デイリーF1ニュース(2017年10月25日)Fインディア「チームオーダーやめるかも」
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- Fインディア「チームオーダーやめるかも」
- FDAにロシア人の若手ドライバーが加入
- ピレリのエルマノス・ロドリゲス・サーキット分析
それではご覧ください。
Fインディア「チームオーダーやめるかも」
セルジオ・ペレスとエステバン・オコンのパフォーマンスは非常に拮抗しており、それゆえにトラック上で度々衝突することになってしまいました。物理的に。
そこでフォース・インディアはチームオーダーを発令。
チームメイト同士でのバトルを禁止し、それ以上事態が悪化することを防いだのです。
しかし日本GPでは、ペースの速かったペレスを先行させず、オコン-ペレスの順位を維持させたため、ペレスは「前のやつが遅い」と、無線で散々悪態をついていました。
アメリカGPでも、ペレスが「オコンを抜いていいか?」と、ピットに尋ねるシーンがあったのですが、チーム側はやはりポジションキープを指示。
ところが日本GPとは異なり、ペレスの背後には強力なライバル──ルノーのカルロス・サインツ──が迫っていたのです。
結局ペレスはサインツに抜かれてしまい、8位でフィニッシュしました。
ペレスからすれば納得の行かない結果でしょう。
フォース・インディアのCOOであるオットー・サフナウアーは、「オコンがサインツに抜かれなかったのは、タイヤを上手くマネジメントしていたからだ」とコメントしましたが、同時に「メキシコGPの後にチームオーダーを解除するかもしれない」とも語っています。
コンストラクターズ4位が確実になれば、チームメート間のバトルを禁止する大義名分が無くなるからでしょう。
チームオーダーを解除するもう一つの理由は、命令で強制的に両者を縛っても、結局不満が溜まっていくだけだからだと思います。
ペレスの不満が爆発すれば、やがてはチームオーダーを無視する暴挙に出るのは確実です。
これまでのF1の歴史においても、チームオーダーの無視は何度もあったのですから。
Source: Force India could drop team orders after Mexico | pitpass.com
FDAにロシア人の若手ドライバーが加入
フェラーリ・ドライバー・アカデミーに18歳のロシア人ドライバー、ロバート・シュワルツマンが加わりました。
現在はフォーミュラ・ルノーに参戦しているシュワルツマンは、今年4勝を上げているので、なかなかの腕前のようです。
来季はFIA-F3にステップアップすると思いますが、F1デビューまでにはまだ数年かかるでしょう。
ダニール・クビアトがシートを失った今、次のロシア人F1ドライバーが求められています。
シュワルツマンはSMPレーシングの支援を受けているので資金面の問題も無さそうですし、期待の若手として今後も注目を集めることになりそうです。
Ferrari Driver Academy adds Shwartzman to line-up | en.f1i.com
ピレリのエルマノス・ロドリゲス・サーキット分析
ピレリはメキシコGPに、ソフト(黄)、スーパーソフト(赤)、そしてウルトラソフト(紫)の3種類を持ち込みます。
エルマノス・ロドリゲス・サーキットにウルトラソフトが持ち込まれるのは初めてのことなので、各チームはフリープラクティスでデータ取りに追われることでしょう。
標高2300mにあるサーキットでは、空気が薄いために、ダウンフォースやエンジンパワーの減少を避けられません。
現在はターボ+ハイブリッドですから、エンジンパワーに関しては昔ほどの悪影響は無いものの、ダウンフォースレベルの低下は、ブレーキの負担増という深刻な問題を引き起こします。
Source: In a nutshell: which tyres for the Mexican GP? | en.f1i.com
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デイリーF1ニュース(2017年10月24日)ブラウン「メルセデスの成功はF1ビジネスに有害」
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