マツダ2がトヨタ ヤリスのOEMに!? 新型CX-5は直6搭載のプレミアムSUVに変貌!
マツダが欧州市場で販売中のマツダ2を、今後2年以内にトヨタ ヤリスのOEM(相手先のブランド名で製造すること。つまりトヨタがマツダの名前で製造する)に切り替えるようです。
また、新型CX-5には直6を搭載すると見られています。
マツダ2がトヨタ ヤリスのOEMに
OEM供給の背景にあるのは、厳しくなる一方のCO2規制です。
マツダは欧州のCO2排出量ランキングでワースト2位という不名誉な地位にあるため、早急なCO2削減が急務でした。
欧州では2021年から、自動車の1kmあたりCO2排出量を95g以下にするよう規制されています。
この目標値に最も近いのがトヨタです。
トヨタは2019年の時点で、既に97.5g/kmを達成していました。
一方のマツダはというと、2021年のCO2排出量が123.6g/kmになると予想されています。
基準値を上回った場合には、CO2 1gにつき95ユーロの罰金を課せられるので、マツダが支払う罰金額は約8.8億ユーロという莫大な額になりそうです。
マツダ2がOEMのヤリスに置き換われば、低燃費なハイブリッド・パワートレインによって、CO2排出量を削減することができます。
また、マツダの主力モデルはCX-5やCX-3などのSUVなので、マツダ2をヤリスのOEMに切り替えれば、コンパクトカープラットフォームの開発コストを削減し、利益の出ているSUVに注力できるわけです。
そしてトヨタはヤリスの生産台数を増やせるわけですから、今回のOEM供給はWin-Winな取引といえます。
実は米国市場では、今回と逆の取引が行われたことがあります。
マツダ2をトヨタ ヤリスとしてOEM供給したのです。
よって、今回のOEM供給は2回めとなります。
マツダとトヨタの関係は着々と深化しているようです。
新型CX-5には新開発の直6を搭載か
マツダは直6にFR(フロントエンジン・リアドライブ)の駆動方式を組み合わせた「Largeプラットフォーム」なるものを以前から開発しています。
よりプレミアムな市場に切り込むための切り札として開発しているのですが、このLargeプラットフォームが新型CX-5にも採用される模様です。
新開発の直6エンジンには、クリーンディーゼルの最新世代や、独自技術SPCCI(火花点火制御圧縮着火)を採用したSKYACTIV-Xなども用意されると見られています。
マツダ関係者は「(新型CX-5は)ベンツGLCやBMW X5に匹敵するプレミアムSUVになる」と意気込んでいますが、プレミアム市場の壁は高く厚いので、成功するかはわかりません。
レクサスと競合するのも気がかりな点です。
出典・参考サイト
JATO、2020年上半期 欧州二酸化炭素排出量レポート発表 トヨタ、シトロエン、日産が好成績を記録! – motor-fan.jp
EU排ガス規制強化 の罰金1,090億円?それでもマツダが5年後「新BMW」になると言われている理由とは – biz-lounge.jp
マツダ次期CX-5は高級SUVに生まれ変わる!! マツダ新型車戦略の全情報 – bestcarweb.jp
Mazda to launch own version of new Toyota Yaris by 2023 – autocar.co.uk
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