新型カイエン(2018)のスペック・価格・発売時期など詳細
第3世代となるポルシェ・カイエンが正式発表されました。
新型カイエンは、見た目の変化こそさほど大きくありませんが、軽量化やより広い室内など、中身は大きく変わっています。
では、新型カイエンを詳しく見ていきましょう。
新型カイエンのボディサイズ
寸法(mm) | 新型カイエン | 旧型カイエン |
---|---|---|
全長 | 4927 | 4855 |
全幅 | 1981 | 1940 |
全高 | N/A | 1710 |
ホイールベース | 2895 |
新型はアメリカ仕様の数値、旧型は日本仕様の数値なので、計測基準が異なる可能性があります。
とはいえ新旧のホイールベースが同じなのは確実です。
しかし全長は伸びており、それに伴いラゲッジスペース容量も15%増加し、784L(5名乗車時)となっています。
新型カイエンのエクステリア
新しいLEDヘッドライトは、新型カイエンの特徴の1つです。
なお、標準のヘッドライトから、ポルシェダイナミックライトシステム(PDLS)や、LED Matrix Beamヘッドライトにアップグレードすることもできます。
旧型カイエンとのエクステリア比較については、以下のリンク先をご覧ください。
新型カイエン(2018)の画像を旧型と比較してみた
| 車知楽
新型カイエンのインテリア
ポルシェコミュニケーションマネジメント(PCM)の最新バージョンが搭載されます。
センターコンソールのタッチスクリーンは12.3インチで、解像度はフルHDです。
アナログメーターの替わりとなるのは、2つの7インチ・フルHDディスプレイです。
このディスプレイの表示内容は、マルチファンクション・ステアリングホイールを通じて操作できます。
PCMは6つまで設定を保存できるようです。
サウンドシステムもBoseもしくはBurmesterにも、その設定を適用できます。
新型カイエンのエンジン
エントリーグレードのエンジンは、3.0リッター・V6ターボとなります。
最高出力340ps・最大トルク450Nmです。
旧型の同グレードと比べると、40ps・50Nmの出力向上となりました。
カイエンSには、2.9リッター・V6ツインターボが搭載されます。
こちらは440ps・550Nmというハイパワーユニットです。
旧型のカイエンSとトルク値こそ同じものの、パワーは20psアップしています。
肝心のパフォーマンスですが、カイエンは0-96km/hを5.9秒(スポーツクロノでは5.6秒)、カイエンSは4.9秒(同4.6秒)です。
最高速はカイエンが243km/h、カイエンSが262km/hとなっています。
トランスミッションは8速ティプトロニックSです。
ローンチ時に用意されるのは、この2種類のみとなります。
プラグインハイブリッドの「E-ハイブリッド」や、「ターボ」も後に追加されると思いますが、ワールドプレミアの場ではアナウンスされませんでした。
新型カイエンのシャシー
65kgの軽量化を達成しています。
フロアパンやフロントセクションなど、ほぼ全てのシャシーコンポーネントがアルミ製です。
スターター用に採用したリチウムイオンポリマー電池は、それだけ10kgも軽くなるほど軽量化に貢献しています。
フロントに19インチ、リアには21インチという前後異径のタイヤサイズは、「このセグメントにおいてスポーツカーとして設計されている事実を強調している」そうです。
電子制御デバイス
オプションとしてリアタイヤ・ステアリングも用意されています。
低速域では旋回半径を減少させ、高速域ではホイールベースを延長したのと同じ効果(つまり直進安定性の向上)をもたらすものです。
おなじみのポルシェアクティブサスペンションマネジメント(PASM)の他に、エアサスペンションも用意されています。
このエアサスは3つのエア・チャンバーで構成されており、より細かな制御が可能です。
また、ポルシェダイナミックシャシーコントロール(PDCC)は応答性を向上すべく、48ボルトシステムによって制御されるスタビライザーが追加されました。
これらのシステムはポルシェ4Dシャシーコントロールによって、リアルタイムかつ一元的にデータを生成・分析されます。
なお、PASM以外は、すべてカイエンのために新開発されました。
ブレーキシステム
ポルシェサーフェスコーテッドブレーキ(PSCB)は、タングステン・カーバイド層と鋳鉄ディスクで構成されています。
これによりブレーキダストを減らしつつ、摩擦力を増やすことができたそうです。
もちろんポルシェカーボンコンポジットブレーキ(PCCB)も健在です。
性能的には、PCCBが最も優れたブレーキシステムとなります。
新型カイエンの安全装備
- ナイトビジョンアシスト
- レーンチェンジアシスト
- レーンキープアシスト(交通標識認識含む)
- トラフィックジャムアシスト
- パークアシスト(サラウンドビュー含む)
- ポルシェ・イノドライブ(ACC含む)
ナイトビジョンアシストは、熱を検知するサーマル・イメージ・カメラを利用して、夜間でも裸眼で歩行者や動物を認識できるようにアシストするシステムです。
ポルシェ・イノドライブは、ナビ、レーダー、ビデオ等のデータから、3km先までの適切なドライブロジック(加減速など)を弾き出してくれます。
新型カイエンの価格・発売時期
米国での価格は、カイエンが65,700ドル、カイエンSが82,900ドルとなります。
1ドル=110円換算だと、それぞれ722.7万円と911.9万円ですね。
旧型カイエンの日本価格からすると、日本では+200万円くらいでしょうか。
米国での発売時期は、2018年中頃になる予定です。
日本でもそれに近い時期にデリバリーされると思います。
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