デイリーF1ニュース(2017年4月2日号)
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
今日のニュースは以下のとおりです。
- 将来のF1パワーユニットは「低コスト」で「音が良い」
- フェラーリ代表「ドライバーの契約について話す気はない」
- ウェバー「新車はベッテルに再び力を与えた」
- パーマー、ルノーにマシンの再チェックを依頼
それではご覧ください。
トップ画像の出典: media.f1i.com
将来のF1パワーユニットは「低コスト」で「音が良い」
将来のF1パワーユニット(PU)の方向性について議論するための会議が、パリのFIA本部において開催されました。
ジャン・トッド会長が議長を務めたこの会議に出席したのは、現在のPUサプライヤー(メルセデス、フェラーリ、ルノー、ホンダ)と、現在F1に関与していない自動車メーカーおよび独立系サプライヤー(コスワースのような会社)、商業権保有者(リバティ・メディア)、そしてFIAの代表者です。
この会議では以下のことが合意されました。
- モータースポーツ技術の頂点であり、ロードカー関連技術を開発するための研究所であるF1を維持する。
- 将来のPUがパワフルであるよう努力しつつも、開発と生産をシンプルかつ低コスト化する。
- PUのサウンドを改善する。
- ドライバーのよりハードな運転を許容するPUであること。
一部のメディアは「ターボエンジンの廃止で合意」と報じていますが、少なくともFIAのプレスリリースにそのような記述はありません。
また、「1.6Lターボハイブリッドを放棄する可能性が高い」との見解を示しているのは、英autosport.comだけです。
上記の合意事項にもあるように、F1が「ロードカー関連技術の開発」を掲げている以上、熱効率に優れるターボの採用は避けられないと思います。電動パワートレインも同様の理由で残されるでしょう。
コストダウンはパーツの共通化などによって行われるのではないでしょうか。
Source: FIA HOLDS MEETING REGARDING THE FUTURE OF FORMULA ONE POWER UNITS | fia.com
フェラーリ代表「ドライバーの契約について話す気はない」
キミ・ライコネンの不調と、驚異の新人アントニオ・ジョビナッツィの登場により、来季のフェラーリドライバーが誰になるのか、早くも取り沙汰されています。
しかしスクーデリア・フェラーリのボスであるマウリツィオ・アリバベーネ氏は、ドライバーの契約については口をつぐんでいます。
「契約について話せば、ドライバーの注意を乱すだけだ」とアリバベーネ氏。「だから契約について気はない」
しかしそんなアリバベーネ氏も、セバスチャン・ベッテルについてはこうコメントしています。
「シーズン中はハッピーなセバスチャンが見たいね。なぜならセバスチャンがハッピーなら、車がとても速いということだから」
つまりライコネンは車が速くても、ハッピーにはなれない!?
Source: Driver contracts: Arrivabene doesn’t want to hear it! | en.f1i.com
ウェバー「新車はベッテルに再び力を与えた」
かつてレッドブル・レーシングでベッテルとチームメイトだったマーク・ウェバー氏は、フェラーリの新車SF70-Hが、ベッテル復活の原動力になったと見ています。
「新規定のマシンは、ベッテルを再びよみがえらせたね」とウェバー氏。
「ワールドチャンピオンのベッテルは、精神的にかなりまいっていた。昨年は勝利の見通しが立たなかったから、モチベーションを欠いていたんだ。だからオーストラリアでの勝利はとても重要なんだよ」
またウェバー氏によると、ベッテルは車の限界を見定めるのがとても上手いのだとか。
新規定マシンでの初レースで勝利できたのは、ベッテルだからこそなのかもしれませんね。
Source: Webber: New cars have re-energized Vettel | en.f1i.com
パーマー、ルノーにマシンの再チェックを依頼
復活勝利を遂げたベッテルとは対照的に、ジョリオン・パーマーにとっての開幕戦は最悪でした。
フリー走行でクラッシュし、その影響で予選は最下位、レースでは15周目にブレーキトラブルでリタイアと、いいところ無しで3日間を終えたのですから。
とくに問題なのは、フリー走行でのクラッシュ後に彼のマシンの足回りは交換されていたにもかかわらず、レースでブレーキトラブルが出たことです。
「私たちはすべてが適切に機能しているか確認しなければなりませんし、よく見る必要があります。私はスタッフがすることを信じていますし、彼らは経験豊富なことも、何をしているのかも知っているので、心配はしていません」
とはいえ、たった15周でブレーキトラブルが起こったのですから、パーマーも一抹の不安を抱えているはずです。
だからこそ徹底的な調査を望んでいるのでしょう。
Source: Palmer asks Renault to check RS17 chassis | en.f1i.com
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デイリーF1ニュース(2017年4月1日号)| 車知楽
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