デイリーF1ニュース(2017年8月10日号)F1はフォーミュラEのアンチテーゼとなるべきか
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- F1はフォーミュラEのアンチテーゼとなるべきか
- ホンダ、当初の目標にようやく到達
- アメリカのF1ファンは予想以上に多い
それではご覧ください。
F1はフォーミュラEのアンチテーゼとなるべきか
次々と自動車メーカーが集結しているフォーミュラE(FE)に対し、F1を始めとする他のモータースポーツからは、自動車メーカーが撤退しつつあります。
内燃機関を用いるモータースポーツは、徐々に衰退しつつあるのかもしれません。
しかしレッドブルのクリスチャン・ホーナー氏は、F1はFEと正反対の方向に進むべきだと考えているようです。
「FEのコストは、F1予算の5%だ」とホーナー氏。
F1の予算を400億円と仮定すると、FEの年間予算は20億円ということになります。
「大規模な自動車メーカーはFEに行き、フェラーリやアストンマーチン、ランボルギーニなどのスポーツカーメーカーがF1に入るのが、私には想像できる。それがあるべき場所だからだ」
ホーナー氏は予算うんぬんではなく、企業イメージに合致したカテゴリーに参戦すると考えているのでしょう。
ブランドイメージと合わないカテゴリーには、企業も資金を出しづらいですからね。
「政治を信じるならば、2030年にはわれわれの全員が電気自動車を運転することになる。だからこそ、F1は対抗馬でなければならない。純粋なレース、人間とマシン、燃焼エンジンを用いた世界最高のドライバーたちの競争。圧倒的多数が、ハイブリッドではなくV10やV12を求めている」
ホーナー氏は、アストンマーチンとレッドブルの共同プロジェクトである「アストンマーチン・ヴァルキリー」の開発に際し、徹底した市場調査を行い、この結論に至ったそうです。
何よりも重要なのは音だと、ホーナー氏は付け加えました。
Source: Horner says F1 should run contrary to Formula E | en.f1i.com
ホンダ、当初の目標にようやく到達
ホンダのF1プロジェクト総責任者である長谷川裕介氏は、スペック3エンジンの投入によって、ホンダはシーズン当初に予定していたパフォーマンスをようやく実現したと語っています。
「満足だとは言い難いのですが」と長谷川氏。「現時点でのパフォーマンスは、シーズン当初に達成していなければならなかったものでしょう。私にとっては、ついにバルセロナ(オフシーズンテストが行われた場所)ですべきだったパフォーマンスを達成したのです」
半年も遅れてしまったのは、シミュレーターに現実との乖離があり、振動の問題を解決できなかったためです。
シミュレーターの精度は向上しつつあるようですから、今後ホンダの開発スピードは加速していくことでしょう。
Source: Honda now at its pre-season performance target | racer.com
アメリカのF1ファンは予想以上に多い
F1のCEOであるチェイス・キャリー氏は、アメリカのF1ファン数は予想以上に多いため、アメリカでのレースを年2回に増やすべきだと語っています。
「人々の想像力をかき立てなければならない」とキャリー氏。「フェニックスではなく、ニューヨークやマイアミで開催したい」
「われわれがソーシャルメディアの取り組みを増やしてからというもの、アメリカからのフィードバックが増えていることを確認している」
「われわれが思っていたよりも大きなファン・ベースがある」と語ったキャリー氏は、米国2開催に関連した「5ヵ年計画」を持っているのだとか。
長らく「F1不毛の地」だったアメリカですが、変わりつつあるのかもしれません。
Source: US F1 fan base bigger than expected – Carey | en.f1i.com
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