デイリーF1ニュース(2017年7月21日号)HaloがF1ファンを破壊する!

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最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース
本日のヘッドラインは以下のとおりです。

  • HaloがF1ファンを破壊する!
  • ホンダは来年もエンジンコンセプトを維持
  • ウェーレイン「来年のシートは未定」

それではご覧ください。

前日のデイリーF1ニュース
デイリーF1ニュース(2017年7月20日号)FIA、来季からのHaloの使用を決定

翌日のデイリーF1ニュース
デイリーF1ニュース(2017年7月22日号)メルセデスはHaloに理解を示す


HaloがF1ファンを破壊する!

FIAが来季からの導入を決定した「Halo」に対し、ニキ・ラウダが「F1からファンを遠ざける」と警告を発しています。

「FIAがF1を安全なものにしてくれた」とラウダ氏は認めます。
「ホイールはよりしっかりと取り付けられ、ホイールが飛んでしまう危険性はほぼ無くなった。ドライバーのリスクも小さくなった」

「われわれは速い車とファンサービスにより、新たな観客を獲得すべく懸命に努力している。それが今は過剰な反応により破壊されている

「Haloよりも良い解決策は100%ある、さもなければ3つのこと(Halo, Sheild, RedBull Aeroscreen)を試していないだろう。したがって最も懸命なのは研究を続けることであり、外観を破壊しないものを見つけたら、2019年から導入することだ」

「簡単なことだ。後で後悔することをやる理由はない」

自身もF1で大事故に遭い、大やけどを負った過去を持つラウダ氏ですから、安全面を軽視しているということは無いと思います。

研究を続けるべきだという意見にも納得です。
たしかにSheildは「風が巻き込む」「視界が歪んでめまいがする」として、テストしたセバスチャン・ベッテルも苦言を呈していました。

しかしRedBull Aeroscreenをテストしたダニエル・リカルドは、「視野はかなり良かった」「風が吹き込むこともなかった」と語っており、なかなか好評だったのです。
クラッシュ時に頭をぶつける可能性があるとして、FIAは採用しませんでしたが、研究を続ければ解決できる問題だと思います。

見栄えの悪さは研究では解決しようがありませんから、拙速にHaloを導入するのはやめるべきでしょう。

Source: Lauda: 'Halo destroys F1 for the fans!’ | en.f1i.com

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ホンダは来年もエンジンコンセプトを維持

復帰初年度に採用したサイズゼロコンセプトから、今年はメルセデス方式のレイアウトに変更したと言われているホンダですが、成績はメルセデス並みとはいきませんでした。
しかし来年も同じコンセプトで開発を進めると、ホンダF1プロジェクト総責任者の長谷川裕介氏は語っています。

「私たちの目標は、2017年のコンセプトを2018年に発展させ、可能ならば2019年も同様に良くすることです」と長谷川氏。「エンジン重量、重心、そして燃焼コンセプトは、他の3つのエンジンメーカーと同じ方向性です」

他社と同じコンセプトを採用することで、他社のパフォーマンスをキャッチアップしやすくなったと長谷川氏は説明しますが、成績面では一向に追いついていません。
その理由について長谷川氏は「ダイノ(テスト設備)でテストできなかった多くのアイテムがあるので、車載して確認する必要がある」と認めています。

「オイルタンクは最も大きなアイテムの1つなので、私たちはオイルタンク用のリグを持っていますが、車載したときと同じコンディションや、同じGフォースを再現することはできません」

「第2の問題は振動でした。ダイノでは、モデルはより剛性と重さがあり、同期振動を作り出すことはできませんが、車載するとギアボックスとタイヤがあり、非常に低いレベルの慣性があります」

「低慣性が必ずしも振動を伴うとは限りません。しかしそれはダイノとは全く異なり、車に大きな振動を与え、私たちを悩ませたのです」

新たに投入されたスペック3では大幅に戦闘力が向上したので、来年は同じ轍を踏まずに済むでしょう。

Source: Honda won’t revamp engine concept for 2018 – Hasegawa | en.f1i.com

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ウェーレイン「来年のシートは未定」

ザウバーパスカル・ウェーレインは、来年のシートがまだ決まっておらず、今シーズン終了後はフリーエージェントになることを認めました。

ウェーレインはスペインとアゼルバイジャンで入賞し、チームに貴重な5ポイントをもたらしていますが、来年からホンダエンジンを搭載するザウバーに残留する可能性は低いと見られています。
彼はメルセデスの契約ドライバーですし、ホンダは日本人ドライバーの松下信治を乗せたがっているからです。

メルセデスバルテリ・ボッタスの契約更新が確実視されていますし、メルセデスがエンジンを供給するフォース・インディアも、ラインナップは変わらないと噂されています。

メルセデスエンジンを搭載するウィリアムズも、ランス・ストロールは残留するでしょうし、フェリペ・マッサも現役続行に意欲を見せていますから、ウェーレインには来季のシートが無いかもしれません。
才能豊かなドライバーなので、何とかシートを確保してもらいたいものです。

Source: Wehrlein is 'open to offers’ for 2018 | en.f1i.com

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デイリーF1ニュース(2017年7月20日号)FIA、来季からのHaloの使用を決定

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