーオプション。
- サイドミラーがドアロックに連動して格納されない。
- ドアロックしてもルームランプが自動で消えない。先代は消えたのに退化してる。
エクステリア
ランクル200のエクステリア ここがイイ!
使い勝手
- 上下開きバックドアは腰掛けられるので便利。でもパワーバックドアは「ZX」にしか設定がない。
エンジン・燃費
ランクル200のエンジン・燃費 ここがダメ……
- 車重が重いので加速はそれなり。特に「ZX」はその他グレードより160~200kgも重いため、加速が鈍い。
- 実燃費は街乗り4.0〜5.0km/L, 郊外・高速道路6.4〜9.0km/L程度と良くない。
走行性能
ランクル200の走行性能 ここがイイ!
ハンドリングやブレーキの長所
- 「AX-G」グレードのKDDS装着車は、コーナリング時のロールが少なく高評価。車高が高いためセダンよりは揺れるものの、十分許容範囲。
- フットブレーキ、エンジンブレーキともに良く効く。
視界の良さ
- 着座位置が高く疲れにくい。
- ミラーが大きく、周りが見やすい。
ランクル200の走行性能 ここがダメ……
ハンドリングの短所
- 欧州車に比べて直進安定性が劣る。
- ハンドリングレスポンスがいまいち。車重のためかワンテンポ遅れる。
視界や取り回しの悪さ
- 大柄なボディが災いし、日本の道路ではオーバーサイズ気味。
- 5人乗りの「GX」グレード以外にはクリアランスソナーが付くが、それでもすれ違いや駐車場では気をつかう。
- 大柄なボディサイズの割りに見切りは良いが、左前端の位置が掴みづらい。しかしマルチテレインモニターがあれば対応可能だが……。
乗り心地・静粛性
ランクル200の乗り心地・静粛性 ここがイイ!
乗り心地の良さ
- 大きな凹凸は拾うものの、それでもSUVとしては秀逸な乗り心地。AHC(車高調整)とAVS(自動減衰力調整)がつく「ZX」はさらに乗り心地が良い。(特に後期型)
静粛性の高さ
- とても静かなエンジン。
- ロードノイズもよく遮断されている。
安全装備
装備名称 | ZX | AX G | AX | GX |
---|---|---|---|---|
横滑り防止装置 | ◯ | |||
プリクラッシュブレーキ | ◯ | |||
レーダークルーズコントロール | ◯ | |||
車線逸脱警報 | ◯ | |||
レーンキープアシスト | ☓ | |||
ブラインドスポットアシスト | ◯ | △ | − | |
ヒルスタートアシスト | ◯ | |||
運転席・助手席エアバッグ | ◯ | |||
サイド・カーテンエアバッグ | ◯ |
ランクルの安全装備 ここがダメ……
- クロールコントロール(オフロードで極低速を維持する機能)はあまりスムーズではない。ただ傾斜のある駐車場などでは少しずつ車を動かせるので便利。
- 「GX」のみ、サイドエアバッグはフロントだけ、カーテンエアバッグが1・2列目だけしかカバーしていない。
ランドクルーザー(200系)の維持費
重量級のボディ、大排気量エンジン、巨大なタイヤと、200系ランクルが高コスト体質なのは明らかです。また、エコカー減税や自動車グリーン税制の補助も受けられません。そのため新車購入時には車両価格の他に約33万円かかります。
ガソリン代はオーナーの年間走行距離に左右されますが、ランクル200はハイオク指定であることを忘れてはいけません。
初回車検時にも20万円ほどはかかりますし、285のタイヤを4本交換すれば10万円ほどはかかると見ておくべきです。
予算的に厳しいなら、ランドクルーザープラドに変更した方が良いかもしれません。プラドもリセールバリューが高い車種ですし、ディーゼルがあるのは強みです。
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