新型レンジローバースポーツに2リッターディーゼルが追加される
レンジローバー3兄弟の次兄であるレンジローバースポーツに、2017年の年次改良で2.0L ディーゼルモデルが追加されます。
目次
- 1.新型レンジローバースポーツ(2017)の詳細
- 1-1.新型レンジローバースポーツのエンジン
- 1-2.新型レンジローバースポーツの安全装備
- 1-3.新型レンジローバースポーツのインフォテイメント
- 1-4.新型レンジローバースポーツの価格
新型レンジローバースポーツ(2017)の詳細
2017年型レンジローバースポーツには、年次改良とはいえ数多くの変更が施され、ビッグマイナーチェンジと言っても過言ではないほどです。
新型レンジローバースポーツのエンジン
新たに追加される「2.0L Ingenium Diesel」は、ディスカバリースポーツやレンジローバーイヴォークにも搭載されています。
しかし今回搭載するのは、車重2トンオーバーのレンジローバースポーツです。車重1920kgのディスカバリースポーツ用エンジン(180psもしくは150ps)をそのまま載せ替えただけでは、パワー不足は目に見えています。
そのためレンジローバースポーツ用のIngeniumエンジンは、240ps(176.5kW)・51kgf・m(500Nm)と大幅にパワーアップされました。
これによって0-60mph(0-92km/h)は8秒フラット、燃費は16.14km/Lを達成。パフォーマンスと経済性を両立しています。
新型レンジローバースポーツの安全装備
ドライバーズエイドが充実したのも、2017年型レンジローバースポーツの特徴です。
ロートラクション・ローンチは滑りやすい路面でのスタートを助けるシステムです。路面状況に応じて車両制御を最適化する「テレインレスポンス」に追加されました。
アドバンスド・トウ・アシストは、トレーラー牽引時、リアビューカメラの映像にトレーラーの動きをガイドラインで表示してくれる機能のようです。
インテリジェント・スピード・リミッターは、車両が道路標識を認識し、スピードリミッターを適宜変更してくれます。
オートマチック・エマージェンシー・ブレーキやブラインドスポット・アシスト、レーンキーピングアシストなど、予防安全システムにも手抜かりはありません。最高レベルの安全性を備えていると言ってよいでしょう。
新型レンジローバースポーツのインフォテイメント
タッチ・プロ・システムと呼ばれる10インチのタッチスクリーンが、センターコンソールに装備されます。ちなみに現行モデルのスクリーンは8インチです。
ランドローバーの他の車種と同様、この10インチタッチスクリーンもデュアルビュースクリーンとなっています。見る角度によって異なる映像が見える仕組みです。以下の動画をご確認ください。
新しいタッチ・プロ・システムは、コネクティビティが強化されました。WiFiのホットスポットとして使えるだけでなく、スマートウォッチとも連携できます。
最大の目玉は、スマホアプリでリモートコントロールできることでしょう。あくまで車の機能の一部を操作可能とのことですが、車の暖機やエアコン操作などは、外部から行えるようになるはずです。
新型レンジローバースポーツの価格
2.0L Ingenium Dieselを搭載する「SD4 HSE」の英国価格は、£59,700となります。£1=¥130円換算だと、およそ776万円ですね。
5.0L V8スーパーチャージャーを搭載する最上級グレード「SVR」の英国価格は、£96,000。上記のレートだと1248万円です。
2リッターディーゼルの日本市場投入はあるのか?
Ingenium Dieselは、ディスカバリースポーツやレンジローバーイヴォーク、ジャガーF-TYPEなどにも使われているエンジンですが、日本市場には導入されていません。おそらくエミッション規制をクリアできないのでしょう。
(訂正)ジャガーXFにIngenium Diesel搭載モデル(180ps仕様)があり、既に日本導入済みです。
ただし2017年からはEUでも「Euro6 ステージ2」が導入され、2020年に向けて段階的に厳しくなっていきます。日本の規制以上に厳しくなるので、クリアできなければ、ディーゼルモデルが主力であるジャガー・ランドローバー・グループ(JLR)の存続が危ぶまれる事態となるでしょう。
となればJLRも規制をクリアできるディーゼルエンジンを投入してくるはずですから、新型Ingenium Dieselの日本市場投入も、十分にありえると思います。
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