BMW i3がマイナーチェンジ EV航続距離が130→182kmに

BMWの新車情報

BMW_i3_MY2017_走行写真

過熱するEV戦争

BMW i3が7月にマイナーチェンジ(M/C)されます。今回のM/Cにおける最大の変更点は、バッテリーの大容量化です。

トップ画像の出典: carscoops.com


目次

  1. マイナーチェンジの概要
  2. 充電について
  3. ライバルとの比較

マイナーチェンジの概要

バッテリーの大容量化

最大の変更点はサムスン製のリチウムイオンバッテリーです。60AhだったものがM/C後は94Ahになり、それに伴い電力が22kWhから33kWhに増えています。

BMW_i3_MY2017_バッテリー

画像の出典: carscoops.com


これによって航続距離が50km伸び、EV走行距離は182kmとなりました。充電時間も1時間延長というのがちょっと気になりますが、利便性は確実に向上するはずです。

このバッテリーは容量が1.5倍に増えたにもかかわらず、サイズ(つまり容積)は現行型のものと変わらないといいます。現行型BMW i3の生産が始まったのは2013年9月ですから、2年半ほどでバッテリー容量が150%も向上したわけです。EV関連技術の開発スピードは年々速くなっていますね。

ただしi3(EV仕様)の重量は、現行型の1195kgから1343kgに増加してしまいました。エネルギー密度が高くなったことがその要因です。

新しいボディカラー

BMW_i3_MY2017_with i8

画像の出典: carscoops.com


BMW i8にも採用されている、メタリックカラーのプロトニックブルーが追加されました。

メタリックカラーは他にもミネラルグレー、アイオニックシルバー、プラチナシルバーが用意されています。ノン・メタリックカラーはカパリスホワイトとフルードブラックの2つです。

新インテリアトリム

BMW_i3_MY2017_インテリア

画像の出典: bmwblog.com


現行型i3の日本仕様は単一のインテリアトリムですが、海外仕様には「Tera World」「Giga World」「Mega World」と呼ばれるインテリアトリムが用意されています。

今回のM/Cでファブリック内装の「Deka World」が加わっただけでなく、「Tera World」にはダークオークウッド内装が追加されるとのことです。

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充電について

電池容量が増えたことで気になるのが充電時間の長さです。M/C後のi3も、充電時間が1時間長くなってしまいました

しかしi3は直流での高速充電に対応しており、50kWの直流充電ならば、40分以下でバッテリー容量の80%をチャージ可能です。

日本のEV充電規格「CHAdeMO」は、最大で500V/100A(つまり50kW)での直流急速充電も可能ですが、あまり普及していません。なので日本でi3の急速充電機能を活かすのは、現状では難しいと思います。

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ライバルとの比較

日本市場におけるBMW i3のライバルは、現状では日産・リーフのみだと思います。バッテリー容量や航続距離などを比較してみましょう。

比較項目 BMW i3(M/C後) 日産 リーフ(MY16)
バッテリー容量(kWh) 33 30
航続距離(km)※1 182 172
馬力(ps) 170 110
トルク(kgf・m) 25.4 25.9
車重(kg) 1343 1430-1460
価格(万円)※2 499 319〜402

※1 アメリカEPAコンバインド燃費の数値

※2 BMW i3の価格は現行型のもの

M/C後のi3は少し値上げされるかもしれませんが、馬力やインテリアの質感の差を考えると、かなりお買い得な感じがします。

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