デイリーF1ニュース(2017年6月21日号)フェルスタッペン、フェラーリに移籍か?
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- フェルスタッペン、フェラーリに移籍か?
- ウィリアムズ・ホンダ復活はやっぱりガセだった
- ロス・ブラウン「コスト削減が先」
- アゼルバイジャンにおけるタイヤ戦略
それではご覧ください。
前日のデイリーF1ニュース
デイリーF1ニュース(2017年6月20日号)2018年のF1開催スケジュール 他
翌日のデイリーF1ニュース
デイリーF1ニュース(2017年6月22日号)ザウバー代表、突然の解任 他
フェルスタッペン、フェラーリに移籍か?
レッドブルのマックス・フェルスタッペンが、フェラーリに移籍するのではないかという噂が出ています。
その発信源は、Sky Sportsのテッド・クラヴィッツ氏です。
「フェルスタッペンに何が起こるだろうか? われわれが耳にするのは彼が幸せでないということだけでなく、契約延長にも乗り気でないということだ」
「彼はチャンピオンシップでの成功を待ち望んでいるので、現時点で出ていくだろう。なぜなら彼はレギュレーションが変わる2021年以前に、レッドブルがチャンピオンシップを獲れるとは思っていない。」
「もしフェラーリがフェルスタッペンに『われわれは来年、あなたがセバスチャン・ベッテルとパートナーになることを望んでいます。キミ・ライコネンのシートを取り上げて、契約を整理するつもりです』と言ってきたら、フェルスタッペンはフェラーリに行くと思う」
フェルスタッペンとレッドブルとの契約は2018年末までですが、F1界では契約年数が残っているのに移籍することがよくあるので、どうなるかわかりません。
Source: Verstappen to Ferrari in 2018 despite watertight contract? | en.f1i.com
ウィリアムズ・ホンダ復活はやっぱりガセだった
先日のデイリーF1ニュースで、メルセデスがマクラーレンにエンジンを供給する代わりに、ウィリアムズがホンダにスイッチするという報道があったことをお伝えしましたが、ウィリアムズの代表であるクレア・ウィリアムズ氏によって、きっぱりと否定されました。
「ウィリアムズ・ホンダ復活!」というニュースを最初に報じたのは、スイスのBlickという新聞で、その記事を書いたのはF1ゴシップではお馴染みのロジャー・ブノワ記者だったため、デイリーF1ニュースでは最初から怪しいと踏んでいたのですが、やっぱりガセでした。
ウィリアムズ氏によると「ホンダとは話すらしていない」そうで、「私たちはメルセデスとの素晴らしいパートナーシップを持っている」と語っています。
コンストラクターズ9位にまで落ちぶれていた名門ウィリアムズが復活したのは、メルセデスエンジンによるところが大きいですからね。
Source: Williams dismisses Honda talk | pitpass.com
ロス・ブラウン「コスト削減が先」
2020年末で、現在のコンコルド協定が期限を迎えます。
F1を買収したリバティ・メディアは、そのタイミングで分配金の配分をより公平にするために、コストの削減を行うつもりのようです。
「チームと報酬に関する議論をするには、両方(分配金の配分方法とコスト削減)からの提案がなければ難しい」と語るのは、F1のモータースポーツ・ディレクターとして、主に技術面での改革を取り仕切るロス・ブラウン氏です。
「F1にはコスト削減を歓迎しないチームはいないと言ってもよい。われわれはFIAの提案と、それを達成するための準備をしている」
「FIAと協力しなければならないのは明らかだ。このスポーツの監督機関であり、最終的な仲裁人なのだから」
「われわれはFIAの活動を補完し、サポートし、このスポーツを良くするための提案をしたい。しかし報酬に関する議論で手を取り合えるかどうかは、F1のコストや投資を如何にコントロールするかにかかっている」
コストを削減した分だけ、上位チーム(フェラーリ、メルセデス、レッドブル)に分配するお金を減らし、その分を中堅・下位チームに分配できれば、上位チームは競争力や利益を失うことはありません。
なので、上位チームを説得しやすくなります。
ブラウン氏の狙いが実現するかどうかは、彼の提案する新レギュレーション次第です。
Source: F1 will address costs before cutting team income – Brawn | motorsport.com
アゼルバイジャンにおけるタイヤ戦略
ピレリがアゼルバイジャンGPのタイヤプレビューを発表しました。
バクー市街地コースは、モンテカルロ市街地コースやジル・ビルヌーブ・サーキットと同じく、ノン・パーマネント・コース(常設ではないコース)ですが、アスファルト・グリップが高く(モナコ・カナダは「1」)、タイヤへのストレスも増えています(モナコは「1」、カナダは「2」)。
また、路面温度もロシア並に高くなると見られており、タイヤのタレが早くなる可能性が高いです。
ストレートが長いサーキットなので、オーバーテイクは(エンジンパワーさえ十分なら)比較的容易です。
しかし長いストレートと低速コーナーという組み合わせのために、適切なダウンフォースレベルを見つけづらくなっています。
市街地コースにも関わらず、昨年はセーフティ・カー(SC)が出ませんでした。
しかし今年は他コースでもSCが頻発していますから、各チームはそれを考慮してタイヤ戦略を構築してくるでしょう。
スタートしてからしばらくは、各車が接近した状態で走っていますし、多くの台数が生き残っているため、基本的にSCはレース序盤の方が出やすいです。
予選上位の車は、温まりやすいスーパーソフトでスタートするはずですが、SC導入を見越してどのくらい長く引っ張るかで、各チームの判断が分かれてくるでしょう。
Source: In a nutshell: which tyres for the Azerbaijan GP? | en.f1i.com
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