シトロエンの温故知新 CXperience登場
CXperienceというコンセプトカーを、シトロエンがパリ・モーターショー(パリサロン)で発表します。伝統のCXにちなんだ名前ですが、新しいC5のベースとなるモデルでもあるようです。
シトロエン・CXとは?
1974年から15年(ステーションワゴンは17年)の長きに渡り、100万台以上が生産された名車です。
プジョーと合併する前に発表のされた最後のモデルであるCXは、空気抵抗の少ない形が特徴で、今見てもその斬新なに圧倒されます。
CXは見た目だけの車ではなく、れっきとした高性能車でもありました。2.5Lガソリンインタークーラーターボを搭載した「GTI Turbo Ⅱ」は、168psを発生。1370kgのボディを7.8秒で100km/hまで加速させるだけの実力を備えていました。
もちろんサスペンションは、シトロエン独自のハイドロニューマチックです。
CXperienceの概要
CXperienceは、3mものホイールベースを誇る巨大サルーンです。次期C5のベースになると言われています。
エクステリア
項目 | 寸法(mm) |
---|---|
全長 | 4850 |
全幅 | 2000 |
全高 | 1370 |
ホイールベース | 3000 |
旧CXを見た後だと、CXperienceのデザインもそれほど奇抜に見えないのが面白いですね。
外観上の特徴は──
- フロントバンパーの開口部が開閉式フラップ
- ドアミラーがカメラ
- ハッチバック的なルーフラインだがセダン
- 観音開きドア
──などが主なところです。1〜3は空力に配慮した結果でしょう。つまりかつてのCXのコンセプトを受け継いでいるわけです。
パワートレイン
ガソリンエンジンにモーターを組み合わせたプラグインハイブリッドになる予定です。シトロエンの狙い通りに完成すれば、パワーは253〜304ps、EV走行距離は60kmとなります。
ギアボックスは横置きの8速ATです。エンジンとモーターの間に設置されます。バッテリーはフロア下、モーターはリアアクスルです。
サスペンション
新開発のハイドロリック・サスペンションで、よりコンフォート性能を高めた新仕様です。騒音と振動を軽減し、上質な乗り心地としながらも、妥協のないハンドリングを実現しています。
インテリア
16:3の19インチモニタが目を引きます。このスクリーンは表示を分割可能で、たとえば助手席側の2/3で映画を表示し、運転席側の1/3ではカーナビを表示したりできるそうです。また、フロントとリアのカメラによって、車体の周囲360°の映像を見ることができます。
オールド・シトロエンのアイデンティティだった1本スポークのステアリングホイールも復活。横長のモニタの視認性を高めるという、実用上の効果もありそうです。
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