SUPER GT 2016開幕! 激速GT300は早くもコースレコード樹立!
NSXはハイブリッドをやめても……
2016シーズンのSUPER GTが開幕しました! 今年のGT300は多数の新車が登場し、予測不可能なまま開幕を迎えましたが、やはり新型は速い! フリー走行の段階で早くもコースレコードが塗り替えられました。
トップ画像の出典: supergt.net
目次
最新のマシンは最良のマシン?
岡山国際サーキットにおけるGT300のレコードブレーカーとなったのは、#65 LEON CVSTOS AMG-GTの黒澤治樹選手でした。#65は昨年の開幕戦で千代勝正選手(GT-R GT3)が記録した1’26″532を、約0.2秒上回る1’26″330を叩き出し、フリー走行をトップで終えました。
2番手は#21 Hitotsuyama AUDI R8 LMSのリチャード・ライアン選手。こちらも新型のFIA-GT3マシンです。3番手にはマザーシャシーの#25 ViVaC 86MCが入りましたが、4番手は#55 ARTA BMW M6 GT3がつけるなど、トップ10中6台が新型FIA-GT3でした。
新型マシンは過去のデータが使えませんから、セッティングの熟成はまだまだのはずですが、それでもいきなり高いポテンシャルを見せつけています。大幅なBOPの変更がない限り、今シーズンは新型FIA-GT3を中心にチャンピオン争いが展開されると思います。
GT500もコースレコード更新は確実
昨年の開幕戦岡山のウィナーである#37 KeePer TOM’S RC Fの平川亮選手は、自身の持つコースレコードにあと0.01秒まで迫る1’19″018を記録。ドライコンディションで予選が行われれば、コースレコードの更新は確実な情勢です。
2番手は#12 CALSONIC IMPUL GT-Rの安田裕信選手、3番手には#39 DENSO KOBELCO SARD RC Fの平手晃平選手、4番手には#37平川選手のチームメイトであるアンドレア・カルダレッリ選手がつけています。
#37、#12、#39は、オフシーズンテストでの好調を維持しているようです。予選・決勝でも上位に進出する可能性が高いと思われます。
オフシーズンテストでの不調を払拭したのが、5番手につけた#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rの千代勝正選手です。#46はテストではトラブルに見舞われろくに走行できない日があるなど悪い流れが続いていましたが、千代選手の走りでそれを吹き飛ばしました。
GT500デビューイヤーとなる千代選手ですが、早くも十分なスピードを見せています。ミシュランタイヤが上手く機能すれば、#1 NISMOとともにタイトル争いの中心に躍り出ることでしょう。
これがホンダの本気?
ハイブリッドを下ろし、なりふり構わず勝負に出た今シーズンのホンダNSXですが、フリー走行ではNSXが下位5台を占めるという、最悪の結果になってしまいました。GT-RやRC Fとの差が縮まるどころか、むしろ開いてしまった印象です。
にもかかわらず#100 RAYBRIG NSXは、フリー走行のセッション終盤でエンジンから煙を上げ、コース脇に止まってしまいました。NSXの信頼性の低さは、ハイブリッドの熱害だけが原因ではなかったのです。
率直に言うと、NSXには何らかの救済措置が必要だと思います。ホンダ陣営のプライドは傷つくかもしれませんが。
サーキットサファリで珍事
#9 Gulf NAC Porsche 911がサーキットサファリ中に炎上、赤旗の原因となってしまいました。サーキットサファリが赤旗中断というのは、おそらく初めてのことだと思います。
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