レクサスGS 2016年のマイナーチェンジ詳細 GS200t追加&FスポーツとGS Fに改良
レクサスGSがマイナーチェンジを受けました。FスポーツとGS Fに小改良が施されましたが、今回の目玉はなんといってもGS200tの追加でしょう。
画像の出典: toyota.co.jp
FスポーツとGS Fの改良点
GS300とGS200tの2WD車の「Fスポーツ」グレードに、トルセンLSDが追加されました。また、AMラジオが視聴困難な場所でも、FM放送でAMラジオが聞ける「ワイドFM」に対応しています。
最上級モデルのGS Fには、NAVI・AI-AVSが標準設定されました。電子制御サスペンションのAI-AVSが、ナビゲーション情報を元にサスペンションセッティングを最適化、優れたコーナリング性能と乗り心地を両立させています。
また、GS Fのドライブモードセレクトには、新たに「CUSTOMIZE」モードを新設。パワートレイン、シャシー、エアコンのそれぞれを、ドライバーの好みに合わせて設定可能です。
GS FもワイドFM対応となりました。災害対策の意味もあるんですかね。
レクサスGS200tとは?
GS200tは、レクサスGSに2.0L・直列4気筒・直噴ターボエンジンの「8AR-FTS」を搭載したモデルです。北米では1年以上前から販売されていましたが、日本にもようやく導入されることになりました。
主要諸元 | |
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全長(mm) | 4880 |
全幅(mm) | 1840 |
全高(mm) | 1455 |
ホイールベース(mm) | 2850 |
車重(kg) | 1650〜1690 |
最小回転半径(m) | 5.3 |
JC08燃費(km/L) | 13.0〜13.2 |
米国EPA燃費(km/L) | 11.1 |
0-100km/h(秒) | 7.0 |
最高速(km/h) | 252 |
8AR-FTSについて
シリンダーヘッド一体型の水冷エキゾーストマニホールドや、ツインスクロールターボなど、最近のターボエンジンの技術トレンドをすべて盛り込んだエンジンとなっています。
エンジン主要諸元 | |
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最高出力(ps)/発生回転数(rpm) | 245/5800 |
最大トルク(kgf・m)/発生回転数(rpm) | 35.7/1600〜4400 |
8AR-FTSは、SUVのレクサスRX200tやレクサスIS200t、レクサスRC200tにも搭載されていますから、重量級のGSでもパワー不足を感じることはないでしょう。
GS200tのグレード
標準車に加えて、Iパッケージ、F SPORT、バージョンLの計4グレードが用意されています。
グレード名 | 価格(万円) |
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標準車 | 577.0 |
Iパッケージ | 616.6 |
F SPORT | 659.9 |
バージョンL | 677.0 |
エンジンは全車8AR-FTS、トランスミッションはアイシン製8速ATのみとなっています。
レクサスGS200tの海外試乗レビュー
アメリカでは2015年8月に発売されたので、海外でのレビュー記事の方が充実しています。少し引用してみましょう。
スロットルを勢い良く開けると、3000rpmは素晴らしいのだが、それ以上となると加速は望めない。5000rpmで息継ぎし、パワーデリバリーは頭打ちになる。スモールターボの宿命だ。
GS200tでもっとも素晴らしいのはシャシーだ。このクラスでも最良だろう。BMWよりも良い。ボディの動きは適切に管理され、バンプも上手くいなしてくれう。
V6よりも音が良い。
高速道路の速度レンジだと、8速ATはダウンシフトばかりする。変速スピードを上げたいのなら、ドライブモードセレクトを切り替えてパドルシフトを使うといいだろう。
2.0L直噴ターボということで、威勢が良いのはどうやら3000rpmまでみたいですね。高速道路で頻繁にダウンシフトするのも、3000回転以下を保つためでしょう。とはいえ普段使いするだけなら、GS200tの動力性能に不満が出ることはないはずです。
同じ金額を払うならGS300hよりもワンランク上のグレードが買えますし、ハイブリッドよりもラゲッジスペースが88L大きいというメリットはあるので、ハイブリッドに魅力を感じていない人にとっては狙い目かもしれませんね。
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