デイリーF1ニュース(2017年9月18日号)フェラーリ、2台とも0周リタイア
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- シンガポールGP 決勝結果
- フェラーリ、2台とも0周リタイア
- マクラーレン、ホンダとの決別はブラウンが主導
それではご覧ください。
シンガポールGP 決勝結果
フェラーリ、2台とも0周リタイア
シンガポールではシャシー特性的にメルセデスよりも圧倒的に優位と思われていたフェラーリでしたが、運では劣っていたようです。
スタート直後にセバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンが、スリーワイドからマックス・フェルスタッペンを挟み込む形で接触、そこに巻き込まれたフェルナンド・アロンソを含め、4台が早々にリタイアするきっかけを作ってしまいました。
フェルスタッペンは最初にベッテルがライン変更したと感じており、「世界選手権を戦うなら、そのリスクを取るべきじゃない」と、4度のワールドチャンピオンを批判しています。
実際ベッテルはスタートが良くありませんでした。
ポールポジションからスタートしたにもかかわらず、接触直前にはフェルスタッペンに並ばれ、ライコネンには抜かれかけていたほどです。
スタートミスをしたベッテルの焦りが、無謀なブロッキングにつながったと推測されます。
優勝したルイス・ハミルトンはドライバーズポイントを263にまで伸ばし、ベッテルとの差を28に広げました。
残り6戦でこの差をひっくり返すのは至難の業です。
Source: Verstappen baffled by Vettel maneuver at start | en.f1i.com
マクラーレン、ホンダとの決別はブラウンが主導
マクラーレンがホンダからルノーにエンジンをスイッチする計画を主導していたのは、エグゼクティブ・ディレクターのザック・ブラウンだったようです。
ブラウンの策定した計画を、大株主のマンスール・オジェとシェイク・モハメド・ビン・イーサ・アール・ハリーファが支持。
来季からのエンジン変更にゴーサインが出た模様です。
しかしルノーとのパートナーシップ発表の席では、新スポンサーの発表はありませんでした。
その後ザック・ブラウンは、フェルナンド・アロンソの残留についてばかり話しており、新スポンサー獲得の目処は立っていないようです。
1億ドル(約110億円)とも言われるホンダからの資金援助を失う上に、来季からは有償にてエンジンを購入する立場となるマクラーレンにとって、新スポンサーの獲得は必須です。
その目処が立たぬまま、ホンダと決別してしまったわけですから、マクラーレンの株主たちは、かなり大きなリスク──少なくとも1億ドルの損失──を背負うことになってしまいました。
開発資金が減れば、自慢のシャシー性能も維持できなくなりますから、マクラーレンの大株主たちは、お金を出し続けるしかありません。
筆者の目にはマクラーレンの大株主たちが、ザック・ブラウンの口車に乗せられたようにしか見えないのです。
ブラウンらの現場サイドが、マクラーレンの大株主に讒言する動機は十二分にあります。
だって全てをホンダのせいにしてしまえば、責任逃れができるわけですからね。
マクラーレンの空力は、どう見てもビッグ3(メルセデス、フェラーリ、レッドブル)ほど優れているようには見えませんし、レースオペレーションにも長けているとは言えません。
シンガポールGPでも、最初のセーフティーカー(SC)が出た際に、ストフェル・バンドーンのピットインを1周ためらったため、ペースの遅いランス・ストロールの背後につくことになった他、ドライタイヤに切り替えるタイミングも遅く、ピット戦略でポジションを上げたシーンは皆無でした。
ピット作業でも左フロントタイヤの交換でミスがありましたし、今のマクラーレンはとてもトップチームとは思えません。
ルノーにスイッチしたくらいでは、優勝を争うようなチームにはならないでしょう。
Source: McLaren shareholders to Brown: 'Do whatever it takes to win!’ | en.f1i.com
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