アリエルP40　1200馬力のEVにはマイクロタービンのレンジエクステンダー搭載！

アリエルがまたやってくれました。
フレームむき出しのライトウェイトスポーツカー「アトム」でお馴染みの同社ですが、今度はタービン・レンジエクステンダーを備えた1200馬力の電動スーパーカーを発表したのです。

今回はこのウルトラハイパフォーマンスEV「P40」のスペックや画像など、最新情報についてお伝えします。

Contents

P40のエクステリア

アルミニウム製のモノコックシャシーが採用されました。
このシャシーはカーボンファイバー製のボディパネルで覆われる予定です。

アリエルというとライトウェイト・スポーツカーのイメージが強いですが、カーボン製のボディパネルを装着する前の状態でも。P40の車重は1600kgもあります。
EVは高出力にしたり、航続距離を伸ばそうとすると、バッテリーをたくさん積む必要出てくるので、大幅な軽量化は難しいようです。

P40は4つの車輪を、それぞれ独立したモーターで駆動します。
モーター1つ当たりの馬力は300psです。
よって300ps*4モーター＝1200psとなります。

モーターに電力を供給するのは、42kWhの水冷式バッテリーです。
バッテリーには160〜192km程度の距離を走れるだけの電力を蓄えることができます。

充電の手段としては、外部充電（急速充電なら約50分）はもちろんのこと、レンジエクステンダーを使うことも可能です。
レンジエクステンダーとして搭載されるのは、出力35kWのマイクロガスタービンを備えたジェネレーターです。

デルタ・モータースポーツが開発したタービン・レンジエクステンダー「MiTRE」は、2つのリアモーターの上に設置され、発電時にはタービンが120,000rpmで駆動します。

ユニット全体の重量が50kgしか無いので、ピストンエンジンを搭載するよりも軽量ですし、小型ですからスペースも取りません。
バッテリーの電力が切れてもレンジエクステンダーを作動させれば、高速道路を走るのに十分なスピードを出せるそうです。

小型のガスタービンエンジンのことです。
ガスタービンエンジンって何？という方は、以下のリンク先をご覧ください。

MGTは非常用発電機としての需要が高まっており、手のひらに乗るほど小型・軽量なものも開発されています。

燃料としては軽油やガソリンの他に、バイオ燃料やプロパンガスなどを用いることも可能です。
P40のタービン・レンジエクステンダーがどのような燃料を使用するかは不明ですが、燃料選択の自由度は、ガスタービンエンジンならではの特徴と言えるでしょう。

デルタ・モータースポーツのMiTREは、2軸式ガスタービンエンジンに再生装置（熱交換器）を取り付けたもののようです。
再生装置があると、取り入れた空気の加熱に必要な燃料の量を節約できる他、排気温度を下げられるという利点もあります。

しかしサーキットで全開走行できるのは、たったの15分程度とのこと。
やはりEVによるサーキット走行では、航続距離の短さを克服するのは難しいようです。

それでも0-96km/hを2.4秒、0-160km/hは3.8秒、そして0-240km/hでも7.8秒しかかからないという怒涛のパフォーマンスは、他車ではまず味わえません。
しかも低炭素自動車として認定されているというのですから、アリエルP40は、唯一無二の存在だと言えるでしょう。

価格はまだわかりません。

発売は2020年を予定しています。

参考サイト

最後まで読んでいただきありがとうございます。以下の関連記事もぜひご覧ください。

関連記事

他メーカーの新車情報,新車情報