デイリーF1ニュース(2017年4月1日号)
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
今日のヘッドラインは以下のとおりです。
- ホンダに救済策!?
- フェラーリPUはメルセデスと同じくらい優れている
- マグヌッセンはリタイアする必要が無かった
- ヒュルケンベルグ、ルノーにポルシェの面影を見る
それではご覧ください。
ホンダに救済策!?
今季からトークンによる開発制限が廃止されましたが、その目的は戦力均衡にあります。
ストップ・ザ・メルセデスのためには、ライバルメーカーの開発を加速させる必要がありました。
今年の開幕戦を見る限り、この目論見はある程度うまくいったようです。
フェラーリはメルセデスを打ち破り、ルノーも大きな進歩を見せてくれました。どちらのPUもメルセデスとの差を着実に縮めています。
しかしホンダとメルセデスの差は、縮まるどころかさらに開いてしまいました。
FIAは2016年4月にメーカーごとのPU格差是正を宣言し、コース上での差を0.3秒以内に抑えると規定しましたが、現在のホンダPUは、明らかに0.3秒以内に収まっていません。
ちなみにPUの差が大きすぎる場合には、ストラテジーグループに報告され、適切な手段が取られると定められています。
今シーズンの開幕3戦が終わった後──つまりバーレーン戦後の4月中旬──に、FIAはシミュレーションツールを用いて、シャシー性能を除くPUの相対的なパフォーマンスについて比較する予定です。
4月25日にはストラテジーグループの会合が開かれ、PUの差が報告されます。
そして4月30日は、2018年の規定が決定される期限です。
具体的にどのような形で各PUの差を縮めるのかは不明ですが、ホンダがバーレーンまでの3戦でパフォーマンスを改善できるとは考えづらく、2018年にホンダに有利なルール(救済策)が導入される可能性は十分にあると思われます。
Source: Formel-1-Motoren 2018: Kommt eine neue “Honda-Regel"? | motorsport-total.com
フェラーリPUはメルセデスと同じくらい優れている
ハースのテクニカルディレクターであるギュンター・シュタイナー氏によると、メルセデスPUと同じくらい競争力があるそうです。
「メルセデスより良い、とは言わないまでも」とシュタイナー氏。「フェラーリは良い一歩を踏み出した。フェラーリの助けを借りずに、我々はどこへ行くというのか」
ロマン・グロージャンはオーストラリアGPの予選で6番グリッドを獲得しましたが、シュタイナー氏は「Q3進出を望んでいたが、中団グループでの争いが厳しいので確信が持てなかった」と話しました。
「そしてレッドブル(フェルスタッペン)に0.4秒まで迫り、我々を驚かせた。我々はそれを維持する必要があるし、もう一度再現する必要がある。しかしペースや差を維持し、常にQ3に進出するのは難しいだろう。競争がとても激しいからだ」
だからこそ今季のフェラーリPUの競争力は、ハースにとって強力な援軍となるはずです。
何しろ最新型のフェラーリPUを使えるのは、スクーデリアと彼らだけなのですから。
Source: Ferrari power unit ‘might be better than Mercedes’ | f1fanatic.co.uk
マグヌッセンはリタイアする必要が無かった
ハースのケビン・マグヌッセンにとって、オーストラリアGPは散々でした。
オープニングラップからザウバーのマーカス・エリクソンとぶつかった上、トラブルでリタイアに追い込まれてしまったのですから。
ところがハース・チームのその後の調査により、マグヌッセンがリタイアする必要は無かったと明らかになったのです。
彼は11周目にサスペンションが壊れたとピットに報告。
ピットは「その場で車を停めてくれ」とマグヌッセンに伝えました。
しかしVF-17のトラブルはサスペンションではなく、右前タイヤのパンクだったのです。
そのためピットまで戻ってくれば、タイヤを交換してレースを続行できた可能性が高いと、ハース・チームは考えています。
Source: Magnussen retired unnecessarily in Australia | f1fanatic.co.uk
ヒュルケンベルグ、ルノーにポルシェの面影を見る
ポルシェとともにル・マン24時間レースを制した経験を持つニコ・ヒュルケンベルグは、ワークス・ルノーにポルシェチームの面影を見ているようです。
「ポルシェとともに過ごした年のことを思い出しています」とヒュルケンベルグ。
「マニュファクチャラーとともに戦うことは、まったく別のゲームです。力とサポートを感じられますし、リソースも持っています」
「工場の規模は2倍から3倍ですし、建設や製造にかかわっている多くの人を見ることができます。責任は確かに存在し、彼らはとても真剣です」
ヒュルケンベルグは、規律正しいルノー・チームからの後押しを受けることを期待しています。「それこそ私が来た理由です」
ヒュルケンベルグがフォース・インディアからルノーへの移籍を決断したのも、ポルシェでの経験があったからなのかもしれません。
ワークスとプライベーターの差は、如何ともしがたいようです。
Source: Hulkenberg compares Renault works effort to Porsche | en.f1i.com
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デイリーF1ニュース(2017年3月31日号)| 車知楽
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